厳しい残暑も落ち着きかけた9月の3連休。
群馬〜長野〜山梨と周ってきました。名づけて海無し三県物語(笑)
2泊とも標高1000m近い場所で車中泊しましたが、涼しいどころか寒いくらいの夜でした。
もう海無し三県はすっかり秋なんですね!


金曜日出発の予定でしたが、仕事が忙しく帰宅が遅くなってしまいました。
ちょっと前なら自宅到着と同時に遊びモードに切り替わり、深夜過ぎまで運転OKでしたが、さすがに年ですかね。
出かけるエネルギーが残っていませんでした(笑)

土曜日朝4時起きして出発。
首都高は大きな渋滞なくラッキーと思いながら関越道へ。
ところが3連休は甘くなく、お約束の渋滞にはまってしまいました。
せっかくのキャンピングカーの機動性を生かせず残念ですが、年なんで仕方ありません(笑)



富岡製糸場
歴史の授業でお馴染みの富岡製糸場。
ちょっと興味があったので最初の訪問地としました。

パンフレットには、こう書いてあります。
日本の近代化の幕開け
当時の日本は明治維新を迎えたばかりでした。
殖産興業政策を掲げた政府が急務としたのは、
輸出品の要であった生糸の品質改良と大量生産を可能とする
器械製糸工場の導入と推進でした。
日本の工業化は製糸から始まったのです。

明治5年に官営工場として創業され昭和62年に操業停止になるまで115年間操業し続けたそうです。
現存している建造物もほとんど操業当時のまま。
日本の産業革命の原点、近代工場発祥の地として世界遺産への登録を目指していて、
現在、世界遺産の暫定リストに記載されました。
正式に登録される前に音連れ手おいたほうがいいですね。

一部をご紹介!
正面入り口です。
重厚なレンガ建物が出迎えてくれます。
30分おきに説明ガイドがありますので、ぜひ活用しましょう。
丁寧に説明してくれるので、富岡製糸場のことがよく分かります。
ホント勉強になります。
ただ見て歩くだけでは、なにも分かりませんよ。
限定公開されていた鉄水槽。
5段の石が土台になっており、かなりの大きさです。
操糸場です。
いわゆる工場ですね。
約120mの長さがあますが、当時の日本にはなかったトラス構造という建築工法で建てられ、柱は1本もありません。
内部の一部公開されており、その大きさに圧倒されます。
柱がない!
ブリュナ館です。
指導者として雇われたフランス人のポール・ブリュナが家族と共に暮らしていた住居です。
月給は今の貨幣価値に換算すると、600万ほどだったそうです。
 
西繭倉庫です。
長さ140mの2階建ての倉庫です。
東繭倉庫は1階が一部公開されていますが、こちらは外部見学のみです。
このレンガの積み方はフランス積みというそうです。
縦と横を組み合わせることで強度を出しているそうです。


座繰り体験コーナー

糸つむぎの体験もやっていました。
もちろん、チャレンジさせてもらいました。
左手で糸を巻きとるンドルを回し、右手で繭をまわすのですが、難しい〜。

繭一つから、約1000m以上の生糸が取れるそうです。
熱湯の中にこの繭がだいたい100個程度入っています。
それを束ねて、生糸にするわけです。
1本1本の糸が細くてね〜。とにかく驚きです!

ワンポイント・アドバイス!
富岡製糸場に駐車場はありません。
徒歩圏内に有料ですが、駐車場が何箇所かあります。
キャンピングカーもOKでした!




富岡製糸場を後にしR18で軽井沢方面に向います。
途中碓氷峠鉄道文化むらに立ち寄りました。




残念ながら、単身での見学です。
ママは鉄道に興味がないので、車でお昼寝タイムだって。
面白いと思うんだけどなぁ。
ちなみにσ(^_^;はテツではありませんが、鉄道は子供の頃から好きですね。
JR横川駅に隣接しており、難所であった碓井峠超えの鉄道の歴史や実車が多く展示されています。
興味のある方は一度どうぞ!
アプト式
これで急勾配を登ったそうです。
国鉄タイプの特急
総武本線でもしおさい号で走っていました。
SLはじめ、多くの機関車や客車が展示されています。
3段式の寝台客車
キャンピングカーのベッドよりも狭い!
電気機関車
近くで見ると大きくて圧倒されます。
懐かしい!
日本国有鉄道のマークだ。

ついでにJR横川駅も見学しました。
長野新幹線開業の影響で、現在は軽井沢−横川間の路線がありません。
横川はJR信越本線の通過駅ではなく、終着駅になっていました。
そうそう、駅弁で有名な「峠の釜めし」を売っていた駅ですよ。

今から、30数年前。
通っていた小学校の卒業思い出旅行がスキーでした。
信越本線で新潟県まで行ったと記憶しています。
そして、この駅で仕入れた昼食が「峠の釜めし」だったのです。
出発間際にお辞儀をする弁当売りのおじさんたちに、手を振ったことをまだ覚えています。
あの時に食べた駅弁、美味かったなぁ。
そんな懐かしい気持ちで一杯になりました。

JR横川駅



峠の釜めしの荻野屋さんです。これが横川本店だそうです!
今は、高速道路のSAでも買えるんだよね。
しいたけ、うずら玉子、鶏肉、栗、タケノコなどの具が入っていたと思います。
一番のお気に入りはタケノコですね。食感が好きなんです。
もっと安いといいんだけどなぁ。500円位は無理ですかね〜(笑)


そのままR18号を軽井沢に向います。バイパスではなく旧道の方を選択。
JR信越本線の軽井沢−横川間に残されている鉄道遺構、めがね橋を見るためです。
北海道の糠平湖にいくと旧士幌線の鉄道遺構である橋梁が有名ですが、ここもなかなかです。
レンガで造られた橋は堂々たるもの。
当時の技術でよくこんな立派なものを造ったと感心するばかり。
しっかり整備されていて、橋の上を歩くこともできました。
横川側へトンネルの中も歩け、トレッキングコース(横川駅〜めがね橋)になっています。
トンネルを覗きましたが、ちょっと怖いかなぁ。
夜は絶対に無理です(笑)。当時の工事で大勢の方が命を落としたと書いてあったし。

国道から見上げるとこんな感じで、重厚感があります。



橋の上はすでに線路はなく、遊歩道になっています。
奥にトンネルが見えます。


橋の上から国道を見ます。
ちょっとした駐車場もあります。

一つ残念だったのは、落書きがたくさんあったこと。
貴重な遺構です。バカなことはやめましょう!


そのまま軽井沢に向いますが、キャンピングカーで走るなら新道の方がいいですね。
細いし、くねくねだし、キャンピングカーには厳しいルートでした。
ただラッキーだったのは、野生の猿が出迎えてくれたことです。
エサをねだるわけでもなく、じっとこっちを見ていました。
 

この看板を過ぎれば、軽井沢はすぐそこ!




いよいよ10数年ぶりの軽井沢です! ホント久しぶりでした。
まずは、軽井沢アウトレットに初めて行ってみました。
軽井沢プリンスショッピングプラザというのが正式名称なんですね。
連休とあって、駐車場に入れるのも出るのも大変。
しかも新幹線の軽井沢駅とほぼ直結という便利さ。混むわけです。
それにしても広いですね〜。御殿場のアウトレットとどちらが広いかな?
ウエストとイーストの2箇所に分かれていて、バスで移動できるようになっていました。
コールマンとその他数店舗をブラブラしただけですが、あまりにも人が多くて疲れてしまいました(笑)
  


コールマンで、折りたたみミニチェアを購入!


今宵の車中泊は候補地を軽井沢近辺で決めていましたが、お風呂の関係で東御市(とうみし)まで移動しました。
軽井沢から1時間弱にあるアートビレッジ明神館、温泉博士で入れる入浴施設です。
夜景が綺麗で柔らかい泉質のいいお風呂でした。昼間であれば、浅間山も見れるそう。
このまま、この駐車場で寝てしまいました。
静かに寝れましたが、涼しいを通り越して寒かったです。
  


起床5時半、6時には再び軽井沢に向けて移動です。
混む前に駐車場を確保しなければなりませんので。
旧軽井沢銀座からちょっと離れた雲場池(スワンレイク)駐車場に1番のりです!
キャンピングカーもOKだし、1日500円とちょっとお得かな。



簡単な朝食を済ませ、さっそく軽井沢散歩に出かけます!
レンタサイクルも考えましたが、ゆっくり歩いたほうが健康にもいいかな?と徒歩です。
旧軽井沢銀座を中心に3時間ほどブラブラしました。


時間が早く、人通りもまばらな旧軽井沢銀座のメインストリート
しかしやがて大混雑に!


雲場池(スワンレイク)
 ジョンレノンも散歩にやてきたとか。
 紅葉の時期が良さそうですよ。
 ちなみに、出迎えてくれたのはスワンではなくカモでした(笑)
 アレキサンダー・クロフト・ショーは、軽井沢を『屋根のない病院』と呼び絶賛したそうです。そして、明治21年、軽井沢に別荘を建てましたが、これが『軽井沢の別荘』のさきがけになったそうです。
 その別荘が、ショーハウスとして復元されていました。
 内部見学も可能です。しかも無料ですよ


 木の香りがなんとも言えない、まさに避暑地の別荘です。
 
  
 氷を入れて冷やす冷蔵庫!
 
 フランスベーカリーさん。
 塩クロワッサンが人気があるということです。 しかも別荘族に(笑)
 別荘族ではないけれど食べてみました。
 まぁまぁかな〜。別荘族じゃないからな〜。
  
 
 いっぽうこちらは対面にある浅野屋さん。
 大人気と見えて店内はパンを求める客でごった返し。
 確かにブルーベリーのパンとか美味しかったです。
 でも軽井沢価格ですかね、お値段高めです。
 軽井沢のころっけやさん。
 注文してから揚げてくれるので、熱々が食べられます。
 ここのアップルころっけが美味しかったです。
ころっけというより、アップルパイを食べているよう。ころもの中から、りんごの風味があふれ出てきます。 
 ちょっと小さめのころっけですが、満足できるころっけでした。
 
 おなじみミカドコーヒーモカソフトがあまりに有名ですね。
 ついつい並んでしまいました。さすが人気店! 美味しかったですヨ。
 柔らかいというか、軽い食感なんですよね。
 人気があるのもうなづけます。
  
 食べてばかりではありません。
 なにか記念にと、家族全員分の箸を購入しました。 


お昼は何を食べるか悩んだ結果、お蕎麦に決定! 
ガイドブックに載っていた川上庵にしました。
旧軽ロータリーの前にあるのですぐに分かります。
ちょっとお洒落なお蕎麦屋さんです。
駒ヶ根の駒草屋にはかないませんが、美味しかったですよ。
 

軽井沢を後にします。
温泉博士を利用できる四万温泉にするか、万座温泉にするか迷いました。
結局ネーミングのインパクトが強かった北八ヶ岳松原温泉の八峰の湯にしました。
「ヤッホーのゆ」と読むそうです(笑)
露天風呂からは八ヶ岳が一望でき、居心地のいいお風呂でした。
ただ、凄い混んでいて水の使いすぎなのでしょうか。シャワーの水圧が弱く役に立ちませんでしたね。


お風呂でサッパリした後は、最寄の道の駅「南きよさと」まで移動し車中泊しました。
ここも標高は1000m近くでしたので、夜は寒かったですね。
翌朝は混む前に自宅に帰りたかったので、朝5時前に現地発。
全く渋滞なしのノンストップで4時間弱で到着しました。

群馬〜長野〜山梨を巡る旅
あちこちで涼しい秋を感じることができた旅でした。