Dd復活プロジェクト その3



 前回まででエンジン、ミッションは降りたので、いよいよ本格的な板金作業に入る。今回は、資金に多少余裕があるので、あれもやって、これもやって… と色々と考えつつの楽しみながらの作業である。資金に余裕のある時は、こういった作業も苦にならないものだ。
 が、しか〜し! な、何と! 今まで溜まっていた研究所の家賃や今までの研究費が保険金から一気に降ろされてしまった! ガ〜ン! い・き・な・り、超緊縮財政での復活作業となってしまったぁ〜!!

 ・・・・・ほっといても直らないので、気を取り直しバラシ作業を進める。バラす分には労力だけなので、お金が無くても進められるワケだ…。右足が結構入っているのが分かる。

 こちらは上から見た写真。フレームの右側が入っている様子が分かる。

 Fデフ、ステアリングギアボックス等を外しながら不具合箇所をチェックする。Fデフを外したところで、な・な・な・何と! 右側のドライブシャフトのブーツが破けているではないか!(それもインナー、アウターとも) お〜まい、がっ!! こりゃ〜ドライブシャフトもダメかぁ…? BJジョイントをバラし、よ〜くチェックする。 …何ともないようだ。 ふぅ〜、まずは一安心。それにしても、ブーツは交換しなきゃダメだから、これでまた出費が…。

 その他、第一メンバーの付け根、第二メンバー(エンジン下)、第三メンバー(ミッションメン下)も若干狂っている。ロアアームが曲がった関係で、トーションバーのブラケットも曲がっている。第二メンバーは交換を予定していたが、第三メンバーも狂っているとは思わなかった…。 う〜ん、結構狂っているのね…涙。 こうなると、ナックルも怪しくなってくるので、ハブをバラしナックル単体にしてみる。(ハブベアリングは大丈夫だった) 一見すると、大丈夫そうだが、タイロッドを付けるアームの塗装が剥がれている。怪しい…。
 正常な左側もバラし並べてみると、どうやら塗装の剥げている部分で曲がっている様子。新品の価格を調べてみると、3万数千円するようで、資金に余裕があれば無条件で注文だが、超緊縮財政なので事故った通勤快速のが使えないかスクエア船橋のS氏に調べて貰う。
 回答は、73のは69に使えるがその逆はNGで、品番も違うとのこと。 …ン、ど〜いうこっちゃ? ABSのセンサーの穴のせいだろうか? であれば、ボクの73はABSは付いていないので互換性があるのではないか??? 事故った通勤快速はタコ丸所にあるのでの(AT→MT化作業中)ナックルとトーションバーのブラケットを貰って来て比べてみる。 …うん! どうやら同じようだ。ラッキー!

 因みに、フレームなどの測定は、写真のようなスケールをフレームの計測穴?に当てて、縦、横、斜めにを測り曲がり具合をチェックする。

拡大したところ

 こちらは、トーションバーのブラケット。上が73用、下が69用。互換性はあるようだ。スプライン穴の中心がズレているのは気のせいだろうか? それとも、この若干のズレに何か意味があるのだろうか?

 フレームを矯正するため、フレームを固定する。

 こちらは、矯正用の治具。ノーマルのメンバーだと曲がっちゃうのでアングルで制作した。

 引っぱり出す所にアンカーを溶接する。

 ボートバー等を使って、ゆっくりと矯正する。

 バーナーで熱を加えながら矯正して行く。だいぶ戻った。

 大まかな矯正は完了したが、なかなかピタッと真っ直ぐにならないので、シワの入っている外側の部分をカット。内側にはポートバーをセット。

 今度は、バーナーで熱を加えながら、横と前に引く作戦。

 前に引く+横に引く+ポートバーで押す+バーナーで熱を加えるの四段攻撃で矯正して行く。前述のスケールで計測しながらゆっくりやるワケだ。

 う〜ん、なかなか最後のところで綺麗に出ない…。結構大変だなぁ…。あまり無理に引くと狂っていない方にも影響が出てしまうので無理はできない。フレームを交換した方が早かったかも? 因みに、新品のフレームの値段は32万円前後なので、この状態からであれば、フレームを交換すること自体は大した作業では無い。 し、しかし、緊縮財政が…。

 どうなる、ボクのビッグホーン。復活の日は未だ遠い!


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