『羽』


ふうわりと舞い降りてくる
見たこともない異国の鳥の羽
ほんのりと光っていたから
どこからきたのか訊いてみる

(遠くの海をわたってきたの)

(すごい嵐ではぐれちゃったの)

(男の子のぼうしをかざっていたの)


その男の子はどうしたの?

(わからない)

泣いていた?

(泣いていた)

逢いたい?

(逢いたい)

好き?

(好き)


ぼくは手のひらの羽を
とうめいな風にあずけた
異国の羽はうなずいて
遠くの海をわたっていった


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