子宮頚がん(及び尖圭コンジローマ)ウイルス予防ワクチン(ガーダシル) の接種に当たり、ご了解いただきたい事は、以下のとおりです。

1. ガーダシル接種すれば、100%子宮頚がんが予防できるわけではありません。
感染予防できる、人いぼウイルスのタイプは、16,18型に限られていますので、現在発生している子宮頚がんの約70%の発生を減少させることができます。残りの約30%の子宮頚がんはやはり発生し ます。
2. ガーダシルの接種は、全部で3回必要です。
回数を減らすと、感染予防の効果や有効期間が減りますので必ず3回接種を受けて下さい。(初回と、初回から2ヶ月後 と、初回から6か月後)

3. すでに人いぼ ウイルスのタイプ6,11,16,18型に感染 している方に、ガーダシルを接種しても、人いぼウイルスのタイプ6,11,16,18型を駆除する事はできません。

4. 人いぼウイルスのタイプ6,11,16ないし18型 の遺伝子検査(DNAタイプ検査)を行い、それに感染していないことを確認したうえでガーダシルを接種するのが医学的には妥当です。事前にこの検査を当院で出来るだけ受けて下さい。費用は自費で3600円です。

5.また、20歳以上のご婦人には事前に、子宮頚部細胞診(PAPテ スト)の実施を強くお勧めします。特に堺市民の方でしたら、20歳以上の満偶数年令の方は500円で行う事ができます。子宮頚部細胞診で異常(異形成上皮や上皮内がん)があれば、ガーダシルの接種は中止となります。

6. 3回接種した場合 の有効期間は4年が確認されています。荒木常男の個人的見解として、10年毎に追加接種が1回必要です。(まだ確定していない事項です)

7. ガーダシルも生物由来製品(酵母菌)なので、異種蛋白質などによる、アレルギー反応の副作用は存在します。注射部位の痛みも数日有ります。


8. 接種費用は保 険適応がありませんので、自費になります。
当院は3回すべてにおいて、1万5千円です。(3回合計で4万5千円)

当院は中学生,高校生への接種は取り扱いません。18才から40才のご婦人までです。予約電話を入れて下さい。

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2011年10月01日 
〒590-0063  大阪府堺市堺区中安井町3-4-10 堺東八千代ビル2階
荒木産婦人科肛門科 院長 荒木常男