2004年7月23〜25日 富士登山

富士山頂 時間をはずした日とアワの歌



9年前、ある本との出会いで、
日本古代に「アワの歌」という歌があることを知りました。
この歌をいつも歌いたいと思って覚えようとした時に、
メロディーが出て来て、それ以来、その歌を、
ひとりで祈りのように歌ってきました。

今回、富士山頂での奉納が決まった時、
光の御柱を皆で輪になり囲み、
まわるというイメージと、
数日後に「アワの歌」というメッセージが来ました。

人前で歌うなんて。。。と思っていた私は、
舞と繋げることができなかった事を理由に、
今回は、見送ろうと思いました。

一緒に舞をしている方の創作の
「瑞光」という舞いを6人で舞う事と、
豊栄舞という舞を
無限を描いて舞うという計画を立てて、
出発しました。

 

7月23日


素晴らしい天候に恵まれて、
富士登山が始まりました。
和やかムードの中、ゆっくりペースの登山。
30分くらい歩いた時、
ショッキングピンクとマゼンダ色の
中間くらいの色の、丸い光の玉が、
地面から出ている事に気づきました。

大きな雲が、どんどん近づいてきて、
やさしい霧となって私たちを包み、
みんなで歓声をあげたり、
夜は、手が届きそうなくらい近くにある
星の観察をして流れ星を見たり。
夢の中のような時間が、流れていきました。

 

7月24日

 

水平線のような雲海から、きれいに顔を出したご来光は
そのまわりに、いろんな色の光が放射して輝いていました。

頂上の久須志神社に到着し、
その前でとても気持ちよくてウトウトしたら
夢の中で、木から生まれた私がいて、
「今は、慈しみの愛を返すときです」
というメッセージがありました。
私は、慈しんで木をやさしくなでていました。

目が覚めた後、
木は、今 私の隣にいる母でもあり、
地球でもあり、宇宙の源でもあると感じました。

宿泊先の山小屋は水を売ってくれず、
30分歩いて、水を別の山小屋に買いに行きました。
そして、その帰りに、念願の影富士を見ました。


 

7月25日 

富士山頂 駒ケ岳のご来光


時間をはずした日のご来光は、
大きく光が放射していて
輝いていました。

ご来光を見て、岩場を降り、しばらくしてから後ろを振り返ると
白金色のまあるい光が、大きく輝いていて、
たくさんの人の後姿が見えました。

初めて見る、その太陽の光に見とれていると、
「すべての存在が尊いのです」
という声が聞こえました。
ありきたりのようなメッセージでしたが、
突然、頂上にいるたくさんの人々と一緒に、
その光と一体化したようになり、涙がこぼれました。
やさしい白金色の光が、脈打つように輝いて
そのメッセージを放っていました。
迫りくるように脈打つ大きな光と、
大勢の人たちの後姿、
その瞬間の美しさ。
一生忘れる事のない光景を、
満喫しました。

「物や、形式が必要なのではないのです。
すべての存在が尊いのです」
と、もう一度その言葉が繰り返されました。

巫女舞という形も、必要ないのかもしれない
と、ふと思いました。
もっと、シンプルに、シンプルに、
でも、いろんなことをしていきたいと
思いました。

 

 

前日に見つけた、奉納場所に移動して、
皆で大の字になって、寝っ転がって
富士山を感じ、太陽を感じ、
瑞光の舞を、皆で合わせたときには、
富士山から、遠く海まで光が広がっていくような、
そんなイメージでした。

そして、合わせ終ったときに、
急に無限のマークと、アワの歌が合体して
私の中に、降りてきました。
8のリズムに合わせて、
48音を唱え、
無限の流れを歩き、
舞が完成しました。


 

前の人が舞っているのを見ながら、
舞うと言ってしまったことを
後悔していました。

流れが止められない事に覚悟を決め、
酸素不足で、大きな声も出ないまま、
一歩を踏み出しました。

いつも奉納前に、心の中で歌っていた歌を
歌えるうれしさと、恥ずかしさの中、
48音を、心をこめて唱えました。

アワの歌を歌い終わり、
円をたくさん描く拝礼をし、
鈴を自分の前に降ろした時に、
なぜか、知らない言葉を
心の中で大声で唱えていました。

終わった時には、ぜいぜい息が切れていました。

 

下山の時、雲が富士山の手のようになって
私のところへやって来て
やさしく、ハグしてくれました。

感動しながら、涙を流しながら、下山しました。
やさしい、富士山の波動を、たくさん感じました。
母にペースを合わせて、ゆっくり降りた分、
たくさんの、波動を受けることが出来ました。
すべてが、感謝に変わっていました。

以前登った時には、下山の時に
たくさんのゴミ拾いをしながら降りてきましたが、
今回は、ゴミが全然ありませんでした。

人々の意識が、確実に変わっている事を
実感しました。



 

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続く

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