フロント・クロカンバンパー その1

以前から暖めていた企画、クロカンバンパの製作に着手した。実は、Dd購入当初からバンパは交換しようと思い(ウインチもあるしね)、市販のバンパを購入するか市販品を流用するかワンオフで作るか色々と考えていた。
大まかに言って、それぞれの特徴は…
●市販品
- お手軽
- 仕上げがきれい
- 強度はイマイチな製品が多いが、それなりに考慮・設計されている
- 高価!
●ワンオフ
- 設計が大変
- 製作方法も考えなければならない(自分でやる or 依頼する)
- 設計 → 製作までに、だいたい2〜3回の試作、手直しが必要
- 時間がかかる
- ある程度、納得のいくものができる
- 価格は1品だけ製作依頼すると高価。10本位頼めば市販品より安価かな?
- 自分でやれば材料代と体力のみ!
●市販品流用
- 上手く使えばそれなりに納得のいくものができる(ウインチベッドだけ製作とか)
- 一番めんどくさいステー回りが(ほぼ)省略できたりするので、ワンオフよりお手軽
- 価格はベースとなる製品しだい
で、当初は以前69で使っていたスミッティーが強度もあり、作りもシンプルで価格も安かったので(以前は中古をタダで貰った。買うと塗装バージョンで4万円位)、前回同様ベッドだけ作ることも考えていたが、前回同様っていうのも芸がないので思い切ってワンオフで作ることにした。
●要件整理
まず、設計に入る前に要件を整理してみる。
- 丈夫なこと
- シンプルな作りであること(コストを抑える)
- ウインチのメンテナンスがし易いこと
- ARBのように重すぎないこと
- 見た目がゴツくなく、優しいこと
- (できれば)ハイリフトジャッキがかけられること
- 安価なこと
基本的にはパイプをベースに薄めの鉄板を組み合わせ補強を入れることで、軽さと強度を出すことを考えた。パイプの端はオーバーフェンダーに少しかかる位までベンダで曲げて、オーバーフェンダーとコーナーランプ類をカバーすることを考えた。イメージ図がこれ。
実装方法(製作を依頼するか自作するか)によって、形、材料も変わってくるが、基本的には製作を依頼することを前提とし、できるだけシンプルな構造とすることによって加工費用を抑え、自作も可能な構造とした。(つもり)
一番めんどくさいステーの取り回しは、ギブソンバー同様、ノーマルフックのボルト穴を利用し、69の時と同様、クラッシャブル(?)のフレームの出っ張りに箱を作って抱かせることにより、突発的な入力をクラッシャブルと第一メンバで受けるように考えた。
●設計
机上で考えていてもイメージが掴みにくいので、例によって採寸しながら模型を作り、そこから図面を起こすことにした。これがノーマルのフロントバンパを外した状態。

クラッシャブル(?)の出っ張り。Ddは蓋がある。

蓋のミミが邪魔なので、サンダーで削る。四隅が溶接でしっかり着いているため、面一に削っても蓋が取れることはない。

シャーシ・ブラックを吹いて完成。

段ボールでステーのイメージを作ってみた。左側のボディーマウントは、あくまでもボディーのマウントなので、あまり強度は期待できない(しない方が良い)ので、サイドのパイプの補助的なステーを取ることとする。

HS9500ができた!

ウインチとパイプの位置を検討する。

ちょっとツリ目にしたイメージ。

横から見た図。アプローチを殺さないよう、できるだけ奥に引っ込める。

ステーとウインチの位置関係を検討する。力学的には、ウインチはフレームの延長線上にマウントした方が有利なんだろ〜が、あまり低い位置はアプローチアングルが小さくなるし泥水(実はこれが影響大!)によるトラブルの原因となるので、やや高目に設置するのが当研究所流。

横から見るとこんな感じ。

ウインチとボディーのクリアランスはこの位。

それぞれの位置関係を確認しながら採寸を行い、プラスチックの板で模型を製作する。

こちらがステーの部分。鉄板は4.5mmを予定。ステーの固定は色々考えた末、できるだけシンプルな方法として、クラッシャブルの出っ張りに空いている横方向の穴を利用し、更に、縦方向に穴をあけて貫通ボルトで固定することにした。

こちらがベッドの部分。これも鉄板は4.5mmを予定。補強など細かい所は後で考えることにしよう。

横から見た図。車によって個体差があるため、ステーとベッドは分割式にする。サイドのパイプはベッドに着いていく形とする。因みに、パイプのマウントはボディーマウントからもステーを取り、2点支持とする。

ベッドは泥が溜まるので、補強は下側にした。

因みに、ウインチを載せるとこんな感じ。下の写真は、ウインチ本体が隠れているが、前面の部分をフェアリードの高さまでカットし面一とする。(上の写真の高さになる)

さて、大枠の構成が決まったので、補強を間考えつつ簡単な図面に展開する。後は詳細を詰め、製作を依頼した場合のコスト等を試算する。
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