Dd復活プロジェクト その2



 さて、今回はエンジンの取り外し。まずはボンネットを取っ払う。

 計測したところ、フレームが曲がったことによりフロント右側のインナーパネル類も押され、縦方向の長さが若干詰まっている。矯正するため、コンデンサやラジエータ等フロント回りを全て取っ払うことにする。

 これがDdビッグホーンのラジエータ。薄型のアルミになっており放熱は良さそう。ホンダ車みたい。

 コンピュータはエンジンルーム内に設置されている。熱暴走はしないのだろうか…?

 コネクタ部分を拡大したところ。コンピュータ本体は防水されているようだが、コネクタ部は単なるゴムのカバーで覆われているだけなので、水没やスチーム洗車はヤバそう。

 コンピュータを取り外したところ。ケース本体はアルミで、放熱フィンが見える。

 補機類やフロント周りの外装パーツを全て取り外したところ。

 エンジンをチェーンブロックで吊る。チェーンブロックはストレートの9,640円の1トンタイプのもの。因みに、工具の安売りで有名なストレート。ポッキリ折れちゃうプーラー(カタログではクロモリ鋼ってなってんだけど…)など、品質は価格相応。か・な・り不安があったことは言うまでもない。

 エンジンが降りたのでエンジンスタンドに乗せる。このスタンドもストレートで7,480円の450Kgタイプのもの。エンジンを止めるボルトを通すホルダーの長さが足りなかったので、クラッチを外しホルダーを加工して止めた。こういったガレージツールは国産はめっちゃ高いので、ついつい使っちゃうんだよなぁ…。

 よく見ると、支柱とホルダーを止めるプレートが浮いていて、端がちょっとしか溶接されていないことに気がついた。

 ヤバそうなので早速溶接する。エンジンが落ちたら大惨事だ!

 さて、こちらがエンジンを正面から見た写真。パワステポンプ、バキュームポンプ、高圧オイルポンプ(コモンレール用)はベルト駆動からギア駆動に変変更された。これにより、ベルト切れ → 負圧切れ(オルタネータが回らない) → ブレーキが利かないといった事態や、ベルト切れ → パワステポンプが回らない → 超重ステといった事態は発生しなくなった。
 また、ジェネレータ(発電器)のベルトはダブル、エアコン・コンプレッサのベルトはシングルでそれぞれがウォーターポンプに繋がっているので、ベルト切れを起こしてもウォーターポンプが止まる(=オーバーヒート)といったことが無くなった。全体的に信頼性が高いシステムとなっている。

 こちらがエンジンの裏側。ギア駆動のバランサーシャフト(防振用)の端にオイルポンプが2個設置されている。これにより、オイルの循環容量がアップしている。シリンダーヘッドに張り付いているのは、エンジン停止時に燃圧を確保するためのバルブと燃料の温度センサ(だったと思う)

 こちらがエンジンの左側。高圧オイルフィルタ(コモンレール用)が追加されている。因みに、このフィルタは無交換指定だ。

 こちらがエンジンの右側。オイル漏れの原因はオイルフィルタの潰れのようだ。ブロックの横や下部は制振材と防音カバーで覆われている。、

 エンジンの下側は、防音カバーで覆われている。単なる板っぺらじゃなく、ちゃんとした防音材が張り付けられている。これ以外にも、インナーフェンダーとエンジンルームを仕切る遮音版(単なる板ゴムじゃなく厚い防音加工が施されている)など、入念な防振&防音対策が施されている。

 ガビ〜ン! クラッチを開けてビックリ! フェーシングは荒れ、炭化したディスクがフライホイルにこびり付いている。カバー側にも同様の跡があり、か・な・りクラッチを滑らせた様子。ゼロヨンでもやったのか乗り手が下手なのか、「1万キロしか走ってないけど、こりゃぁ〜交換だなぁ…。」(これでまた出費が…)

 さて、以上でエンジン、ミッションの取り外しは完了。後はアクスル、パワステ関連を外し板金屋の作業になる。 次号に続くよん!


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