★買い替えのきっかけ★
キング購入から約6年、65000キロ。一体、キングで何泊しただろう。
乗りつぶすつもりで買ったし、まだまだ現役として活躍可能なキングではあるが、状況がいろいろ変わってきた。
子供二人とも高校生になり、家族4人ででかける機会が減り、夫婦二人旅が増えてきた。
ダイネットを展開することなく家族4人が寝られることが魅力のWDであるが、もう2段ベッドも必要なくなってきた。
けっして、キングそのもに不満があったけではないが、夫婦二人でゆったり寝られる大き目のベッドに興味が行き始めた。
今なら、まだ下取りもそこそこの値段がつくし、いっそ買い換えよう。
夫婦二人使用スタイルのキャンカーへの買い替えを決めた。



★新型車の条件★
以下の2点のみとした。

1 カムロードベースであること
   (ハイエースベースのパワーは魅力的だが、予算的に厳しい)
2 いわゆる二人が寝られるベッドを装備していること。
   (買い替えのメインな理由)
3 5m×2mサイズのキャブコン
   (駐車場の関係から、このサイズでないと入らない)


★候補車★

各メーカーから2人仕様車は出されているが、最終的には次の2台となった。
バンテック ジル520-E
グローバル ユーロスターDUO


ジル520-Eのコンセプトは二人で過ごす大切な時間。「贅沢で優雅に楽しく」
一方、ユーロスターのコンセプトは
「ご夫婦お二人でお使いいただく寛ぎ空間をユーロテイストでリッチに
両車と甲乙つけがたいコンセプトである。

 さて、現車だが、2月のキャンピングカーショウで実際に見学した。
 ジル520-Eは、さすがバンテック!
洗練された内装には、二人とも二重丸の評価だった。特にLEDのダウンライト、お洒落なトイレルーム、メインダイネットなどは購買意欲をそそるものだった。
 しかし、最終的にはグローバルを選択。その理由は、次の通りである。
 1 グローバル社への信頼性
  グローバル1台目のキング5.3WDは大きな故障もなく6年間を走った。小さな不具合にも担当者が誠心誠意対応してくれた。この車と担当者への信頼感は大きな理由となった。

 
2 エントランスから車内に入った時の開放感
  ジル520−Eの唯一の不満点がこれである。車内に入った時の第一印象は非常に重要であると考える。入ってすぐ右側にドンと位置されたトイレルームによって、車内全体の開放感が損なわれていると感じたのだ。2ルーム的な使い方ができる方がいいと思う人もいるだろうが、自分は開放感にこだわった。



★契約から納車まで★
2月のショ−で最初の見積もりをとってもらい、メールで何度かやり取りをした後、4月上旬に正式契約。
その後、一度グローバルまで赴き、展示車をもとに詳細をつめた。
キングは委託販売でGW前にグローバルビレッジの店頭へ。
納車は7月17日。なんと、北海道出発の前日!



★キングの下取り★
キングに果たしていくらの価値があるのかが大きなポイントだった。
グロ−バルでも下取りとしての評価は決して高くない。
そこで業者を数社あたってみた。TOWA,フジカーズジャパン、RVランドなどなど。
一番高値をつけてくれたのは、フジカーズジャパンであったが、それでもこちらの希望額には、はるかに及ばない。
一番有利なのは、個人売買だが、万が一トラブルが発生したときの不安もある。
そこで、グローバルでの委託販売してもらうことにした。
委託料が必要となるが、差し引いてもほぼ希望額になるし、個人売買ではないので安心感がある。
キングは398万円という、ほぼ相場の値段で店頭に並んだ。



★インプレッション★
  開放感にこだわって正解だった。キングよりも確実に小さい寸法だが、広く感じるのだ。フロントからリアまで遮るものが(つまりトイレ)ないことの恩恵だろう。ベッド(180×120)も、やや狭いかなと心配していたが、実際使ってみると十分な広さだった。寝返りを打っても大丈夫である。北海道で試しに3人で寝てみたが、さすがにこれはアウトだった(笑)

 走行性も満足だ。キングのエンジンは初代のガソリンエンジンで105PSだった。一歩、ユーロスターDOHC化され、133PS。アクセルを踏み込んだ瞬間のゆとりが違った。その余裕が燃費にも好影響を及ぼし、8キロ前後まで伸びてくれる。キングでは7キロが目標値だっただけに、原油価格高騰の昨今だけに、ありがたい。

 足回りもエアサスと新型ランチをダブル装備(標準)しているため、安定性が増した。特に高速道路で大型トラックに抜かれたときのあの横揺れが大きく解消された。
特に不満もなく、及第点のインプレッションである。