大阪府道30号線は国道1号線東天満交差点に端を発し、大阪市内では谷町筋として知られ、天王寺駅前交差点を経てあべの
筋・堺中央線として南下する。さらに国道26号線と並行するように大阪府を南へ向かい、泉南市泉南IC北交差点を越えたあたりで、
あやふやに消滅する。(その先の道路が狭いためか?道なりに進むと府道64号線に合流する) また地元泉州地方では昔から(な
ぜか)13号線と呼ばれ親しまれている。小栗街道とも熊野街道とも言われる事もある由緒ある道だが、路線名は大阪和泉泉南線と
いう。この府道30号線についてネットで調べていたところ、新線が工事中との情報を得て驚いた。さらに地図をよくよく見てみると、現
道から少し離れた位置に飛び飛びにではあるが、たしかに「30」のヘキサマークが書かれた道があることに気付き、さっそく確認しに
行ってみた。しかもなんとその一部は自分がしょっちゅう利用している道が実はそれだった事に気付いて何とも驚いたのであった。
結果としては、その3区間とその4区間が実用に供されてはいる感じだが、それぞれの区間間の工事の気配がほとんど感じられ
ず、新30号線として日の目を見るのは一体いつになるのやら、先の長い話だなというのが感想です。でももし全線開通したときには
やっぱりみんな「30号線」って言うんだろうか。まさか新13号線なんてことになりはしないだろうかと、密かな期待もしている。 |
その1 (高石市取石付近)
堺市内の府道30号線は片側1.5車線くらいの中途半端な道幅でここまで来ると、突然歩道の無い狭さく感の強い対抗1車線にな
る。その変換点が新30号線の開始点でもある。狭い現道に平行してのびる新道は立派な歩道つきの対向2車線、中央分離帯あり
の快走路であるにもかかわらず、利用する車はかなり少ない。実際、共用区間が短く、徐々に現道から離れて行くこともあり、その先
も30号線を進むのなら、わざわざ新道を通る必要が無いのも事実。結局、車道上への違法駐車も実際には大して影響は無い状態
である。
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1.分岐前の府道30号
中途半端に広い対向1車線道路。中央部
がガードレールで広く仕切られている。 |
2.分岐直前
新道分岐の直前で元の狭い対向1車線
に変わる。 |
3.新道分岐の信号
この信号で左に分岐するのが新30号線。でもほとんどの車は直進する。 |
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4.分岐後
立派な歩道もある対向2車線道路が始ま
る。しかし走行する車は皆無。右に見えるト
ラックは駐車車両。 |
5.駐車車両
このように車線上に堂々と駐車してある
が、走行車両が無いので支障は無い? |
6.
広々とした道路が延びる。供用開始されてけっこう経つのか、路面はさほど綺麗ではない。 |
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7.まもなく区間終了
路線表示はT字型交差点。前方道路の表
示はない。
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8.区間終了
この高架下の交差点でこの区間は終了。
高架は阪和道と阪高湾岸線をつなぐ堺泉
北道路、いわゆる100円高速である。 |
9.前方の様子
表示看板には無かったが、前方に路地が見える。しかし左手は老人ホームの玄関か。その先にも多くの住宅があり、当然ながら延伸工事の気配は無い。 |
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その2 (和泉市山手町付近)
地図上でも太い道路がわずか500mほどだけ描かれているが、しっかり「30」と書かれたヘキサマークが書かれており、これが新
30号線であることを示している。しかし実際に行ってみると、高台の住宅街の奥に広い道路がひっそりと存在している。対向2車線
の幅で整備されているのに実際には1車線しか共用されておらず、これが新30号線の一部であることを知らなければ、何故こんなと
ころにこんな無駄に広い道路があるのかと疑問に思ってしまうかも知れない。
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1.
団地や住宅の間を抜けて上る坂道を進
む。左手には駐車車両が並び、交通量が
多くは無いことがわかる。 |
2.
坂を登りきると新30号線に出る筈なのだ
が交差点に信号は無い。
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3.
交差点なのに駐車車両や歩行者が・・・。 |
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4.
新道に入ると立派な高架橋を渡る。道路
幅は片側2車線分ゆったりと確保されてい
るが実際には片側1車線しか使われていな
い。制限速度も40kmである。 |
5.交差点
交差点では本来追い越し車線である筈の
車線を右折車線にしてある。それにしても
車がいない。朝の住宅街の中のむやみに
広い道路に限りない違和感を感じる。 |
6.区間端部
500m程で新30号線は終わる。ここを右折すると府道38号線というこれまた片側2車線の立派な道がR26号まで続くが、どちらもここが端点でその先はまだ無い。 |
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7.前方の様子
ここも前方をふさぐのは立ち並ぶ住宅
群。なぜ唐突にこの区間だけが完成してい
るのか。地図を見なければここにこんな道
があると気付く人は少ないだろう。 |
8.
右折した先は府道38号線、富田林泉大
津線。その名の通り富田林を目指すにはこ
の後方に拡がる住宅群をどうやって抜ける
のか。 |
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その3 (和泉市和気町付近)
新30号線の共用済み区間としては最も長い距離を誇る区間である。それでも1.6km程しかないが、実際に利用されている度合
いでは間違いなく一番だろう。区間の両端が直接他の広い道路に接続している事もその大きな理由の一つであろう。区間の中間部
では両サイドに大型店舗も並び、分断区間の一部とは思えないくらいの光景が見られる。
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1.北端
R480から分岐した市道(?)から右折し
て新30号線に入る。 |
2.交差点
意外に出て来る車は多い。
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3.
この区間は完全対向2車線で共用されている。舗装も綺麗だし車線の表示もはっきり書かれている。 |
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4.
分断区間の一部とは思えないくらい周囲
ににぎやかさがある。 |
5.
が、少し進むと周囲がさびしくなってくる。
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6.
やがて案内看板が現れる。直進方向の表現はわずかに見える。 |
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7.南端部
この区間はここまで。接続するのは府道
40号線。こちらも新40号線と呼ばれるべ
きものだが、すでにほとんど全通していて
最新の地図では旧道が府道の指定から外
されている。
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8.前方の様子
交差点の先は路地とコンビニの駐車場に
なっていて、あと100m位は伸ばせそうだ
が、その先にはまだ新しい住宅が並んでい
る。実際、ここから日根野付近の共用部ま
での距離がとても長く、その間に工事区間
すら見当たらない。 |
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その4 (泉佐野市日根野付近)
この区間の北端は府道62号線の旧道から分かれた細い市道が途中から幅員を広げる形で始まる。申し訳程度のセンターライン
が引かれた市道から突然、片側2車線で中央分離帯のある道路に変貌する。ここから約1.5km、区間の両端では緩やかなS字を
描きながら、中央部は直線でJR日根野駅の東側を通過する。途中、府道247号線、日根野駅前通り、犬鳴山への旧道などと交差
しながら、関西空港道の下で国道481号線に行き着いたところで終わりです。
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1.北端部
ここから突然片側2車線の広い道路が唐
突に始まります。 |
2.白水池東交差点
府道247号との交差点。泉佐野駅から犬
鳴山へのメインルートです。 |
3.JR日根野駅上がり交差点
右手に日根野駅前ロータリーがあります。 |
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4.白水池交差点
犬鳴山に向かう旧道との交差点。日根野
駅の東側には昔、大きな池があったので
す。 |
5.野口交差点
国道481号線に行き当たって(新)府道3
0号は終わる。 |
6.
国道の向こうにも細い道があるようだが、延伸工事の気配はない。 |
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