ルサホヴィットの聖母(アストヴァツァツィン)聖堂の石造円錐屋根
5-6世紀創建、1213年に屋根修復。
アルメニアでは、円錐あるいは角錐屋根には石の瓦棒を設ける。

ルサホヴィットの聖母聖堂 断面図
天井は半円ドームだが、その上に円錐屋根をつくり、二重殻にしている。
通常は中空にせずに、石あるいはバラスを詰める。
こうした中空の二重殻屋根の断面図を見ていると、
円錐屋根の始まりは、石造ドームの上に架けた木造屋根ではないかと思えてくる。
それは ヒマーチャル地方(インド)の「菅笠寺院」を思い起こさせる。

バルモールのヒンドゥ寺院(インド) 下界から伝えられた石造寺院を、
ヒマラヤの多雨から保護するために、菅笠のような木造屋根を架けた。