カーステ&HLC


 早速、69を通勤快速にすべく手を入れたいところだが、NOWに頼んでいたメーター類が月から取り寄せている為、入手にだいぶ時間がかかるようだ。今頃やっと地球の軌道上に乗った頃だろうか? そこで今回は、カーステやHLCの取り付け等を行ったので、その辺の所をレポートする。


●カーステ編

 あまり車を入れ替える方ではないので、カーステを買うのも久しぶりだ。とりあえず、カタログを一通り揃えると、最近のブームのせいもあってか、スピーカーのラインナップの充実には驚く。


●ヘッドユニットの選択

 ヘッドユニットの方は相変わらずイルミネーション物がハバを利かせているようだが、どれを選んでも性能的には一緒だろう。よく○○のメーカーは音がどうのと言う人もいるが、しょせんはカーステ。アンプなんか汎用ICだから性能的にはあまり代わり映えするハズもないし、その他の部品も汎用品が多い。ナカミチのカセットデッキはDCアンプ並みの周波数特性を出していたが、しょせんCDにはかなわない。メーカーの方も心得たもので、きらびやかなイルミネーションやデザイン、ブランドイメージで売り込んでいる(しかし、ADDZESTやCARROZZERIAなどブランド名にしたとたん売れるようになったのには笑っちゃいます)。


 さて、今回のカーステ選択のポイントだが、1番目は使い易さだ! どのメーカーも基本性能は同じだし、派手なイルミネーションは無用なコストアップをするだけでメリットが感じられない(彼女でもいれば、また違うのだろうが…)。製品の性質を考えた場合、使い易さは重要だ。ここは目立たないが、メーカーのエンジニアの腕の見せ所だろう。
 2番目のポイントは拡張性。CDやMDチェンジャー、追加アンプ等、後で接続できないと本体の買い換えになってしまう。かといって場所をくうのはダメ。できれば1DINサイズが良い。
 3番目は時計表示がある事。今回は、追加メーター類をカーステの所に付ける予定なので、カーステは現在付いている時計を外す事になる(ま、なくても構わないが)。
 4番目はテープが使えること。嫁さんの要望だ。ボクは特に使わないが、テープライブラリーを結構持っているようだ(CDもかなりあるが…)。MDにしろと言う意見もあるが、そうするとUBS55とジムニーのCDチェンジャーもMDにする必要が出てくるし、当然、家にも必要だ。
 ・・・どっかに100万円くらい落ちてないかなぁ。



 最後にカーナビとの接続をどうするか? カーナビ自体には以前から興味があって色々と情報収集はしていたが、現状は未だ過渡期の技術のようだ。最終的にはVICSがポイントになると思うが、関係省庁の縄張り争いが解決しないと難しいかもしれない・・・。(これについては別途レポートします) 一応、各社バージョンアップはできるようになっているらしいが、ハード(特にCPU)がパワー不足で、結局買い換えることになるだろう。カーナビについては切り離して考えた方が良さそうだ。
 で、結局、選んだのがSONYの製品。SONYの製品は、従来からユーザーインタフェースの設計がしっかりしていて大変使い易い。今回は、このリモコンがミソ! こいつで、CDやMDチェンジャー、その他カーナビ以外の機器をコントロールできる。時計も付いていて、フロントパネルの角度が設定できるので、時計の位置にカーステを付けても時計が見にくくならない。こいつに、CDチェンジャーでキマリ。内蔵アンプは35W×4。






●スピーカーの選択

 次に、スピーカーの選択だが、こっちの方が重要だ。セッティングの善し悪しがそのまま音に影響する。カタログを見るとユニット単体でも発売されており、以前に比べ(特にウーファー関係が)充実している。が、しかし、よく見ると、見てくれ重視で肝心のスペックがほとんど書かれていない。ウーファーボックスに至ってはアクリル板でできていて、ご丁寧にもイルミネーションが点く。音がどうのと言う以前の問題だ。
 スピーカーは音圧と周波数特性が重要だと思う。特に音圧は、3dB(だったと思う)違うと音の大きさは2倍違う。従って、100Wのアンプで88dB/Wのスピーカーと50Wのアンプで91dB/Wのスピーカーでは、同じ音の大きさだ。いたずらにアンプの出力を上げて音を劣化させるより音圧の高いスピーカーを選択する方が利口だ。
 しかし、何故かカーステ用のスピーカーは音圧が低い。エンクロージュアの容量が取れない → fo(最低共振周波数)が上がる → 低音が出ない → コーンを重くする → 能率が下がる・・・ と言う図式だろうか? 更に、トゥイーターも音圧が低いから不思議だ。普通のトゥイーターは100dB/Wくらいあると思う。ソフトドームタイプばかりなのも不思議だ。ホーンタイプやリボンタイプの方が高音のキレは良いと思うのだが…。
 高音が出ないスピーカーをクロスオーバーを低めにとってソフトドームトゥイーターでカバーするっていう寸法か? カーステはイマイチよく分からん! ま、どっちにしろ、車の中でまともな低音は出ないので何をやっても一緒か? 特に低音は端に溜まるから、車でのウーファーは無理がある。一般家庭でも20畳以上無いと、まともな低音の再生は無理だと思う。
 反対に、高音は指向性が強いのでクロスオーバーを低めにとれば、トゥイーターでの定位の調整が可能だ。ビッグホーンの場合、ドアミラーの裏側に付けるトゥイーターがオプションで出ている。すっきりと収まりデザインも良い。音を聞かせてもらったが、カーステメーカーのOEMらしく音も悪くは無い。が、しかし、スペックが全く分からない。
 色々悩んだあげく、フロントスピーカーはごく普通のメタルコーンの16センチとトゥイーターのセットになったものを選んだ。音圧は90dB/W。これだとトゥイーターのセッティングにアッテネータ等を使わなくて済む。安直だ。これだけだと面白くないので、リヤスピーカーについては別途考えよう。ウーファーもできれば何とかしたい。そう言えば、確か隊長がウーファーを付けてたな・・・。
 普通、スピーカーを買うとこスペックと一緒にこういったグラフが付いているハズなんだけどね。カーステは不思議な世界だ。ま、オーディオ界も不思議な宗教みたいなモンがあるけどね。



HLC編

 ライトのスイッチが使いにくいのでHLCを注文した。HLCとは永井電子の以前の製品名で、現在は「オート・ディム」と呼ばれている。この手の製品は(最近見かけないが)シビエからも発売されている。確かシビエの方が本家で十数年くらい前からあったと思う。シビエの製品は好きでよく使っていたが、最近は???。どうも製品自体がいい加減だ。最近のモデルは良くなったようだが(M谷氏談)、初期型のHLCは最悪だった。車両の停止の検出をスピードセンサで行うのだが、こいつのデキが最悪。走ってる途中でセンサがパルスを出さなくなってしまい減光してしまう(首都高で真っ暗になった時は、さすがにアセッた)。どうもパッキンが悪いようだが何回手直してもダメ。結局、捨ててしまった。

 それ以外にもシビエの製品には良い思い出がない。アルミボディーをうたい文句にしていた「スーパーコンペ」は、レンズボディが鉄製で錆びて穴が空いてしまった。確かUBS55の純正品にもなっていたが、当時、他社の同等品の倍くらいの値段がした。仕方がないのでエポキシで固め防水処理をしたら、今度はボディー本体が振動で切れてしまった(よく考えるとアルミは振動に弱い)。UBS55のウイングライトに使っているINOXも結構インチキで、ビス1本までステンレス(今度は騙されないぞ!)をうたい文句にしていたが、何と、肝心のリフレクターが錆びてしまった。やられた! これも同等品の倍くらいの値段がした。
 それ以外にも「TYPE MINI」や「レクタ」は、水漏れ → 接触不良が数知れず。「レオン」に至っては回収されてしまったようだ(かなり昔の話ね)。結局、良かったのはH4のバルブくらいで、こいつは他社よりも長持ちする。どうもグチになってしまった。話を元に戻そう。

 永井電子のHLCも初期型はちょっと問題があって、夏に135Wのバルブを使うと熱暴走する。カタログでは140WまでOKのハズ(これは隊長も使っていたと思う)。最近のモデルになってからは発生していない。
 永井の方も車両の停止の検出はスピードセンサでとる。永井のセンサは良くできていて20万Km走った今も健在だ。最近はビッグホーンもちょっとメジャーになって、取り説などの車種一覧に入る様になったが、以前はメーカーに聞いても???。現物合わせで、FC3S用センサピッタリだった。
 通勤快速の方は最初からスピードセンサが付いているので配線だけだ。しかし、この配線でちょっと迷った。回路図上は2本の出力がある。スピードセンサ → スピードメータからの出力(I-10)とスピードセンサから直接ECUへ入る(H-52)だ。暇があったら確認してくれ。しかし、これは一体なに? 知っている人がいたら教えてほしい。
 今回は、スピードメータからQOSIIIコントローラへのコネクタ、B-50の9番ピンから取り出した。その他の配線は取り説の通りやれば簡単。本体ユニットは横着して、ヒューズボックスの隙間に本体をはめ込んでOK!
  色々書いていたらスペースが無くなってしまったので今月はこれでおしまい。レーダー探知機等は後日レポートする。



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