和歌山県道 19号線(美里龍神線)

国道370号と480号は並行するように東から西に走っていますが、地図を見てもこの2つの国道を接続するような道路
があまり見当たりません。もちろん東の371号線か西の42号線まで行けば両国道を接続する事は出来ますが、なん
とか途中で接続できないものか、そう思って目を付けたのがこの県道19号線です。美里龍神線とは言いますが地図で
見る限り、途中に分断区間があり、龍神までは繋がっていません。でもとにかく主要県道として描かれているのだから
多少狭くても、通れるのではないかと思い、行って見たわけですが、結果は大変な道路でした。
○ 紀美野町神野市場(R370) 〜 有田川町遠井(R480)
1.19号線に入ったとたんに集落内の
細い道、鬱蒼とした山道を見せ付けら
れ、これはマズったかと思ったところで
急に開ける視界。
2.なんだ、行けるんじゃないの。と思
ってしまうのがマチガイの元。こんな看
板絶対に信じてはいけません。地獄が
待っています。
3.「花園・清水」行けるかもしれません
が、どんなに遠回りでも他の道を探す
べきです。
4.下に見える道が迂回路でも何でも
ありませんが、そっちに降りるほうが実
はこの先の集落へのバス道になって
いることをこの時は知る由もない。  
(地図をよーく見てれば気付いたはず)
5.ガードレールも無い断崖、日の射さ
ない杉林、苔むしてクラックだらけのア
スファルト。それらをビビりながら、後
悔しながら淡々と登る。時折このように
開けた場所にも出るが、あのコーナー
の先にはまた恐路が待つ。その向こう
に見える山を越えなければいけないの
か?
6.ココまで来たときにはさすがに引き
返そうかと真剣に考えたが、あの道を
戻るのか?という思いと、もうかなり来
たのだから峠は近いのではないかとい
う思いに揺れ、しばし静考。とりあえず
あのコーナーの先まで行って見ようと
再び登りだす。
7.その後も何度も肝を冷やしながら
ようやく峠らしきところにたどり着く。深
い杉林の中のピーク。
8.峠らしき場所を振り返る。ちょうど町
境にあたるようだ。この先にあの恐怖
の山道があるようには思えないくらい、
静かなところだ。
9.有田川町側もけして良い道な訳で
はないが登りの恐路に比べればなん
てことはない。と思ってのんびり写真を
撮っていたら、この道で初めての対向
車現る。軽の1BOXで普通のおじさん
だったが(林業従事者には見えないと
いう意味)どこまで行くつもりなんだろ
う?軽とバイクのすれ違いがギリギリ
の道路幅だ。
10.やがて道が広くなりちょっとした農
道レベルになり、安堵感が訪れる。と
たんにどこから現れたのか、軽トラとラ
イトバンがかなりのスピードで抜いてい
った。こんなとこでそんなに飛ばさなく
てもと、見送る。
11.県道180号との分岐を振り返って
一枚。右手が今来た道、左手が180
号、手前がR480方面です。180号は
ココから見える限り、19号に勝るとも
劣らないレベルではないかと見受けら
れます。
12.やっとたどり着いたR480との合
流点。右奥が県道19号、左奥がR48
0金屋方面。R480は交通量もあり、
みんな飛ばしているので合流時は十
分注意しましょう。
備考
 地図上では主要県道として記載されていますし、番号も19と若いですが、この区間の大半はとんでもない道です。通
るべきではありません。少なくとも4輪・オンロードバイク・大型バイク等では行かないことを奨めます。いくなら小型のオ
フロードバイクがいいでしょう。道は狭いだけでなく路面が悪く、日陰や杉林の中は中央部にこけが生えています。断崖
なのにガードレールもないところがいくらでもあります。カーブは見通しが悪く、勾配も急です。R370とR480の接続道路
と考えてはいけません。あとでゆっくり地図を確かめてみたところ、R370側から途中の集落まで別経路でバスが走って
います。一部19号線を経由して神野市場に戻る巡回ルートのようでそちらのほうがいくらかでも走りやすいのかも知れ
ません。
○ 有田川町清水 〜 有田川町上湯川     (未走行)
○ 田辺市大熊 〜 田辺市殿垣内        (未走行)

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