ハードディスク完全消去方法
Windows2000_Pro, XP_Pro以降 対応
ごみ箱を空にしただけでは、データは消えない。
これは比較的広く知れ渡ってきている事だと思うが、実際復元が可能である。
いままで、わざわざ復元を試したことはなかったが、仕事先で…、「ごみ箱消してしもたぁ…(T_T)」と嘆いている方がいて…そんなもの専用のソフトがいるんぢゃないのか…
と、思っていたら、今時はフリーで復元ソフトがある!(昔からあったのかもしれないが…)。試しにやってみたら、見事に復元できた♪もっとも、ごみ箱を空にしてから、いろいろ作業してファイルの保存などを行っていると、目当てのファイルが上書きされたりするので、復元できなくなる。ま、やっちまった!と思ったらすぐに復元を試みてみる事が重要みたい。
脱線したが、ではどうやったら完全に消去できるのか…。今回、仕事先でご臨終になったパソコンから必要なデータを抽出したあと、廃棄することになったので、ちと調べてみた。
物理的にぶっ壊す!
そぉ、ハードディスクを取り出し裸にしてしまって、ハンマーで叩き潰す!
これが、もっとも確実な(気分的に)気もする。
ハンマーを使わずに消去する
ハンマーで叩き潰すなんて野蛮な事をせず、スマートに消去する方法。
物理フォーマット
簡易(クイック)フォーマットではなく、物理フォーマットである。
自分的にはこれでダメなわけ?、って気が凄くする。
しかしながら、それを否定するかのように、世には無数の消去ソフトが存在する…。
Cipher.exe
なんかいいソフトないかな…、と探していたら…。なんと、Windows標準のソフト?があった!
Cipher.exeである。これはコマンドプロンプト上で動作するプログラムである。もともとは、暗号化のためのツールらしいが、しっかり消去ツールとして機能する。しかし、対象とするドライブのファイルシステムがNTFSになっていないと、だめらしい。。。まぁ、なっていなかったらクイックでも何でもいいので、一度NTFSでフォーマットしてやればいい。
このツールは、Win2000_ProとWinXP_Proに付属されているらしい、ただし、2000はバージョンによって入っていないらしいので自分で取得する必要があるみたい。自分はVistaは所有していないのでわからないが、Win7_Proには入っていて普通に使えた。
このツール、なんと3度にわたってデータを書き込み最後にそれを消去するらしい!最初はオール0、次にオール1、最後に乱数。この消去手順は、米国防総省などで決められた消去手順らしい!なんかよくわからんが、本格的~♪
Cipherを使う
では、実際にCipherを使って消去してみる。
まず、Cipherが入っているPCに消去したいドライブをつなぐ。後はコマンドプロンプトを起動して処理を実行する。
消去したいドライブがDドライブの場合。
c:\cipher /w:d:
これだけ。いやぁ簡単♪しかし、かなり時間がかかる、、、自分はUSB2.0で40GBのHDをつないで、Win7から実行したが、3時間くらいかかった…。
ちなみに、このツールは特定のフォルダ以下を消去する事もできて、たとえばDドライブのtestフォルダ以下を消去したかったら、c:\cipher
/w:d:\test と、する。
まぁしかしこの方法は処分したいPCからハードディスクを取り出して、つなぐって事をしなくてはならない。でもそれが面倒だとしても、処分したいPC一台でやろうとしたら、起動ディスクを作って消去ソフトを入れて、ってやる必要がある…。いずれにしても、人によっては、分かりにくいうえに手間だ…。おまけに本当に消えたのか?って不安もある…。ここはやはりハン…。
まぁ自分はこの方法で、消去したのちさらにフォーマットしておいた。