UBS73ミッション交換


 73のミッション交換を行った。症状としては、寒い日に『キュルキュル』という音がミッション付近からして、当初はクラッチのパイロット、または、レリーズベアリングの音だろうと言うことで何かの修理の折りにディーラーにてクレームで処置を行った。
 しかし、暫くしてからまた再発するようになり、騙し騙し乗っていたが音の出る割合は多くなり、また、時々どんなに丁寧にクラッチを繋いでもジャダーも出るようになってしまった。音はどうやら主に2速で音が出るケースが多く、ミッションの真ん中からもオイルのニジミが…。こりゃあカウンターシャフトのベアリングかなぁ…。

 とゆ〜ことで、ディーラーにミッション交換を依頼。(因みに、保証期間内っす) 作業自体は、前回の作業でエンジンとミッションを繋ぐボルトの入れ忘れがあったりしてイマイチ信用できなかったし自分でも確認したかったので、『ミッションを出してくれれば交換は自分でやるよ〜』と言ったところ、『こりゃあ楽だ〜』と、二つ返事でOK!。直ぐに部品の手配を行ってくれた。



 作業の方は、先ずは室内から。シフトレバーのカバーを剥ぐっておく。


 例によってバックでタイヤに乗り上げる。


 シフトレバーを外す。


 マフラー、ペラシャフをカット。


 因みに、こちらがオイルのニジミ。クラッチハウジングではなく、ミッションの繋ぎ目(シャフト・エンドのベアリングの辺り)から漏っている様子。


 トランスファのオイルの抜く。


 ミッションオイルはここから。


 トランスファとミッションを接合しているボルトを外すと、トランスファだけが分離できる。繋げたままでも取り外すことはできるが、73の場合、ミッションが長くなった事もあって、繋げたまま外すには取り回しが大変!(リフトとミッションジャッキがあれば別だが…) 因みに、69のATも分離できるよん。


 ミッションとトランスファはスプラインで結合されている。因みに、外す時はオイルシールを傷つけないように。


 こちらがトランスファ。


 後は、ミッションを止めているボルトを緩めミッションを外すだけ。本当は、レリーズベアリングをクラッチカバーから切り離して(プルタイプなのではめ込み式)やる必要があるが、そのまま引き抜いても外れる。


 何故かミッションには『UBS73』と書かれていた。怪しい…。リンク品か?


 クラッチハウジングの方は、インプットシャフトの辺りからも若干オイル漏れが…。


 奥がディーラーで提供されたミッション。因みに、『管理品』のタグが付いていたので、組み上げ精度は良いと思われる。


 ジャダーの原因を探るため、念のためクラッチも分解した。

 ガ〜ン!

 何と、フライホイル・ダンパーがガタガタである…。これって普通壊れるようなとこじゃないよねぇ…。


 手でフライホイルを回すと、クランクシャフトとズレる!


 取り合えず、フライホイルの件は後日クレームで修理して頂くとして(タイミング合わせとか結構面倒なので)、このままじゃ走れないので組み上げる。組む際には、レリーズベアリングはミッション側に付けておくこと。


 今回は、耐熱グリスを奢った。因みに、このチューブ1本で5,000円位するらしい。


 ミッションオイルは、トランスアクスルオイル入れること。(確か5W-50だったかな?) この状態で入れてしまうと後がラクチンっす。


 とりあえず完成。



後日談

 取り合えず『キュルキュル音』は出なくなったが、ジャダーの方は再現する前にディーラーでフライホイル・ダンパーの交換を行ってもらったので因果関係はグレー。2002年9月に交換し、最近(2003年8月)、また、出だしたのでそろそろガタが出始めてるのかな〜。

 これって、欠陥だよね〜。

 そっそ、ノズルのOリングも熱でヤラれてオイル(燃料)漏れ起こして始動不良が多発してたけど、やっと最近リコールになったよね〜。各BBSでは以前から話題になってたし、クレームでも結構上がってきてたんだから、とっととやれば良かったのに〜。(今年の冬にクレームで交換したのに、リコールの通知来たよ〜。) こんなの見ると、ホントに終わってるカモ…。


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