高さ10m ほどの人造丘の上に建つ塔墓、カーブース廟を周囲の公園から見上げる。
これほどの高さの塔を建てるためには、ずいぶん堅固で大きな基礎を
造成したのだろう。竣工後に それを土で覆って丘にしたと考えられる。
基礎部分の発掘調査が行われた時に、墓室も遺体も何も発見されなかったので、
吹抜け内にガララス製の棺が吊られていた という伝説の傍証となった。


(参考) Photo ウェブサイトより
19世紀にはカーブース廟のまわりには 町が無かった。
そのために、この廟を地名で呼ぶときには、90kmも離れた州都 ゴルガーンの
名でなされるようになった。しかし廟が建てられた11世紀には、ここから
南西3kmほどのところに 旧ゴルガーンの町があったのだが、14世紀に
モンゴル軍によって徹底的に破壊されたので、現在地に遷都したのだという。