フロント・デフダウン


 例によって前回からの更新が半年近く経ってしまった…。ネタは色々とあるのだが、本業と研究の方が忙しく最近は数ヶ月に一回ってパターンである。


 さて、今回はフロント・デフダウンのお話し。実は、以前『滝』に行って34スワンパでグリグリ走っていたらCVジョイントが割れてしまった。これまで、ケージが粉砕するって事は何度かあったが、今回はアウターケースがパッカリと開いてしまった。TELA LOW+溶接でフロックは素晴らしい走りをするが、岩場ではリスクも大きく、リヤのLSDが殆ど効いていない状況なので更にフロントの負担を助長する。
 CVにとっては角度はキツくない方が当然良いのだが、フロントデフを下げると干渉し易くなるので宜しくない。(市販のデフダウン・ブラケットは高いしぃ〜) フロントのドライブシャフトは中古で15,000円、リビルドのCVでも8,000円位なので、あまりお金をかけるのならば予備のCVを持ち歩いた方がお得だ。

 で、色々悩んだあげく、デフダウン自体は非常に原始的な改造なので、予備のブラケットを利用してデフダウン・ブラケットを製作してみた。



 これがノーマルのブラケット。最初は、ブラケットのマウント部分にスペーサーを入れればOKじゃん! と思ったが、よく考えるとステアリング・リンケージが干渉する。


 そこで、ブラケット自体を加工する事になるが、穴空け加工は面倒くさい…。


 結果、30mmのフラットバーを使ってこうなった。


 溶接したところ。フラットバーのRも現物合わせで加工。なかなかの出来映えに満足し、ここで大きな見落としがあるのに気付かず…。


 塗装したところ。ボルトの当たる部分はサンダーで削って平らに。


 裏側はホーシングとの接合面は同様にサンダーで平らにする。


 左がノーマル。右が30mmデフダウン。


 さて、ここからが取り付け作業。先ずはペラシャフを外す。


 ブレーキ、タイロッド・エンドを外して、ダブルハンマー攻撃でアッパーアームのボールジョイントを落とす。


 因みに、これが割れたCV。


 そうそう、ドライブシャフト先端のスナップリングは予め外しておく。


 フロントデフはジャッキで支えながらブラケットを抜き易いように調整する。


 こちらは反対側。ロアアームをジャッキで支えながらゆっくり降ろす。(ショックを外しているため)


 フロントデフを降ろす場合は、SOFで切った方が簡単だが、今回はブラケットの交換のみなのでここで切る。


 ブラケットはスナップリングで止まっているだけ。シールを傷つけないように注意!


 クロスメンバーもデフのフランジが干渉するので、古いブラケット(たぶんUBS55あたりの物)を継ぎ足した。


 クロスメンバーを付けデフを乗せたところ。
 書くと一行だが、実は溶接でブラケットが開いてしまい(当然だ!)乗せるのに1時間以上かかってしまった! 溶接後に確認&矯正しておけば良かった〜!(もう、二度と降りませ〜ん)


 ドライブシャフトの様子。以前は、タイロッドと水平だったので、かなり改善した。


 下の写真が改造前。その下が改造後。当然、腹下は低くなった。ま、独懸だから大丈夫かな。




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