○日時:2008年5月3日〜4日
○場所:立山黒部アルペンルート(富山県美女平→長野県扇沢)
○走行距離:どのくらいかなぁ(笑)



訳あってキングありません。そう、2008年はキャンカーのないGW。
キングが旅立ち、今年のGWは家でゴロゴロしているかなと思っていた矢先.
新聞折込チラシに地元旅行代理店のパンフレット。
「まだ間に合う!GW限定○○の旅 あなたの町からご出発!」
お〜この手があった!ってことで、よく調べてみるとたくさんのプランが設定されてる。
その中でも特に目に飛び込んできたのが、「GW限定!立山黒部アルペンルート」の文字


この時期になると毎年ニュース映像で目にする雪の壁!
いつかは行ってみたい! でも混むだろうなぁ。遠いよなぁ。
チケットも取れないだろうってことで断念していた。
バスツアーなら、そこまで連れて行ってくれるし、チケットも心配ない。
よし、申し込んじゃえ! ってことで
どこもかしこも渋滞の中を念願の立山黒部アルペンルート横断の旅に行ってきました。




観光バスに乗るなんて久しぶり。数日前から小学校の社会科見学旅行のような気分。
わが町出発はなんと5:30! 各地を転々と回って最終出発地は6:30! え〜マジ?
早いって驚いてるんじゃない。こんな時間に出かけていったら大渋滞に突っ込むようなもの。
なんで前夜のうちに出ないのって...キャンカーの旅じゃなかった。ビール飲んで、寝ていけばいいんだよなぁ。

幸運にも自宅から徒歩数分のところが、わが町の出発地だったが、悲運にも雨の中を出発となった。
こういうツアーバスの旅って初めてで、実は興味津々。バスの中って自己紹介するのかなぁ。どういう人が参加してるのかなぁ。ガイドさんは若いかなぁ。カラオケとかするのかなぁ。
 機会が与えられなかったが、実は密かに自己紹介を考えていたのだ(笑) 

 
ちなみに参加者の大多数は前期高齢者夫婦。2組の家族連れ。ちょっと怪しげな中年カップル。どう怪しいか? ん〜、○倫にの匂いがするのだ。どうでもいいけど(笑)。

 
バスガイドさんは同乗しておらず、おばちゃんタイプの添乗員さん。しかし、プロ中のプロでした。あの混雑の中、田舎者の39名を引きつれ、一人の脱落者も出さなかったのはこの方のおかげでした。
 ともかく39名の参加者乗せたバスは、一路本日の宿泊地、富山市へと向かった。


 
 さて、運転してないとはいえ、気になるのは渋滞。添乗員さんによると、関越道が60キロ渋滞とのこと。あたり前じゃん!だから前夜のうちに出発すれば、おっとキャンカーの旅じゃなかった。 
 ここでドライバーさんはコースを変更して、東北道方面へ。佐野藤岡ICまで行き、R50と北関東自動車道を使って上信越へ入ったのだ。もちろん、こっちだって混んではいたけど、関越を使うよりはずっと早かったようだ。さすがプロ!
 もちろん、上信越も軽井沢まで混んでいたけど、その先は意外に流れていた。
 バスの旅で困ったのが、やはりトイレ。小刻みにSAやPAに寄ってはくれるんだけど、こっちの腹具合や尿意は随時である。やっぱりキャンカーはいいなぁ。

 ところどころ渋滞もあったが、ビールを飲んだり、居眠りしたりしながら過ごすうちに出発から11時間後の4時過ぎには、本日唯一の観光スポット「砺波チューリップ公園」に到着。 思わず疲れた〜。トイレ休憩も十分に取ってもらいましたが、腰がいてぇ〜。
 しかし、11時間とは! 運転手さんお疲れ様です。

さて、砺波チューリップ公園ですが、閉園前だけあって、それほどの混雑もなく、ゆっくり見学できました。
富山県といえば、薬とチューリップ。 さすが、代名詞だけあって、なかなかの規模でした。
450品種、100万本のチューリップがあるとか。
長い時間バスに閉じ込められた後に花で心を癒す。にくい演出です。
しかも見たこともないチューリップの品種まであって、これバラじゃないの?ってものまで。
  

  


一緒に写真を撮ればよかった。

450品種の中から厳選した6品種をご紹介!(笑)



 次はいよいよ宿泊地へ。
 残念ながら温泉旅館の類ではありません。富山駅前のビジネスホテル。
きっと、GWだけに温泉旅館だと値段が高くなりすぎてしまうんでしょう。
見かけはデラックスですが、ちょっとがっかりのホテルでした。結構安いプランだったので、あまり期待はしていませんでしたけど、それにしても〜。

(1)参加者全員シングルルーム!
  しかも部屋が狭い! 大人だけならいいけど、子供連れは可愛そう。
(2)夕朝食ともバイキングだが、過去最低のメニュー!
  ・飲み物がですよ、水とお茶しか選べない! ふざけんなよ〜。
  ・ズワイガニ食べ放題? あれは能生の道の駅で売れ残った一番安いカニだ!
  ・料理もちっとも美味しくないの!
  ・あっ生ビールもなかった!
(3)夕食開始時刻と制限時間
  ホテル到着6:10。バイキング開始6:20。制限1時間。 ゆっくりできないじゃん!
(4)便座が小さい!
  お尻がはみ出しちゃった。
(5)名ばかりの露天風呂!
  天井がちょっとないだけ! これを露天風呂と言うかね!
(6)使い捨てブラシもない!
  部屋にないのでフロントに聞いたら、有料だって!
(7) 朝食5:00、出発6:30! 
  聞いたときは、マジ? と思ったけど、結果的にはこれ大正解!

 でも、部屋のテレビだけは液晶の大型が付いていました。

外観は立派


薄暗いバイキング会場


メニューも少ない!

いろいろ不満がありましたが、夜は富山駅周辺までお散歩して、ホタルイカの一夜干しをつまみに軽く一杯。
明日に期待を持って、早めに寝ました。なにしろ寝坊をしたら一大事ですから。





起床4:30。ちゃんと起きられました。天気も良好!
朝食会場には一番乗り!今日は、移動が多く、たくさん歩くので、しっかりたくさん食べました!
そうそう、昨夜のドリンクは水とお茶だけでしたが、クレームつけたのが功をなしたのか
牛乳とコーヒーがメニューに加わってました(笑)

出発は予定通り6:30。 
一路、アルペンルートの富山県側玄関口の電鉄富山の立山駅を目指します。
途中、添乗員さんから各種の説明や注意事項がありました。
「とにかく混んでいます。今日だけで10,000人が訪れます。集合時間と集合場所を厳守してください。」
「もしも迷子になったら、とにかく先に進んでください。絶対に富山県側には戻らないように。」
「他の団体さんにくっついて行かないでください。同じ会社もたくさん来ています」

あと添乗員さんお勧めのお土産も教えてもらいました。

 さて、1時間たらずで立山駅に到着。
すると、早朝だというのに、すでに立山駅は人でごったがえします。美女平に向かうケーブルカーの切符売り場の前は行列!
 うわ〜、個人で来てたら大変だった、ツアーでよかったとホッとしました。
       
さて、添乗員さんが切符の手配に行っている間、ちょっとだけ添乗員さんのお手伝い。
 「は〜い、側にいて下さいね。お土産は今買わないでくださ〜い。ほら、そこのおじさん、話をちゃんと聞いてください!」

ちなみに、数名がここで集合時間と集合場所に行かずに添乗員さんに怒られました。
さっき言われたばかりなのに、話を聞いていなかったのであります。

立山ケーブルカー
行程:立山駅→美女平駅
距離:1.3キロ
標高差:502m 
時間:7分 
人員:119人乗り

俺、添乗員に向いているかなぁなどと思っているうちに、
我が添乗員さんの奮闘のおかげで、ほどなくケーブルカーに乗車完了。
ケーブルカーは標高差500メートルをグイグイ上っていきます。
ちょうど最後尾に位置することができたのですが、下を見るとかなりの急勾配。
車内放送では最大傾斜29度とのこと。
ケーブルが切れたらどうなる? なんて下らないことを心配しながら無事美女平に到着。


立山高原バス
行程:美女平駅→室堂駅
距離:23.0キロ
標高差:1473m 
時間:50分

ここで高原バスに乗り換えです。ここ美女平はまだ混雑しておらず、スムースに移動できました。
もちろん一般車両は立ち入り禁止区域。バスもハイブリッド車のようでした。
美女平から弥陀ヶ原を経由して、室堂まで行きます。キャンカーだとちょっと厳しい急な登りもありました。
ただ、標高が上がるにつれ樹木が違ってくるし、なにより積雪の違いを楽しめました。
下の方では雪が残ってるって感じだったのが、室堂に近づく頃には、真っ白。
何しろ標高差1473mだからねぇ。やっぱり自然って凄いよな。

美女平を出て、すぐの頃の風景
標高が上がってくると残雪が多くなってくる。
弥陀ヶ原付近では、針葉樹がちょっと顔を出している程度
やがて木々は雪に埋もれ、一面の銀世界。でもまたこの高さ。
 そして、室堂付近ではこうなる!まさに雪の壁


圧巻は雪の大谷ウォーク

よく写真で見る、この雪壁の散策ですが、途中でバスを降りて歩かせてもらえるもんだと思っていましたが、
高原バス終点の室堂まで行って、そこから歩いて戻ることになるんですね。
わずか数百メートルの距離ですが、高さ16メートルの雪の壁には、ただただ圧倒されました。
雪のカレンダーってのがあって、壁の断面を見るだけで、どんな雪が降ったとか、黄砂が飛んできたとか分かるんです。
また、圧縮されてカチカチになってるのかと思えば、けっこう柔らかいんですね。崩れてこないのが不思議です。

このまま温暖化が続くと、この雪壁も見られなくなるんでしょうか。
  


この反対側も歩くことが出来まして、そこはまさに雪の路。
ちょっと歩きづらかったですが、久しぶりの雪の感触を味わいました。
ただ、歩く距離も長いし、なにより空気が薄い!ハーハーゼーゼー言ってしまいました。
なにしろ標高2450mだからねぇ。
そうそう、天然記念物の雷鳥を探しましたが、けっきょく分かりませんでした。
まだ保護色の白毛でしょうから、素人人間に分かるはずもないんですけど。
 雪道を延々と歩き続ける。

 道の脇は崖になっている。

散策から戻って、一息つこうにも座る場所もないほど室堂駅も混雑していました。
ツアー客、スキーヤー、登山客、各国の言葉も入り混じって凄かったです。
この短い時期だけの景色だから、集中するのは無理ないですが、それにしてもあの混雑は凄い!
GWを甘く見ちゃいけん。
トロリーバス乗車まで時間があったので、コーヒーでもと思いましたが、
ホテル併設の喫茶店でなんと850円! 辞めました。 缶コーヒーで我慢我慢。

そうそう、スキーヤーには驚いたんですが、山の斜面をせっせと登っていくんですよね。
凄い斜面ですよ。ある程度上まで行くと、滑ってきているんですが、
どう考えてもそこは危ないでしょって所を平気で滑ってる。
でも自然のゲレンデを独り占めだし、気持ちいいだろうなぁ。




立山トンネルトロリーバス
行程:室堂駅→大観峰駅
距離:3.7キロ
標高差:134m 
時間:10分

まさに立山の真下を貫く、トロリーバス。
これ電車だそうです。正式には「無軌道電車」。いわゆる電気式バスです。
なんでも日本で走ってているのは、この室堂⇔大観峰と長野県側の扇沢⇔黒部ダムだけだそうです。
排気ガスを出さない環境にいい乗り物ってことですね。
バスのようでバスじゃない。面白い乗り物ですが、ずっとトンネルなので、景色を楽しむってのは皆無。
ただ、さっきまで見ていた山の真下を貫いていかと思うと、凄いなぁって素直に思います。

 さて、ほどなく大観峰駅ですが、ここが一番混雑していました。
室堂からやってくるトロリーバスは一度に3台連なってやってきます。
 一台に何人乗れるでしょうか。仮に50人としても150人。しかし、次の黒部駅に向かうロープウエイは80人乗りで2機が往復しているだけ。しかもこの駅が狭いんです。これだけの人が利用することを前提に作ってないので、もうごった返し。
 しかも中国からの一行さんが、いわゆる団体ルールを守らないものだから、もう大変。
 添乗員さんも駅員さんも呆れていました。本当にオリンピック大丈夫なんですかねぇ。

さて、ここ大観峰の展望台も絶景でした。
はるか眼下には、これから乗るロープウエイや黒部駅、黒部湖も見えます。
スキーヤーも大勢いて、ここから下の黒部駅までのんびり滑っています。
どうも富山側から立山の峰を抜けてここまできたらしい。いや〜まさに自然と一体化したスキーです


立山ロープウェイ
行程:大観峰駅→黒部平駅
距離:1.7キロ
標高差:488m 
時間:7分

人員:80人乗り

個人客だと最低でも1時間程度待たなくてはなりませんが、団体の特権?で30分ほどでロープウィエに乗車。
中途半端に乗るとゴンドラ中央付近にいってしまいますので、窓際の位置をゲットするため、最後の最後に乗り込みました。
これ大成功。ドアの前で絶景を楽しめました。
  

なお、このロープウィエは間に環境保護のため支柱が1本もないってのが、売りだそうで。
しかも満員屋根の上の骨組みの部分はたった4箇所でつながっているだけ。
ケーブルだって、あれだけの人を乗せるわりには細いような。
ハラハラドキドキしながら、無事7分間の空中散歩を終えました。

黒部駅では、ケーブルカーに乗り換えますが、ここで昼食タイム。
改札付近は大混雑だったので、展望台で食べましたが、無風で快晴! 陽気もポカポカ。
ただのおにぎり弁当でしたが、360度のパノラマに囲まれ最高のランチとなりました。 ん〜旨かったぁ。
(でも他の団体の弁当は豪華だったなぁ。)
  

展望台からの景色はこんな感じ。
  

黒部ダムも見えました。



黒部ケーブルカー
行程:黒部平駅→黒部湖駅
距離:0.8キロ
標高差:373m 
時間:5分 
人員:130人乗り

立山ケーブルカーは景色を楽しめましたが、黒部ケーブルの方は、全線トンネルの中。
途中のすれ違いを楽しむ程度。ただ、地中奥深くに降りていくって感じがしました。


黒部湖駅についてビックリ!
黒部平に上がるケーブルを待つ人の行列!
構内はもちろん、トンネルを抜けてダム近くの通路まで行列がのびていました。
最後の人は2時間待ちぐらいじゃ済まないんじゃないかな。
恐るべしゴールデンウイーク!
    


黒部湖駅から黒部ダムまでは徒歩で移動。
ダムの上を歩いていくことになります。
ダムで数十分の休憩時間。
さすが日本最大級の黒部第四ダム。下を除くと、足がすくみます。吸い込まれそうな感じ。
なにしろ高さ186mだからねぇ。
ここでもキャットウォークやってくれるといいんだけど。さらに人気がでますね。
  

   

これは、反対側の黒部湖の様子。エメラルドグリーンです。
空の青とのコントラストが素晴らしい。紅葉の時期はまた凄いでしょうね。
遊覧船もあるようですが、どうやって船をここへ持ってきたのだろうか?


今度は、放水の時期(観光放水6月26日〜10月25日))に来てみたいものです。

関電トロリーバス
行程:黒部ダム→扇沢
距離:6.1キロ
標高差:38m 
時間:16分 

さて、最後の乗り物、トロリーバスに乗り込みます。
先ほどのトロリーバスは3台が連なっていましたが、今度は7台編成。
かなりの人数を一気に運んでいるようです。
途中、富山県と長野県の県境を通ります。(電光表示があるだけですが)
扇沢到着は、14時過ぎ。
立山駅をケーブルで出発したのが8時でしたから、実に6時間かけて横断したことになります。
待ち時間もかなりありましたが、充実したルートでした。

すでに、我々のバスは約200キロかけてぐるっと回って待機してくれていました。
どうやら立山で我々を降ろした後、北陸自動車ー上信越道を使って扇沢までやってきたようです。
これを個人で行った場合、キャンカークラスだと回送量として約3万円を超える額がかかるそうです。
切符といい、回送といい、立山黒部アルペンの横断は、ツアーの方が良さそうです。

扇沢でバスに乗り込めば、あとは千葉まで帰るだけ。
運転手さんお願いします!
途中のドライブインでビールを買い込み、ホタルイカの干物をつまみに一杯!
自分で運転してたらできないもんね。
飲んだり、眠ったりしているうちにバスは順調に中央道を東へ。
中央高速では、小仏トンネルを先頭にかなり渋滞していましたが、首都高はガラガラ。
10時過ぎには自宅に到着できました。


運転手さん、添乗員さんありがとうございました!


キャンカーがあれば、おそらく行っていない立山黒部アルペンルート。
大自然に触れ、すっかりリフレッシュできました。
バスの旅もなかなか
「ぐ〜」ですよ。






添乗員さんお勧めのお土産

実際に購入しました。個人的にはお勧めできます。

【ホタルイカの素干し】

浜浦水産製品 一袋500円
同製品は他にもたくさんありますが、これが一番旨いって
愛嬌のある顔(社長さんの顔)がライターもって、
イカを炙ってるからすぐ分かります。

【ミルクアーモンド星の雫】


5袋入り 1050円
室堂駅のみの限定販売です。
上と同じく同製品が多数ある中でNo1だって。
アーモンドをホワイトチョコパウダーで包んだ菓子



ちょっと見つけた面白いもの
【ガルヴィと関係アル?】

実はこれ、黒部湖遊覧船の愛称。
最初見たときは、なんでガルヴィがここに進出してるんだって思ったくらい。


【富山駅近くの物産館で見つけたお土産】

さすが薬の王国富山!とっても懐かしい〜。


【これはウケルぜ!】

例のビールプチプチの有効活用法
このアイディアが素晴らしい。事故軽減に間違いなくつながるぞ!