キーレスエントリ移植


 しまさんがUCSからUBSに乗り換える(UCSは事情により廃車ね)と言うので、キーレスエントリを頂く事になった。前後するが、何とボクのUBSにはキーレスエントリが付いていないので、これは是非移植しようという事になったワケだ。基本的には、UCSもUBSも大差ないだろうという事でたかをくくって作業に当たったが、それはそれは…。


●ユニット入手と調査

 さて、これがUCSの純正キーレスエントリである。ユニットは運転席の下に設置されている。


 ケースの蓋を開けたところ。左の丸いのがアンテナ。上の四角いシールドされているのが無線部分。その下の丸い印刷はブザー(セキュリティ機能付きのモデルかな?)と思われる。その右側は制御用マイコンかな。


 さて、移植するためにユニットの各信号線の機能を調査する。基本的には、テスターを当てて各操作を行えば殆どは分かるハズだ。


 ユニットのコネクタを正面から見たところ


 ●ピンアサイン
  1 … IG
  2 … 
  3 … ロックでパルス出力     ̄|_| ̄ 12V → 0V → 12V
  4 … 
  5 … ドアオープン        開:0V 閉:12V
  6 … 12V
  7 … アース
  8 … アンロックでパルス出力  ̄|_| ̄ 12V → 0V → 12V
  9 … 
 10 … キー差し込み       差し込み:0V  無し:12V
 11 … 
 12 … 

 ●機能
  ・5をアースに落とすと動作しない(ドアオープン中はキーレスは機能しない)
  ・10も同様(キー差し込み中も同様ってことね)
  ・アンロック後、何もしなければ30秒で自動ロック
  ・アンロック後、ドアオープンすれば30秒タイマーはキャンセル
  ・1は0V、12Vでも動作に関係なし(キー差し込みでキャンセルされてしまう?)

 1番ピンの意味がよく分からないが(セキュリティ機能の関係かな)、汎用のキーレスエントリ同様、ロック/アンロックの制御をマイナスコントロールで行っているワケだ。


●移植

 さて、73の車両の方も調べてみる必要がある。参考までに、イスズに電話して純正オプションのキーレスエントリの取説をFAXしてもらった。 ところが…。
 な、何と、73の場合、ユニットは助手席の下に取り付けて、追加ハーネスで助手席側足下 → 運転席側足下を経由してAピラーの付け根のコネクターに割り込む形で接続するようになっている!

  なんじゃこりゃぁ〜!

 ど〜せ純正オプションって言っても、ハーネスは共用でユニットだけ接続すればOKってパターンかと思っていたで、やられた〜って感じ!
 あのさ〜、この手のオプションってわざわざハーネスを別にするメリットってあんまり無いよね? パーツの管理コストや生産ラインのコストを考えたら同じっしょ! 何だかな〜。



 さて、気を取り直し車両側ハーネスの該当ピンを探す。めんどくさいので回路図は割愛するが、基本的には運転席/助手席ともドアロックの信号線はドアスイッチから車内に引き込まれているので、ドアの付け根当たりのコネクターを調べればOKだ。
 また、キーの差し込み検出については、閉じ込み防止の「アラーム&リレーコントロールユニット」がAピラーの付け根(グレーブボックスの左側。キーを刺したままドアを開けるとピーピー言うヤツ)に付いているのでそこに接続する。(14極の水色コネクタの桃/青線)


 接続には、各ハーネスに信号線の意味を書いたタグを付けておくと後々のメンテに役立つ。




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