スレイマニエの後庭は墓地になっていて、スレイマン大帝の廟と、
その妃の ロクセラーナ(ハセキ・ヒュッレム)の廟(右側に見える)を シナンが設計した。
大皇帝の廟なのに、インドのような巨大なものではなく、むしろ慎ましい規模だと言える。
墓室は八角形で、周囲に下屋を巡らせ、その先端をアーケードで支えている。
ドームは二重核で、内側の天井ドームを8本の独立柱で支えるというのも特異である。


モスクの背後の墓苑 平面図
( アンリ・スチールラン『イスラムの建築文化』 1987 より