『水想観』


はじめて触れた
光のまぶしさは
甘くて強い
透明な毒

静かな湖面に
小石を投げたのは
だれ?

互いを打ち消す
乱れた波紋は
鮮烈な赤

胸を焦がして
焼いた嫉みに
贖罪は無い

あなたを想う
こころが
わたしの真っ黒な
エゴを塗りつぶし
あなたと
響き合い
重なり合えたなら

時間は二人を隔てず
ただそこに存るでしょう

空間は自らを恥じ
その姿隠すでしょう

果てしない痛みを
誘惑に閉じ込めて
こころを静めて
あなたを想う

憎しみを捨てねば
決して届かぬと
気付くまで


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