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マーキーガール


『マーキーガール』全13曲
初のアコースティックアルバム

大槻泰永/唄、ギター、ハープ
籔内 碧/唄、ウクレレ、ハープ

1.ディポティーズ
2.春の坂道
3.ブドウ畑でつかまえて
4.パナマの帽子
5.九十九里浜まで
6. ダウンタウンベイ
7.胸
8.ぼくんち
9.キネマミュージック
10.レフトフライ
11.岬で待つ女

12.マーキーガール
13.モビーディックの唄

録音&ミックス/岡村陽一、マスタリング/かわばたてるゆき
写真/西あかり、デザイン/下村晴香、協力/平田景子

 

マーキーガール賛
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 こんな羨ましいアルバムはない。
 過去を紐解けば、グラム・パーソンズとエミルー・ハリスを筆頭に、レナード・コーエンとジェニファー・ウォーンズ、ボブ・ディランとジョーン・バエズ、マーヴィン・ゲイとタミー・テレル、ニール・ヤングとニコレット・ラーソンなど、名盤、名唱の影にはデュエット・ヴォーカリストの存在があるものだ。男を奮い立たせるのは女性の声だ。その声に勇気づけられ逞しくなれる。男とはそういうものだ。歌とはそういうものであると思う。
 真黒毛ぼっくすの大槻泰永は、そのデュエットの相手を射止めた。こんな羨ましいことがあるだろうか。籔内碧の声は大槻にやさしく寄り添い、従うふりをして先導し、影ながら叱咤激励をしている。彼女の歌には、一歩も譲らない意志の強さがある。もし気に入らないフレーズがあれば、彼女は沈黙を選ぶだろう。一緒に歌うということは信頼であり、互いの確信がなければ出来ることではない。
 同じ旋律、同じ歌詞を歌っても、男と女とでは違う。男のセンチメンタリズムは夢想と妄想の産物であり、それはまるで実用にはならない。女性はそれを有機的なものへと変えようと試みる。この違いこそが男女デュオの面白さであり本懐でもあるのだ。
 こんなアルバムを、真黒毛ぼっくすの大槻泰永と籔内碧は作った。どの歌も理想的な形の翼を持って大空に飛び出していく。そして切なさは、泣きはらした後の爽快さのように、闇夜の中を静かに沈んでいく。こんな羨ましいアルバムはない。誰にも真似することの出来ない、二人だけの作品を作ったのだから。
 
音楽評論家 小川真一
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「マーキーガール」

撮影/編集 谷口英明

「ぼくんち」

撮影/編集 平田景子

「パナマの帽子」

撮影 宮島渉

「レフトフライ」

銭湯ライブより

「キネマミュージック」

銭湯ライブより

「ベガ」

キセルのカバー アルバム未収録

「碧番台のぼせうた」

銭湯ライブPV

「326」

たまのカバー 銭湯ライブより




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