イスファハーンの金曜モスク、北側から見た鳥瞰写真
(From Henri Stierlin, Architecture de l'Islam, 1979, Office du Livfre)
改造、拡大を繰り返してきたせいでもあるが、四イーワーン型の中庭を除けば、
建物の外観(ファサード)というものがほとんど無く、街並みに埋もれている。
外観よりも、内部の空間や中庭を囲み取ることを重視する
「被膜的建築」としてのイスラーム建築の性格を、よく示している。


イスファハーンの金曜モスク、南側から見た鳥瞰図
(From "Islamic Architecture" by Robert Hillenbrand, 1994, Edinburgh )
左手前が 南ドーム (1072-1092) で、右上が 北ドーム(ゴンバデ・ハーキ, 1088) 
整然とした美的構成をもっているのは中庭であって、
建物の外周は街並みに埋没していて、外観というものを見ることは ない。