雨のち晴れ 
      
  真夜中 
  ふとした瞬間に目が覚めた 
  窓の外からは雨音 
  次の日の天気を思い憂鬱になる 
  
  翌朝 
  天気は見事に雨 
  何を履いていくか…そう思いつつ玄関に立ったとき 
  唐突に思い出した 
  雨の日が大好きだった過去の自分を 
  
  雨の日 
  長靴が履けるのが嬉しかったのに 
  傘を打つ雨音を楽しんでいたのに 
  水溜りに飛び込むのが好きだったのに 
  
  いつからだろう 
  雨の日が憂鬱になったのは…? 
  
  
  もう昔みたいな気持ちにはなれないけど 
  せめて、せめて 
  元気に一日を送ろう 
  そう思って玄関の扉に手をかける 
  
  だって 
  どんな雨もいつかは止むのだから 
  そして 
  濡れた靴も太陽が乾かしてくれるのだから 
    
    気分はいつでも 
    「雨のち晴れ」 
