HS9500 OH![]() さて、今回は前回に続きHS9500の修理。例によってカチカチ君状態なのでソレノイド関係が怪しい。で、早速、分解してみた。 ソレノイドボックスの蓋を取ったところ。エンジンルーム内にマウントしているので、一見するとキレイで錆なども無く問題無さそう…。試しに、各ソレノイドとも導通を確認してみたが、全てOKだった。 ![]() 仕方が無いのでモーターをバラしてみる事にする。このウインチベッドにしてから、この手の作業は大変楽になった。 ![]() ウインチを繋いでいるパイプを外すと(インチの六角ネジ)モーターが分離できる。 ![]() モーターのエンドカバー(放熱器と兼用)ボルト2本(モーターを貫通。当然、インチだ)を外すと、ケースが放熱器ごとごっそり外れる。 ![]() コミュテータはそれなりに荒れているが… ![]() ブラシの方も未だ未だ使用可能! ![]() エンドカバー(放熱器)、ブラシホルダーを外してみたところ。因みに、構造としてはエンドカバー、ブラシホルダー、モーターボディーを2本の長いボルトでサンドイッチしているだけ。大雑把な作りだ。 ![]() と、ここで、ブラシホルダーの溶着を発見! どうやらブラシホルダーの材質はアルミのようで、ブラシのアース側電流はホルダーを介しモーターボディーからアースに流れるようになっているので、ホルダーの圧着力不足やホコリ・サビなどによる接触不良が発生すると、スパークが飛んでアルミが解け導通しなくなっている模様…。構造的にイマイチだなぁ…。 ![]() と言う事で、対策としてはブラシホルダーの当たり面をヤスリで磨いて完了。また起こりそうな気もするが今回はこれで終了。因みにモーターの組み立ては以前に比べ格段にメンテナンス性が良くなって、ブラシを押さえておくピンの穴が予め用意されている。 ![]() アーマチュア側から見たところ。ピンは捨ててあった自転車のスポークを利用。後の組み立ては特にコレといったテクも必要なく、元通りにするだけ。 ![]() ●後日談 案の定、後日、ちょっとウインチングを行ったらまた発生しました。ブラシホルダーの圧着力不足による接触不良かと思ったが、再度、モーターをバラし問題点を発見! 赤丸はF2ターミナルの取り付け部の様子だが、ブラシホルダーを取り付ける(サンドイッチする)Aターミナル側も同様の構造になっていて、電線をターミナルに固定する際、ボルトが若干でも供回りすると、ターミナルのベース(絶縁素材のプラスチック?)がブラシホルダーを押し上げ、接触面が極小な状態となってしまいウインチングで大電流が流れると溶断…。 ![]() 対策としては、ターミナルをモーターボディーに止める際にナットをしっかり止めた上、電線を取り付ける際に供回りしないようスパナ等でナットを押さえておけば良いのだが、ベースがプラスチック?であまり強く締め込むのも怖いし不確実な状態もイヤなので、モーターボディに3mmのタップを4ヶ所立て(ボディーの厚みは5mm位あったので何とか手作業でも立てられた)、ブラシホルダーを直接ビス止めする事にした。 で、その後、JCJ関係のイベントでレスキュー車として何台かウインチングを行ったが、今のところ不具合は発生していない。 [TOP] |