静かな夢
  
明日になれば覚えていないような一日。 
    たとえば 
    誰かのセリフ 
    ピアノの音 
    通り過ぎる車 
    たわいのない口喧嘩。 
    
    君の夢はいつも静かで 
    君の大切なものがそこにある。 
    そこには僕もいる。 
    僕はそれを知っているよ。 
    
    だけど 
    君の夢はただの夢だ。 
    
    君が隣にいない僕を 
    そこで穏やかに笑う僕を 
    どうして君は夢見るのだろう。 
    
    どうして君は今 
    そんな静かな夢を見ながら 
    僕の隣で微笑っているのだろう。 
