ヴァイオリンのレッスン





3才から、小中学生はもちろん高校・大学、社会人・主婦の方・・・
60・70代まで 現在もいろいろな年齢の方が学ばれています。
一人ひとりの要望・個性に応じてレッスンしていますので、
安心して通われています。

各種コンクール出場。
年一度程度の発表会、大人中心のサロンコンサートもあります。



月 謝   10,000円より 月/3〜4回(30分個人)

月1回・2回のレッスンも選べます



      子供も



     大人の方も

  グループのレッスンも





いずみっぷるへの投稿原稿
より


楽器のおはなし(7)

ヴァイオリン(その1)

  続きますが、いやァ〜あのブームは半端じゃないようですね。
前回『のだめ』現象のブレイクぶりを紹介しましたが、
巷ではCDや演奏会チケットの売れ行きもすごいそうですね。
例えば新日フィルの定期公演(サントリーホール)が、前売りで完売したとか、
ドラマで流れる曲のCDや着オケ人気が爆発的だとか
(12月7日朝日)、
前代未聞のクラッシックブームだそうですよ。たかがマンガと侮るなかれ。
ドタバタ劇の中には、音楽で求める正統な神髄も醸し出しており、
音楽評論家の中には、「クラッシックへの『入り口』として悪くない」と
評価する方がおられるとか。
さあ、こたつにミカンの後は『のだめ』を手に、
あなたも音楽の世界に誘惑されてみては?
 

  そこで、とうとうきました、ヴァイオリン。
「オケの主役」と言われるほど音楽の「おいしいところ」を担当するこの楽器は、
長年つきあってきた立場の私たちでも「不思議な楽器だな」と感じる時があります。

 4本の弦を「弓」の毛で擦って音を出すので「擦弦楽器」と呼ばれる仲間ですが、
ただ弦を毛で擦っても音が鳴る訳ではありません。弓に張られた馬の尾の毛には、
「松ヤニ」をたっぷりとこすりつけることで初めて「音」が出る訳です。
見た限りでは単純な構造のこの楽器、
実はあらゆる楽器の中で最も神秘的な性格をもっているんですよ。

  生まれは16世紀後半の北イタリア。
「名器」としては、アンドレア・アマティ作のものが最古といわれています。
その孫のニコロ・アマティからその弟子のアントニオ・ストラディヴァリや
グァルネリ・デル・ジェス、と(舌を噛みそうな)
これらの名工が残した「数限りある名器」を超える楽器は、
どんな現代科学と技術を駆使しても未だ生み出せないのです。
従ってこれら「名器」の値段はどんどん上がり、
しばしば「偽物騒ぎ」まで出てくる始末。
普及品として製作され300年以上経っても尚、
構造的にはどこも改良されることなく今日に至っているというのも、
楽器のうちでは珍しいことですね。

  当然、今日だれもが考えるであろうこの「名器」を、
コンピュータで隅々まで解析し、寸分の狂いもなく「同じ状態」に作った人がいました。
この「完璧なる偽物」を私も興味半分に弾かせてもらったことがあるのですが、
とても「名器」と呼べる音ではありませんでした。
表面のニスを科学的に分析した楽器職人もいましたが、
いったいどこに名器の音色の秘密があるのか、今も「世界の謎」です。
 

   世界的に活躍されている演奏家には、これらの高価な名器を所有されている方が多いのですが、
中には値段が付けられないため、大きな楽器財団から「貸与」されている人もいます。
さあ自称「マニア」
のあなた、時にはフンパツしてこれら名器の「生の音色」を聴いてみてください。
チケットの相場?う〜ん…



楽器のおはなし(8)

ヴァイオリン(その2)

  新年に「今年こそ楽器に挑戦しよう」と決意された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昔は「芸は身を助ける」などと言って、芸術などの修行をするには、
それがいつかは「生活の糧」となることを念頭に置き、「専門家」をめざすという時代でした。

しかし昨今、音楽への入門には敷居は低く間口も広くなりました。
楽器を始めるなら「だれでも、いつからでもOK」という時代です。
必ず演奏家をめざす必要もありません。
だれもが肩肘を張らずに楽器が始められるようになったことは、
日本人の精神生活が向上したと言えるのではないでしょうか。

私の方では、毎年恒例となっている「口コミ音楽忘年会」というのを暮れにやりました。
友人の別荘を借り切って楽器を持って集まり、食べて飲んで演奏して、
そのまま泊まり込みも可というイベントです。
 
プロアマ問わず。友人や知人を連れて集まったメンバーによる「自主ライブ付き大宴会」です。
夕方からスタートし、深夜明け方まで繰り広げられるのです。
中身は、ジャズピアノあり弦楽四重奏あり、ドイツ歌曲にギターやハーモニカの独奏、
時には「歌声酒場」で明け方まで盛り上がった年もありました。

音楽を通して人と人がつながり合い、互いに心の豊かさをふくらませてゆくことは、
私たちの願いでもあります。

バロックヴァイオリン

   この名前を耳にすれば、いかにも「旧式のヴァイオリン」というイメージを抱かれることでしょう。
通常のヴァイオリンとは、どこがどう違うのでしょうか。

「バロック時代」とは、17世紀から18世紀半ばまでの
ヨーロッパにおける教会や宮廷文化をさします。
この時代が前回紹介しましたアマティ一族からグァルネリ、ストラディヴァリと
いったヴァイオリン製作の巨匠が全盛の時です。
そう、つまり彼ら巨匠たちが作って残した楽器こそ、「バロックヴァイオリン」だったのです。
  
この時代は主に室内で音楽を演奏していたために、それほど大きい音色を出す必要はなかったのです。
従って当時ものは「やわらかく」少し「籠もった」感じの音色がします。
その後「古典派」を経て「ロマン派」に至り、
音楽は劇場などで大編成のオーケストラが交響曲などを演奏するようになりました。
そこで独奏楽器としては、それらに対抗できる「大きい音色」が出せることが必要となってきました。
今日使用されている「モダンヴァイオリン」は、裸のガット弦(羊の腸)に銀線を巻き、
表板の内側に張られた「バスバー」という「あて木」が大きくされ
、高度な演奏技術に耐えられるように、黒い「指板」も長く改良されました。
他にもいくつかのパーツに改良がみられますが、音楽そのものが時代とともに変化してきたため、
楽器も改良の必要があった訳です。

   最近はまた再現して作られた「古楽器」による「バロックアンサンブル」の演奏会がときどき催されます。
できればこれらは、豪華な絨毯を敷き詰めた宮廷の一室で、
「王様の椅子」にくつろぎながら聴いてみたいものですね。

                  



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