アイドルアップ・スイッチ

ウインチを付けたのは良いが、Ddにはアイドルアップのためのハンドスロットルの類が装備されていない。某氏のように69のものを移植したり、アクセルペダルにつっかえ棒をしたりする手もあるが、電脳なRVとしてはもっとスマートにいきたい。 ということで、電気的にアイドルアップができないか検討してみた。
まず最初に、Ddビッグホーンのスロットルの制御方法を調べてみる。
当研究所の資料によれば、Ddのスロットル制御は電子式になっており、ECMから5Vの電圧をセンサに印加しておき、アクセルペダルの踏み込み角度を電圧変化でADコンバータで検出するタイプのようだ。回路図は↓

センサはアクセルポジションセンサとアクセルスイッチセンサから構成されていて、これを見るとエンジンの回転数はアクセルポジションセンサによって制御されている。アクセルスイッチセンサの働きは資料からは読みとれないため謎だが、制御上の問題(センサ故障対策?) 或いはセンサのばらつき(初期値)対策だろ〜か?
ま、何れにしても簡単に何とかなりそうな気がする。(上手くいけば抵抗1本か)

早速、アクセルペダルを外してみる。上部の青いヤツがセンサだ。

コネクタのピンアサインは下図の通り。

センサの信号をタップし、電圧と抵抗値を計測する。結果、アイドリング時の電圧は4.65V、センサの抵抗値は4.3KΩ。安物テスタなので参考程度にしかならないが、制御電流は多く見積もっても1mAの程度のようだ。

試しに、手持ちの抵抗を繋いで電圧を調整してみるとエンジンの回転が変化する。アクセルスイッチセンサはそのままでも大丈夫そうだ。(ラッキー!) 実測で、2000rpmで2KΩ位。容量は1/4Wもあれば大丈夫だろう。
次にエンジンの回転数だが、当初は可変にすることも考えたが、めんどくさいのでパス。
オルタネータの性能を調べると特性(ACG出力変動対策前の60Aモノ)は下図の通り。
6000rpmもあれば十分だろう。プーリー比は2.42なので、エンジンの回転数は2500rpmも回せば、ほぼ、オルタネータの定格出力となる。

以上から、抵抗値は2.6KΩに決定! 早速、スイッチ等を手配し作業にかかる。
今回使用するスイッチはコレ。発光ダイオードは本来通電を示すものであるが、ECUから電源を取ることはまずいし動作中は一目瞭然なので、イルミネーション代わりに利用することにした。

回路図(という程のものでもないが)はこんな感じ。

スイッチまでの配線はノイズを考慮し、シールドケーブルとする。

末端をスミチューブで処理する。

既存の配線の被覆を剥き配線を割り込ませる。


抵抗はスイッチに直付けとする。

イルミネーション用の抵抗は夜間のみ認識できれば良いので、ちょっと暗めの10mA(1KΩ)流すことにした。こんな感じで配線の途中に接続。

コネクタを付けて完成。

イルミネーションは、時計から取った。

スイッチはメクラ蓋のところを加工し装着。

早速、試してみると、スイッチONで2500〜2600rpmで回転が落ち着いた。まずまずかな。
試しに、走行中にスイッチをONにしてアクセルを操作した後アクセルから足を離すと、暫くしてエンジンチェックのワーニングランプが点灯した。アクセルスイッチセンサ用のダミー信号を送れば回避できるだろうが、そ〜いった使い方はしないのでOKとする。
因みに、イルミネーションはこんな感じ。オレンジっぽい光。

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