1999年9月 素晴らしい道

今回は久しぶりの場所ですが、最近の雨続きでUBSクラスだとかなり厳しいという前情報があり、しかも1泊2日。ミットナイトランナー復活かと思ってしまった。18日
19時30分ころ無線から、いしざきさんとしまさんの声が流れてくる。そそそろ私も家をでねば…。ひたすら一般道を爆走!
例の十字路に到着すると、すでにテントが設営されて焼きものの準備が着々と進められて いた。ということは夜は走らないということだ。ほ!(^_^);(夜が苦手なのである。)
しまさんが購入した七輪を囲みいしざきさんが肉を、しまさんは肉と秋刀魚(さんま)を提供しくれた。これらをつまみながら、ビールで乾杯!
(>。<)うまい! そして、UBS、UCSの研究成果を語り夜は深けていく。
実はこの時、地元の人達がすばらしい道をがんがんやっていた。しかし、1時間もするとバックで降りてきた。明日はこの道は無理だろう。食い物も無くなった頃、山の中から聞き覚えのあるエキゾーストが聞こえてきた。隊長の登場だ。そして再び話しが盛り上がり、気が付くと日付けは19日、時間は既に4時を回っていた。そろそろ寝ないと今日の走りに支障がでてしまうので寝ることにした。
外で誰かガサガサしている。携帯の時計を見ると既に10時を回っている。ヤバイ! 走る時間が無くなってしまう。しかも、いしざきさん、takomaruさんは、まだ寝ている。起こせ! 軽く朝飯を食っていると大所帯でジムニーファミリーが押しかけてきた。どうやらしまさんの知り合いがやっているクラブらしい。(チーム名は控えさせて頂きます)
いよいよ行動開始! 本線はジムニーファミリーに任せておいて別道を行くことにした。入り口は木で覆われていて、ほとんど分からない。先頭は農協11号、セカンド隊長、サードはいしざき、takomaru、しまという順でスタート。
最初の10mは右側の枝にボデー傷めつけられながら進む。根っこを乗り越えると道がある程度良くなった。まだ誰も走った様子がない。ただし、かなり倒木が多くありこれを排除しながら進んで行く。イメージとしては最初の頃の本線とよく似ている。しばらくすると、takomaruさんが根っこに捕まったと無線が入った。自分と隊長は道の開通工事をしていたので詳しい状況は分からない。しばらくするといしざきさん、takomaruさん達が来た。ちょいと苦戦していた様子。合流した時点で小休止。ほ♪
あんまりのんびりしていると、蚊に刺されるので更に進む。しかし、500m位進んだところで敢無く行き止まり。しかたがないので引き返した。
このままでは物足りないので「ウインチ付き車以外入るべからず」「大型車通行禁止」の道に行くことにした。本当は下から行きたかったのだが、入口を忘れてしまったので上から攻めることにした。この道は以前一人で来て非情に恐い思いした道でもある。
その道に入ると、軽い下り坂のモーグルっぽくなっている。更に下る。今度の下りはチョイトやばい。勾配がきつい。しかも路面はつるつる。私と隊長は無難に下り、後続を待つ。しかし、問題が…。地元のSJ30
2台が行く手を阻む。1台はタイヤがノーマル。かなり深い水溜り(水深70Cm位)を目の前に、ためらっている。聞いてみると先にも行けず、きた道も登れず途方に暮れていたようだ。
ここでいしざき指導員の登場! タイヤの空気圧落しなんとか上に登らせた。(やれやれ、なんでこんなタイヤでこんな所に来たの。しかも、スタック用品は持っていない様子)
 
この2台を交わし、農協11号は水溜りを避け右側を通りクリアー。隊長は、なんと直進してクリアー。さて、いしざきさんは何やら鍬を手にして水抜きをするらしい。谷側に排水路を作り水を抜く。凄い勢いで腐った水が流れていく。きっと山の麓の村では、土石流に襲われているにちがいない。(村人たちよお許しください) こんな土木工事をしたせいか、なんなくクリアー。

次はtakomaruさんだが、ATにトラブルが生じているらし。Pポジションに入れるとシフトロックが解除できないようだ。なんとUBSのATはシフトロック解除が付いていない。とりあえずシフトノブを外して解除し、今後Pポジションには入れないという対策でその場を凌ぐ。さて、トライ1、2回目はちょいと勢いが足りず失敗。3回目にしてクリヤー。喜んでいるのも束の間。takomaruさんのUBSはブレーキロックし、いしざきさんのUBSのケツに突っ込んで行く。やばい! 「ブレーキから足離せ!」 なんとか車は止まったが…。(T川で特訓の必要あり! 特に雨の日。滝でもいいかも。ABSが付いているのであれば、ABSをキャンセルして特訓) しまさんの方は、相変わらず軽い走りを見せてくれる。
お次は名物、スーパーダウンヒル。以前、私はここでコースアウトしそうになった。ここは、みなさんトラブルも無く通過。さて、また水溜りを迂回するために木の間をすり抜けて行く。非常に狭い。特にいしざきさんはダブルチューブ・バンパーを付けたおかげで、更に辛い。そして最終の出口では、隊長のオーバーフェンダーがめくれてしまった。
今度は、今通ってきた道を戻ることに…。しかも隊長は、やっとの思いで抜けたところをまた戻るハメになってしまった。これが運命の分かれ道だった。これに追い討ちを掛けたのは言うまでもないこの私でした。(+:*)皆さんごめんなさい。(編注:因みに、言い出したのは私、いしざきです。ハイ)
先程のダウンヒル(今度はヒルクライムになるワケだ)の前まで来ると、あのジムニー2台がまたハマっている。結局、我々の後を付いてきたワケだ。それにしてもソフトカーロープも持ていないのか?
私のロープを貸して、ハマっているSJ30を救出。さて、この2台をやり過ごしたのは良いが、このスパーヒルクライムをどうやって登ろう…。(ブロンコより傾斜角は無い)
取り合えず行ってみたが、やはり登り切れない。おそらく1/3位しか行っていないだろう。しかし、滑る。よく滑る。後ろは掘れていて、助走も付けられない。ここでまた、いしざき指導員の指導によりエア0.6Kg/Cm2まで落した。さらには皆様の道路工事のおかげで2/3まで行くことができた。更に道路工事を施し、なんとか登り切れた。
次に隊長がトライ。やはり道路工事を施しても1/2強がやっと。結局ウィンチで登ることになった。なんとワイヤーが足りない! ストラップを3本追加で途中、掛け替えてクリヤ。
次はいしざきさん。3回トライで1/2強と同じ。隊長が向きを変え、上からウインチで上げる。この時点で日はとっぷりと沈み、よく見えなくなってきた。
隊長がバックですり鉢を上がる瞬間、後方からバキ! マフラーが3つにちぎれた。「隊長〜 マフラーふらふら〜」 とりあえず走行はできる。ついでtakomaruさんとしまさんも同じ要領で車を上げた。takomaruさんはウインチ初使用だった。それにしても、使い込んだ隊長のウインチとバージンだったtakomaruさんのウインチの巻きの速さ、軽さといったら段違いであった。この後は、隊長を先頭にして第2の登りをウチンチでクリアー。この登りはあと5mでクリアーだったのに…。(左に木の根っこがあったことに気付いたのは、takomaruさんを上げている時だった)
これを足がかりに後の車を上げていくことになった。最後、オートマ車両が2台、エンジン回転が上がらずウインチで上がることになった。妙な霊にでもとり憑かれたか。しかも、takomaruさんはライト類を点灯したままウインチを長時間使用したため、バッテリーを上げてしまった。ただ、エンジンがメカポンプだったので止まらずに済んだ。メカポンプ強し。このあとtakomaruさんの車で、しまさんの車を上げたところで実験終了。

21時頃、やっと舗装路に出て昼食並びにタイヤにエヤーの充填。各車の状況は暗くてよく分からないが、隊長のマフラー・ウインチの乱巻き・ギブソン。takomaru氏さんのサイドパネル・ギブソン・オイルパン他については、おいおい分かるだろう。それにしても、いしざきさんのダブルチューブバンパー、頑丈やね。あんだけ土くっていてもなんともなさそう。
私が付けたジオランダーMTは、なかなか調子良かったみたい。それにしても、今回はウインチがよく活躍しましたね〜。ウインチさまさまです。下回りちょいと傷めた人はガード付けましょう。
最後は湯の里で泥を落したのは良いが、皆さんお湯に被れてしまった。一体なにが原因だったのだろう?
レポートは農協11号3ガタガタのファイヤーマンでした。
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