2010年05月07日(金):「鈴音のこと」 2010年05月07日 (金):「仔犬の準備」 2010年05月08日 (土):「今日の鈴音」 2010年05月08日(土):「仔犬を連れに」 2010年05月09日(日):「今日の鈴音(09日)」 2010年05月10日(月):「日獣、悪い中でもよい結果」 2010年05月11日 (火):「今日の鈴音(11日)」 2010年05月12日(水):「分子標的治療、分子標的薬」 2010年05月12日 (水):「今日の鈴音(12日)」 2010年05月15日(土):「バーニーズを飼う」ということ 2010年05月16日 (日):「鈴音と美花」 2010年05月17日 (月):「1週間後の日獣」 2010年05月18日(火):「治療費」 2010年05月21日(金):「鈴音と仲 良しの美花、ワクチン1回目」 2010年05月22日(土):「副腫瘍症候群について」 2010年05月24日(月):「鈴音の回復ぶり」 2010年05月26日(水):「ある人から聞いたよい話」 2010年05月28日(金):「美花、病院へ(虫らしい)」 2010年05月30日(日):「鈴音と美花、いっしょの報告」 |
2010年05月30日(日) 鈴音と美花、いっしょの報告 鈴音 明 日はかかりつけの病院が休診なので、今日のお昼に散歩を兼ねて鈴音の血液検査に行きました。結果は良好。白血球の数値が10,300になり、 正常値内に入りました。赤血球は432なので、まだ貧血ぎみ。回復に1ヶ月くらいはかかるだろうと言われているのでこれは心配していません。 百分率の検査は時間がかかるので、美花の診察のときにもらうことにしました。とりあえずほっとひと安心です。このままグリベックの治療を続けます。 昨 日、成犬用のフードをひと粒やってみたら、不審な表情をみせつつも、カリッと食べました。じゃあ、もうひとつ、カリッ、カリッ、と5粒ほど食べま した。これならベビーと成犬用を混ぜたら食べるかもと、今朝0.5カップずつやってみたところ、みごと完食!およそ1ヶ月ぶりに元のフードをまともに食べま した。昼は、食パンの耳とゆで卵(週末のお楽しみ)に成犬フードを1カップやったら7粒ほど残したものの食べました。ああ、なんという回復ぶりだ。 体重は28.8キロと、低いあたりで維持。それでもあばら骨にはうっすらと肉がつき始め、毛づやが戻りました。女先生が「見た感じだと、とても病気だとは見えないけど」と。「ほんとに、もう触っても分からないね」と(「あんなに大きかったのにね」の意味)。 背中のしこりを見てもらいましたが、「うん、分からないよね」とひとこと。うん、私もそう思う。でも少なくとも緊急性はなさそうだから、それが分かればいい。 再診800円、採血800円、血液検査3,000円、消費税で、合計4,830円。最近、我が家の家計簿を公開しているような気分。 ほぼ普通の散歩ができています。トイレ関係も問題なし。猫フードの盗み食い、留守中のいやがらせのごみ箱倒しも復活。 美花 28日(金)に薬を飲ませて以来、下痢の回数がぐんと減り、その後、便が固まりました。 消 化のよいものを、と言われたので、鈴音の食べ残しのササミをほぐしてベビーフード四分の一で一食分としました。今日はササミにフード0.7を3回やりまし たが、おなかの調子はおさまっているようです。それより、食べられなかった分を取り戻すように、毎回ぺろりと平らげては「もうないの?」の表情です。 薬を飲むのも上手です。私たちが上手になったのかもしれませんが、逃げない、じたばたしない、のどに押し込むと素直に飲み込む。抗生剤は2cmくらいあるカプセルなのにね。とても仔犬とは思えないおだやかさ。こいつ、本当に落ち着いてるなあ。 「もってこい」(持来)の画像をなんとか撮ろうと思うのですが、動きが早いのとフラッシュのタイミングとで、全編ぼけぼけです。本当に100%もってこいができるんだってばー。
持来のときであれ、普通のときであれ、まあとにかくべったりくっついて何かをするバーニーズ。このだっこ・おんぶおばけは、かわいい。呼ばずとも、まず離れない。
2匹がわんわんいって遊ぶ様子を見ていると、鈴音のことがうそのようです。 |
2010年05月28日(金) 美花、病院へ(虫らしい) 2週間くらい前だったか、美花が軟らかい便をしました。すぐに正常に戻り、一週間前くらいにまた軟らかくなりました。ブリーダーさんからもらった下痢止めを飲ませたら治りました。 26日(水)にまた軟らかくなったので薬を飲ませましたが、27日(木)にも下痢、薬。28日(金)の朝にかけて下痢を繰り返し、とうとう水溶便になってしまいました。病院行き、決定です。 おそらく虫だろうと思っていたのですが、コクシジウムがおりました。もうちょっと早く虫下しをしておけばよかった。薬ももらっていたのになあ。そういえばもらった虫下しはどの寄生虫用だったっけ?(あー、適当だったと反省)。 美 花自身は食欲旺盛、元気いっぱい、鈴音とも遊んでいましたし、「もってこい」もやっていました。水もちゃんと飲んでいました。ちょっと熱があるかなという 感じ。昨日夜から絶食させたので、むしろおなかがすいて力が出ない様子。朝も、鈴音がごはんを食べているのを横目に、ヒンヒン鳴いていました。「はらへっ た〜」 せっかく?26日(水)に体重が9.8キロになっていたのに、9.5キロに減っていました。下痢止めが入った栄養剤みたいなのを点 滴して、抗生剤を注射してもらいました。あとは5日間、吸着剤が入ったサルファ剤のカプセルと抗生剤を飲ませます。薬を飲み終わったらもう一度連れてゆく ことになっています。 コクシジウムはよくいる虫ですが、駆除に時間がかかるかもしれません。 初診料1,600円、注射料3,400円、検便1,000円、薬1,800円(抗生剤2カプセルは以前鈴音がもらったものを飲ませるので4日分)、合計7,800円+消費税で、8,190円 このところ、なにかと病院通いが続いています。 -------------------- わ たくしごとですが、実は昨日職場の駐車場で車がパンクしていまして(金属片を踏んだらしい)、レッカーを呼んで、空気を入れてもらい(応急処置)、なんと か自走して夜のタイヤ交換になりました。なかなかないタイヤだったりするもんだから(涙)。事故にならなかったから幸いと思っております。あ、痛い出費の お話でした。 |
2010年05月26日(水) あ る人から聞いたよい話 この前ある人からこんな話を聞きました。個人を特定するといけな いので少しあいまいに書きます。 そ の人が当時飼っていた子が骨肉腫になったんだそうです。突然足が折れて分かったそう。医者は、足を切断するか、安楽死かと言ったそうで す。ちなみに場所は日本ではありません。動物が重篤な状況か人間が世話をする負担が大きいと判断すると、よく安楽死を勧めることが一般的な国・地域・文化 的場所で す。 その人は「さっきまで元気だったのに、突然足が折れてガンだと分かって、目の前にいる子を死なせるわけにはいかなかった」と言いま した。「1年くらいしか生きません」と医者から言われたそうですが、足を切ることを選んだそうです。前足のため、歩行にはほとんど問題がありません。 その後は抗がん剤治療を受け、それから3年生きたそうです。「ガンが分かったのが8歳で、11歳ごろまで生きました」と。「だから、分からないですよ、 (鈴 音が)1年と言われても」とその人は私たちを勇気づけるように言いました。その話しぶりには「あのとき安楽死なんか選ばなくてよかった」という意味が込め られていました。 た だ、「治療でなにかと100万以上かかりましたけどね」と苦笑いしていました。「だって、さっきまで元気だった子をそのまま死なせるわけにはいかなかった ですし」と繰り返し、「それに、治療って、途中でやめられるものじゃないんですよね」と付け加えました。だから、気がつけばたっぷりお金がかかっていたと いうことですね。 私たちも「わかるわかる」とうなずきながら聞いていました。 前にも書きましたが、治療ができること、治療が続けられることが常に正しい選択であるとは私は思っていません。いろいろな理由から断念することもあると思 います。私たちにしても、これからのことを考えると一体どうなるんだろうと思ったりもします。でも、元気になったすずを見ていて、治療をや めるなんてできるでしょうか。それなら初めからやらないことを選択すべきだったのではないかと考えたりもするわけです。 答えのないものに答えを見つけようとしています。何が正しいのか、何が適切なのか、よかったのか悪かったのか。 もしすずの治療が最大限うまくいったとして、万が一にでも生き延び続けることができたとして、3年なら7歳。それなら私は納得して送ってやれます。すずに もそう言いました。 つ ばめの当時のことをこの「日誌」で読んでいて、ああそうだったと思い起こしています。つばめも初めのガンのとき、脾臓を全摘出したのですが、医者には1年 くらいと言われました。でも1年半は元気に過ごせました。そうか、悪いこともあったけど、いいことも自分でも経験済みだった。 高望みはしないけど希望は捨てない。絶望しない。 |
2010年05月24日(月) 鈴 音の回復ぶり 鈴 音がベビーフードを食べ始めたことは書きました。今ひとつ「十分食べた」とは言えないのですが、1日2カップ以上は食べるようになったので上出 来だと思います。おやつも、週末に私たちと楽しむ食パンの端きれとゆで卵も復活。散歩後の牛乳も飲みます。これまで食べていた成犬用のフードを食べないこ と以外はもう普通です。 便も少しずつ固まり、昨日からほぼ以前の状態に戻りました。水を飲む量はすぐに普通に戻ったものの、おしっこの回数と 量が多めでしたが、これもほぼ普通どおり。ただ、今日の早朝、胃液を2度吐いたので心配しましたが、つれあいが「おしっことうんこを部屋でしていたから、 がまんしてて気持ち悪くなったんじゃないの?」と推察。 日獣での結果も良好でした。 体重は横ばい28.2キロ(これは仕方がないかな)。血液検査ではもう凝固検査はしなかった。生化学検査では、グリベックによる肝臓障害などの副作用が出 ることがあるが、問題なし。たんぱくのALBの数値はあと一歩。前回1.6から今回1.8で、2.0以下は低いと見る。 問題は、白血球の好中球が、9,636→3,996→3,074と下がっているので、今のままの数値であればよいが、この先数値が2,000まで下がって しまうと休薬しなければならない。おそらくグリベックで骨髄抑制が起きているのであろうと推察される。 「薬 がジェネリックに代わって、何か変化はありましたか?」と聞かれました。「いえ、特になにも」と答えました。このままグリベックでの治療を続けることが決 まりました。すずを預けたまま、私たちはひばりが丘にある動物病院に向かい、ジェネリックを処方してもらいました。前回のジェネリックは「ヴィーナット」 と言いましたが、今ちょうど入れ替え時期で、「イマチブ」になりました(下に画像あり)。1錠500円なのでずいぶん安くなりましたが、それでも2週間 で23,000円くらいします。 再び日獣に戻り、エコーの結果を聞きました。09時45分から12時過ぎまで診察室にいた鈴音は、さすがに疲 れて、退屈して、寂しかったらしく、先生を引っ張りながら部屋を出て来ました。 実 は私たちは知らなかったのですが、もしかしたら担当医は言わないほうがいいと思ったのかもしれませんが、初めて鈴音を診せた07日のときの大きな腫瘍は、 エコーに写らないほどの大きさだったんだそうです。それが、25cmから8cm、そして今日は2.5×3cmになったそうです。あの とき数字 を聞いていたら卒倒していたかもしれません。脾臓にあったものも1cm以下になったそうです。 肥満細胞はもう血中に出ていませんでした。よかった。貧血が改善されていないのはこの前と同じ。 来週は、白血球の好中球の数値だけかかりつけで検査をする。フードを食べるようになったこと、便がよくなったことから、アルサルミンは飲まなくてよい。も し今後、便が黒くなるようならまたアルサルミンを飲ませる。 この2 週間は、グリベックを1日3錠、レスタミンを1日計10錠、オメプラールを1日1錠飲ませるだけなので、ずいぶん楽になりました。アルサルミンは空腹時だ し、大きいし、1日3錠を3回だったし、大変だった。 鈴音は車の中でフードを1カップ弱食べた後、小さなびっけを5個食べて、ぐっすり眠っていました。 薬の紹 介
今日の治療費 日獣:診察料2,760円、投薬料*3,870円、検体検査料15,120円、生体検査料 5,730円、合計27,480円。 * 投薬料は本当はもう少し高かったのですが、前回アルサルミンをなぜだか倍以上処方されていて、今回それを返却した分が差し引かれています。説明によれば、 少しだけおまけをしてくれたみたいです。それがですね、家に帰ったら、今度はレスタミンとオメプラールが1週間分しか入っていなくて、その分の料金をまだ 払っていないことになるので、追加分が次回発生するでしょう。なんかごちゃごちゃ。 アニマル・ウェルネス・センター:グリベックのジェネリック21,000円、処方料14,00円、グローブ*40円、消費税1,122円、合計23,562円。 *グローブは、「抗ガン剤なので投薬時にはめてください」ということでし た。劇薬は劇薬ですけど、大丈夫だと思います。オブラートに包んで何度か失敗しましたが、薬剤が手について大変なことにはなりませんでした。でも、一応そ ういうことらしいです。 |
2010年05月22日(土) 副 腫瘍症候群について 「副腫瘍症候群」について少し書きたいと思います。この副腫瘍症 候群というのは、簡単に言うと、腫瘍があることから付随して現れる症状のことです。鈴音の肥満細胞腫の場合は、嘔吐、食欲不振、血便といった目に見えるも のと、胃腸の潰瘍があげられます。詳しくは調べてくださいね。 今 思えば本当にどれひとつをとってもすずの様子にぴったりと当てはまりました。便の色がかわったのが03月でしたが、その後戻ったので安心していました。嘔 吐が始まったのが04月ですが、これもあったりなかったり。食欲不振というのはどういうことでも起こりうるし、フードを食べなくなったけれども他のものを 食べていたので特に心配しませんでした。とにかく一連の不調の原因は、連日続く工事の音の不安から来ているのだろうと思っていたのです。鈴音はいつもどお り元気でしたから。犬にかまれそうになったこともあり、いろんなことが重 なりました。反省もしていますが、そのときどきとしてはしかたがなかったと思っています。 こうした諸症状でいのちを落とすことがあるんだそうです。すずの場合も、放っておけば、腫瘍のためではなく、潰瘍がすす み、衰 弱してしまうところでした。だ から、腫 瘍を小さくしたりなくしていったりすることは大切 なのですが、諸症状の治療をすることも同時に行わなければならないんですね。ジェネリックを処方してもらった病院の先生には「大型犬だからもったと思いま すよ」と言われました(もちろん、「小型犬だからもった」という場合もあるでしょうけど)。なにより鈴音自身がじゃぶじゃぶ水を飲んでいのちをつないだん だと思います。えらかったね、すず。 そういうことですずもアルサルミン、レスタミン、オメプラールを処方 されています。まずは消化管全体がおそらく潰瘍になっているだろうから、それを治さないことには食べられない、消化しない、正常な便となって出ないとい うことになります。犬は胃酸が強いということもあって、あれだけ吐き続ければ食道も炎症を起こしているはずです。 鈴音が順調に回復しているのは、グリベックが腫瘍化した細胞を分子レベルで治しているのと、その他の薬が効いて消化管の状態がよくなっているということだ と思います。 これまでの私だったら、「すずがガンになった」とだけ思ったでしょうけれど、一連のことで、この副腫瘍症候群がとてもやっかいなものだということを学びま した。これをまず治さなければ、ガンに対する一般の治療さえ受けられない。 早期発見・早期治療とはいうものの、それができなかったのが今回でした。あらためて鈴音の生命力に驚いています。 |
2010年05月21日(金) 鈴 音と仲良しの美花、ワクチン1回目 連休明けから、一体何が起こっているのか、これから何が起こるの かよく分かりませんでした。それでも今週初めに日獣に行って、なんとなく方向性が見えてきました。まだ先のことは分かりませんが、とりあえず生活は落ち着 きを取り戻しています。 鈴 音は、また少しだけ前進しています。ばらつきはあるものの、一日にベビーフード(幼犬用)を1〜2カップくらいは食べるようになりました。栄養 価が高いので、目標は3カップなのですが、これがなかなか食べません。理由は2つ考えられます。1つは、他のものが出てくるのを期待している。もう1つ は、消化管が細くなっているのでたくさん食べられない。この消化管については、日獣で「腫瘍が押しているので食べ物の通り道が狭くなっています」と言われ たのです。ただ、その割には別のものを食べたがるのはやっぱりあやしい。今はどんなおやつも食べるようになりましたし、卵、くだものも、牛乳も、ヨーグル トも、パンで もOKです。今週はもう手作りごはんをやめています。だんだん根くらべになってきました。 「ごはんくれ」と興奮して、つれあいに(なぜ彼だけにか?)ばんばん飛びつくようになりましたし(行儀が悪いけど、嬉しい)、連続「わざ」をかけてきます (下に画像あり)。先週よりも元気になった分、美花との距離もさらに近づき、遊んでやるよ うになりました。画像でその様子をお届けします。
美花は外を怖がるでもなく、むしろ周囲をうかがうような様子を見せました。毎回のことではありますが、仔犬運びはかなり重い。 09日7.4キロ、10日7.8キロ、13日8.0キロ、14日8.2キロ、16日8.4キロ、21日現在8.8キロ。鈴音のときとほぼ同じ感じです。 病院の待合室では、待ち時間が少し長くなったので少しだけいやがっていましたが、ほぼいい子にしていました。
「がっしりしていていいですね」「異常、ありませんね」と言われました。大型犬はそうでなくっちゃ。 8 種混合ワクチンは7,560円。1ヶ月後にもう一度打てば、外に連れ出すことができます。狂犬病の予防注射は微妙な日程ですが、後回しにします。夏ごろに は不妊手術。いつも悩ましく思いますが、つばめや鈴音のことを経験すると、ガンになる危険性をできるだけ少なくしたいと思うだけですぐに気持ちの整理がつ きます。 かかりつけの先生たちにはすずの近況を報告しました。「とりあえず、よかったですね」と言われました。そう、DICの病態から劇的な回復を見せたのですか ら、それだけでも本当によかった。 家でひとり留守番だった鈴音は、もう大変でした。「なんで連れて行かなかったんだ?」という顔に、「行きたかった?病院だよ」と私たちは冗談めいて話しま した。 今日の気温は高く、夏日となりました。 |
2010年05月18日(火) 治 療費 これまでの治療費をまとめます。 05月06日〜14日までの点滴(かかりつ けの病院) 3,465円(再診800円+点滴2,500円に消費税)・・・これが9日続いたので、総計31,189円 仕方ないとはいえ、再診料を毎回とられると結構きついです。 05月07日の日獣 診察料5,940円、投薬料47,320円、注射料2,440円、検体検査料22,470円、生体検査料11,460円、合計89,630円 高いとは聞いて覚悟したものの、さすがにびっくりしました。薬だけで4万7千円。それもたったの3日分。 05月10日の日獣 診察料2,760円、投薬料108,740円、検体検査料21,420円、計132,920円 こ の日は10万だけ支払って帰ったのでした。覚悟以上の投薬料。これで1週間分です。なんだか電化製品を買ったような感じ。1年前に買ったパソコンと周辺機 器のほうが安かった。07日にあった「生体検査料」が今回なかったのはなぜだろう。つばめのときにもここらへんは何が何だかわからずじまいです。 05月17日の日獣と薬だけもらった動物病 院 診察料 2,760円、投薬料8,150円、検体検査料21,420円、生体検査料5,730円、計38,060円 グリベックのジェネリック、27,660円 合計65,720円 グ リベックがジェネリックになって、およそ3分の1の値段になった。ほっとしたのもつかのま、これから1週間ごとの通院となると、毎週6万5千円を払い続け るの??早く、薬価で譲ってくれる動物病院に薬が届きますように。再び、生体検査料が入っている。これ、まさか遺伝子検査?やってくれとは言ってないの に。よく分からない。 今 日の「朝日新聞」で高額ガン治療のことが取り上げられていました。鈴音が受けているのと同じ、分子標的治療。人間も大変な状況なのがよく分かります。それ でも健康保険があるのがうらやましい。動物ごときと言われるかもしれませんが、動物ごときだからこそ、なおさら日が当たらず、議論にならないんです。動物 医療も、少なくとも薬価に料金を乗せすぎないで売ってほしい。高額治療や、長期にわたる投薬・治療の場合には何か対策がほしい。ぜいたくでしょうか。でも 必死です。鈴音のいのちがお金ではかられているようで、そのことを私たちが試されているようで辛く、悲しい。 昨日までの累計は319,459円。 |
2010年05月17日(月) 1週間後の日獣 鈴音は検査の結果でよい状態だということが分かりました。 レントゲンとエコーの結果 消化管にできている腫瘍のサイズがまた小さくなっている。腫瘍が小さくなったので、消化管に腫瘍ができていることが画像で分かりやすくなった(これまでは 推察だった)。脾臓の病変も小さくなり不明瞭に。3割以上小さくなっていることから、両方とも部分寛解である。 血液検査の結果 DICの病態であったFDPは2.1、D-dimerは1.09でどちらも正常値になった。炎症反応を見るCRPも、6→3→1と落ちている。ただ、血中 に肥満 細胞がまだ出ている。貧血が改善されていないが、長期間消化管から出血していたため、改善には時間がかかるだろう。ALB数値からは、まだたんぱくが低 い。 要するに、治療がうまくいっていて、腫瘍は部分的に縮小している状態で、血液検査からも危険な状態は脱したということです。とにかくよかった。 私 が「遺伝子検査はまだしていないということですよね。(連絡を受けた)かかりつけ医がそう言っていたので」と聞いたところ、「それがですね」と「今、 検査をしているところなんですが、実は、(すずは)普通異変があるのとは別のタイプのものだったんです」と担当医が言いました。 ネットで 勉強をしていたので聞きかじりで説明すると、肥満細胞腫では細胞のc-kit遺伝子の変異があるそうで、その場合はグリベックが100%有効なのです。そ れですずの場合もきっとそうなんだろうと思っていました。しかし調べたところ(こちらがお願いしたわけではありません)、すずにはc-kit遺伝子の変異 はないそうで、ということは、c-kit遺伝子の変異がない犬にグリベックが効くという臨床例があって、すずはそれに見事に当てはまったらしいのです。お そらく日獣ではその遺伝子を特定しようと研究しているんだと思います。 担当医はまたこう言いました。「あのとき(2010年05月07日)遺伝子検査をして、c-kit変異なしと結果が出て、グリベックは効かないだろうと予測して治療 しなかったということもありえました。運がよかったです」と。 私 たちは、もっと早く病院に連れて行っておけば、でもちょうど連休だったし、かかりつけに診てもらってから日獣へということを考えると結局予約になった、で も早く治療を開始できていたらこんなに大変な状態になっていなかった、などなどと考えていました。でもこの話を聞いて、よくも悪くも、こういう道順でよ かったのだと思いなおしたところです。 あの時期、あの状態だったから、日獣にかけ込めた。細胞診もできない病態だったからこそ、グリベックのかけに出る決断ができた。偶然効いた。運ってこうい うものですかね。グリベックが効かないのならと治療をしなかったらと思うとぞっとします。 し ばらくはこのまま分子標的療法を続け、1週間後にまた検査に行くことにしました。グリベックは今回は紹介してもらった近くの病院で処方してもらいました (そこの先生は07日のときにすずの様子を診察室で診ていたそうです)。また、もうひとつ別の病院でジェネリックを発注しているそうで、そちらでは薬価で 売ってくれるそうです。ただ今すぐに届くかどうか分からないということでした。 今 後の治療としては、グリベックでガンを押さえ込んでおい て、一般の抗がん剤治療に切り替えるか、体調が回復すれば外科手術をしたあとで抗がん剤治療をするかだそうです。ただ、グリベックの耐性がいつつくかは まったく予測できない。短ければ1カ月で耐性ができたこともあり、グリベックをやめて抗がん剤治療をした後で再びグリベックを飲ませたら耐性ができ ていたということもあるそうです。 質問(変な質問だったかも) ドッグフードを食べない→消化のよいものを食べさせればよい フィラリア予防薬、混合ワクチンは→しばらく打たなくてよい 歯石取り→血が出ない程度にだったらよい 今 日の腫瘍科は混んでいたらしく、予約は11時で、少し前に呼ばれて鈴音を預けたのですが、12時半ごろまで待たされました。ひとこと「混んでいるのでお待 ちください」と言ってくれればうれしかったです。というのも、ひどく心配したのです。結果が悪いのではないかと。会計が終わったのが13時すぎ。いったん 車に戻って人間の昼食。病院に戻って、動物病院と連絡を取ったということを担当医から聞いて、そのまま14時40分ごろまで待機(涼しかったので)。その 後、15時に午後の診療開始の動物病院の駐車場でしばし待機。 新しくカルテと診察券を作ってもらい、すぐにグリベックのジェネリックを処方してもらいました(1,300円×21錠)。 家には美花が待っています。どうなっているだろうか。戻ると、美花はポカンとした顔をしていました。どうやらぐっすり寝ていたらしいです。おもちゃの陰に うんこあり。踏んでなかった、あぶない、あぶない。 鈴 音は手作り朝ごはんを食べた後は何も食べていないので、車の中でおやつをばりばり食べていました。「この分だと、フードを食べるんじゃない?」とつれあ い。実は、フードを食べなかったとはいえ、05月14日(金)に、美花にベビーフードをやるときにわざと「美花、ごはんおいしいでしょ」と言うと、横で見 ていたすずは「私も食べる」というそぶりを見せたと思ったら、1カップくらい食べたのです。だから、これは食べるのではないかと。そして、見事食べまし た!1カップ半。 夜にもやったら1カップ食べました。つれあいが「そろそろ強制的にフードを食べさせようよ。いつまでも手作りだとからだ が戻らないし(今日の体重はまだ28キロ台)、人間の食べるものばかりはからだに悪いよ」と言いました。病気から回復に向かうとき、その子が食べられない のか、食べないのかを見極めるのは少し時間がかかります。とにかく食べないとだめという時期を超えたら、今度は「おいしいもの」だけしか食べないというこ とから抜け出さないといけません。 *手作りごはんをあげているみなさん。 私たちは手作りごはんが悪いと言っているのではありません。鈴音にはずっとドライフードを食べさせてきて、今は普通の食生活に戻すことが大切なんです。今 のすずにとって、手作りごはんはある種の偏食なので、こういう書き方をご理解ください 夜のトイレでは、かなり固まった便が出ました。 診察・検査、薬代については別途お伝えしたいと思います。 今日の2匹。美花は我が家の4匹目の犬ということもあり、おもちゃはすべておさがりです。ジョディプリのMさんから鈴音がもらったぬいぐるみを美花にやっ てみました。喜ぶ喜ぶ。すずも布類が大好きでした。
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2010年05月16日(日) 鈴 音と美花 仔犬の名前が決まりました。連休の旅行中にもずっと名前のことが話題になっていました。最終的に(いつもどおり)私が提案した名前になりました。2010年03月06日に生まれ、05月初旬にうちにやってくるような、なにか季節を感じさせるもの、桜、お花見、旅行中にとてもきれいだった藤の花、連休中に突然 咲き始めたツツジ・サツキの花。つれあいの好きな「ふじ」にちなもうとも思ったのですが、つれあいが仔犬の顔と様子を見て、「この子に藤の花って、そんな 気高い感じじゃないな」と言いま す。私は「みふじ」か「ふじの」がいいじゃないかと言ってみたのですが。 美花という名前は、実は「お花見」から来ています。今年は散歩のときに少し違うコースを歩き、緑道まで桜の花を毎日見に行きました。「花見」→「見花」→ 「美花」となりました。ワープロの変換には「みか」で出てきますが、さっそく辞 書登録をすませました。 鈴 音のときも、音は「すずね」と決まり、その後、ひらがなだと目で見たときには印象が残らないかなと漢字にしました。今回も、「みはな」という音が 先に決まり、やっぱり漢字にしようと思いました。うちの伝統?ではたいてい古風な日本的な、それもひらがなというのが多いのですが、今回はやけにメルヘン チック、アニメの世界のような2匹になりました。 鈴音と美花。どうぞよろしくお願いします。 美花の写真はすでにたくさん撮っていますが、いくつか紹介します。
T&Tさんからすずにお見舞いをもらっていたのですが、すずの調子がまだまだいまひとつだったので、食べられるかどうかわかりませんでした。今日 はもう大丈夫と、やってみました。日獣に「もういつでもおかしくないという感じです」と言われてから9日目。薬がこんなに効くとは。まさかこんなびっけが 食べられるようになるとは。
それでもここ数日はなんだかんだ言いながらもこんな様子を見せています。
そ う言えば、なぜだかこいつ、マウンティングをすることがあります。つれあいは何度も足にされたそうです。私には叱ったら二 度としなくなりました。支配的なのか?単に遊んでいるだけなのか?それにしても…許せない。バーニーズの垂直ジャンプは上手です。来た日から「よりかか り」をして愛情表現をしています。だっこが大好き。美花はつばめや鈴音と比べて、ひとりにされるのはもっと苦手のよう。大丈夫か? 鈴 音は自分のおもちゃがひとつひとつ取られてゆくのが気になるらしく、それでもしかたない様子も見せていました。が、突然、上に書いた「ホルン」を口で引き 寄せて噛み始めました。堅いものを噛もうなんざ、元気な証拠ではないですか。びっくりした。所有欲もあるのなら、なおさら。
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2010年05月15日(土) バー ニーズを飼うということ 今の私にとって、バーニーズを飼うことは、そのまま犬を飼うとい うことを考えることになります。 「ガンになりやすい犬種。またガンになるかもしれないのに、どうして同じ犬種を飼うの?」と聞かれます。なぜ、なぜか。それはバーニーズが好きだからで す。「ガンになっても?」そう、ガンになってもです。 「ミックスが一番。病気にならないよ」とも言われます。犬にはそれぞれのよさがあります。どんないのちも等しく正しい。私は純血種がすばらしいなんて思っ ていません。私はただバーニーズが好きなだけ。 「遺伝病?こわいね」と言われます。純血種の場合は人為的交配をしているので、確かに「作られた」、「排除できない」遺伝病はこわいです。じゃ あ、遺伝病の可能性がある場合は生まれてきてはいけないのでしょうか。(本当の)ブリーダーが血統を考えて交配しても?そうすると、純血種の交配そのもの や純血種の存在を否定することになります。犬は人間の手を入れずにほうっておけばいい、と。血が混じることが自然で 正しい、と。ということは、オーストラリアのディンゴみたいになるということ?すべての犬種が?それはどのような方法で?そして最終的には「犬を飼うとい うことは人間のエゴだ。ペットはごめんだ」という話になってゆきます。動物は自然のままにいればいい、それ以外は認めないと。 どこでどんな線引きをして考えるか。 「バー ニーズのどこが好きなの?」と聞かれます。大きさ、形、模様、毛の長さ、表情、動き。分身のように人によりそう性質。ちょっぴり過敏で臆病、でもおおらか さを忘れない、依頼心の強さ。人の表情を読むように動く目。他人に心を許すのに時間がかかるけれども、気づけばよりかかっているような、人に向ける静かな 信頼の 気持ち。 その犬種は犬種特有の性質を受け渡し、受け継いでゆきます。とてもすてきなこと。遺伝病があっても、それはすてきなこと。人間も同じ。私はそのように考え ます。 「ガ ンになりやすいということが分かっているなら、そんなに悲しむのはおかしい」と、「動物は人間より寿命が短いもの。そんなに悲しむのはおかしい」と。その ように考えて、みなさんどんなときもきれいさっぱり絆をたちきることができるんですね。それはよいこと、うらやましいです。私自身、で きる場合もあった、でもできない場合もあったということ。状況によっても違う、思いによっても違う。つばめのときと鈴音の今、同じ状況、別の経験、同じ思 いと違う思いが交差する。 純血種を飼うということは、よいところと悪いところすべてを受け入れるということです。交配するというのはどういうことなのか、安易な交配とはどういうこ となのかを考えることでもあります。日本では犬のこと、純血種のことがきちんと理解されていません。ものごとを初めから説明するのはとても大変なことで す。「なぜ?どうして?」と聞く前に、知ろうとしてほしい。 「2匹目がまたガンになったのに、どうして3匹目もバーニーズなの?」と聞かれます。つばめの経験は辛かったけれど、鈴音の母 犬が12歳くらいまで生きたこと、その母犬もそのまた母犬も長生きだったことで安心していたのです。そうだったから、すずがガンになることを予期して3匹 目を選んだわけでもない。たとえ将来的に予期できたとしても、それとバーニーズを選ぶこととは別の話。それに、すずはつれあいが連れてきた子、二人三脚で 踏み出した足。3匹目は私が自分で一歩を出しました。十分話し合ったつもり、 十分覚悟したつもり。いろんな時期が偶 然が重なっただけ。 で も、実際問題として、バーニーズを飼うということはガンを意識することではあります。でも、つばめのときも思ったのですが、どうすればガンにならないよう にしてやれるんだろう。定 期健診を受けて気をつけて おくとは言っても限界があります。体 質改善とは言いますが、遺伝または遺伝的な病気を完全に防ぐことはできるのですか?人間でもそうではないですか?人間だったら、「ガンの家系なのに、どう して」とは言わないでしょう。それとも、ガンになりやすい犬種なら覚悟をして飼え、できなければ飼う資格がないと。あらゆる病気に対して覚悟しろと。見え ない予期できない病気からどうやって賢く逃れることができるのか。 「治療にそんなにお金がかかるの?」とも言われました。治療しなければ 「かわいそう」と言われるのかな。治療すればしたで「そんなにお金をかけてばかげてる」になるんでしょうか。結局のところ、動物のいのちをコントロールし ているのは私たち人間。治療費のことを口にしないですめば一番なのですが。でもこれもまた人間でも同じですね。みんなお金のことは黙っている。でも本当は 話したい、聞いてほしい、情報を共有したい、治療したい、してやりたい。 今回のことで、うれしいことばをたくさんかけてもらいましたが、答えに困るような空気を感じたり、自分自身戸惑ったりもしました。あらためて、バーニーズ を飼うということを考えさせられました。 |
2010年05月12日(水) 今 日の鈴音(12日) 仕事が忙しいのですが、どうしても「日誌」を更新したくて書いて います。 鈴音はまた元気になりました。 おなか がすいているらしい様子が分かりやすくなりました。 1日に食べたもの: 大きめのササミ5本、卵5個、ごはん茶碗に軽く一杯、キャベツの千切り少々(これらを全部まぜたものを2回に分けてやりました) ササミジャーキー、菓子パンを1.5個(バナナのふわふわ半分とチーズ蒸しパン)、人間用のビスケット2枚 牛乳少々 おしっこは普通より多め。これは点滴のせいもあると思います。どうやら食べさせ過ぎたらしく、軟便・下痢をしました(と思 う)。吐いていません。 病 院までずっと車で送り迎えしていましたが、今日は帰りだけ10分ほど散歩をしました。すずが「歩きたい」という表情をしたからです。少しひっぱりぎみで歩 いていました。いつもどおり、一番右につれあい、そのリードが後ろをまわるようにして、すずは私の左について歩きました。「楽しい」、「触って」と目が言 いました。外のにおい、とても嬉しそうで、すれちがう犬とあいさつをしようとしました。顔に輝きが戻りました。 「わ ざ」を何度もかけました。中途半端な「ぴょん」(後ろ足て立つ)を1度。おちびをかまっていると、「私は?」と小走りによってきて、「おて」をしました。 私たちに甘えるようになりました。私 たちの間で丸まって寝る姿も見られます。な んでもない日常が少しずつ戻ってきています。 私が仕事から帰るとしっぽをふって走ってきました。もう何日ぶりでしょう。あくびをしたり、のびをしたり、おなかをみせて寝たりと、とても病気だとは思え ません。 薬 もちゃんと飲んでいます。不器用で、あれだけ薬を飲ませるのを躊躇していたつれあいですが、オブラートに包んだ薬を見事に飲ませています(指が長いからの どの奥に突っこみやすいというのもある。それでもすばらしい)。「ぼくだって、コツさえわかればちゃんとできる」と言っています。感謝。すずも「これはも うしかたがない」というふうに、そんなにいやがるふうもなく受け入れています。えらい。 おちびが近づいてくると、ウーといったり、歯を見せて一撃したりするようになりました。 点滴を受けにいったときも、診察台から飛び降りるようになりました。体重が28.8キロに(昨日から400グラム増えた)、熱は38.8でした。 このまま順調に回復してほしいと思います。フードを食べてくれること、体重が30キロ代に戻ることが目標です。 |
2010年05月12日(水) 分 子標的治療、分子標的薬 医学の進歩はすごいと、今回のことで驚くばかりです。人間の医療 がそのまま動物の医療にも当てはまります。ガンにさまざまな最先端治療があることは耳にしていましたが、分子標的治療なるものがあって、その恩恵を鈴音が 受けるとは思いもしませんでした。 普 通の抗がん剤治療(化学療法)は正常な細胞もやっつけてしまいますが、この治療は分子レベルで変異のある細胞だけを標的にします。だか ら、普通の抗がん剤治療のように免疫力が落ちることがないわけですね。人間の場合は慢性骨髄性白血病と消化管間質腫瘍に効果があります。 いろん な偶然が重なって、すずの場合はこの治療をすぐに受けることができました。とても運がよかったと思います。 ある時代にはある治療法しかなく て、それが最善だった。でも時代が変われば新しい治療法が確立される。今なら死ななくてすんだであろうということが多々あります。 東 京近郊は動物の専門医療機関がたくさんあります。選択肢もたくさん。できるだけ早く、適切な病院にかかればいのちが助かります。今回のすずがそうでした。 地元のかかりつけの病院ではどうしても限界があることが多いです(すべてではありません)。専門機関は、使っている医療機器も精度が高く、データも実績も 豊富で、 データを読む医者の力もあります。そういう医療が受けられるか受けられないかによって、生と死が分かれます。(かかりつけの病院がだめだという意味ではあ りません) 鈴 音は今回生かされました。すずの生命力の問題があるにせよ、目の前にあるデータを読み取って、最短で最良の治療を選びすすめてくれたことに感謝を しています。それもあまりに的確で、医者自身が回復ぶりに驚くほどだったわけです。自分で処方しておいて、そりゃないよと思いますけど。うまくゆくときは うまくゆくものです。つばめの悪性線維性組織球腫の手 術がそうでした。リンパ腫のプロトコルもうまくいきました。でも、悪性組織球症は薬が効きませんでした。結局そんなもんか、と思っていたのです。 だ から鈴音の治療もうまくゆくはずないと思いました。世の中そんな劇的なことが起こるはずがないじゃないかと。もう助かりません、でも治療が奇跡的に成功、 な んてまさかと。でも、実際すずの回復ぶりを見ると、どう考えてもこれは治療がうまくいっているに違いないと思いました。触診できないほど腫瘍が小さく なっているなんて。医者は口には出さなかったけれども「こんなことありえない」という表情でした。 でも、こういうこともあるんですね。 つ れあいと、友人とも(T&Tさん)、なんども口に出すのは、「しかし、分子標的薬って、すごいね」です。グリベックをじっと見て、「そうか、おまえがやっ つけてくれているのか」と関心しました。これが分子レベルで攻撃しているのか。何がどうし たらそんな芸当がこの1cmほどの錠剤にできるんだろう。 も ちろんこの薬には大きな問題があります。薬価です。今年になって改定されたようで、1錠約3,130円から約2,750円に引き下げられましたが、それで も とんでもなく高いのです。人間の場合、1日3錠、30日、3割負担でだいたい10万くらいかかります。では動物は?鈴音の場合は大型犬なので、人間と同じ 1日3錠。 日獣では具体的な明細はくれないので分かりませんが、3日分で4種類の薬が47,000円くらいだったので、グリベック1日9,000円X3=27,000円だ ろうか。動物病院では薬価で薬を売ってくれるわけではないので、もう少し高いのかもしれません。 い のちがお金で選別されているのが現実です。治療法はあるのに、お金がないために受けられない。人間の場合もそう、動物の場合もそう。「分子標的療法という のがあるのですが、高額です。効くかどうかは試してみないと分かりません。うまくいけばよくなりますが、保証はありません。でもそれしか今は治療法はあり ません」 みなさんならどうしますか。 T&Tさんからは「でもさ、すずちゃんはよかったよね。治療を受けることが できて」と言ってくれます。確かにそう思います。パズルがパチンパチンとはまるようにうまくいかなければ、すずはとっくに死んでいたと思います。医者から 上のことばを聞いたとき、私たちは一瞬目を合わせて「どうする?どうしたらいい?」と思いました。でも目の前にいるすずをこのままにしておくことはできな いという思いから、治療を受けてみることに決めたのです。3日様子を見て、だめなら捨て金になるけれども、そして効けば効いたでこれから経済的な問題を解 決しなければならないけれど、とりあえず試すだけ試しておこう。後悔したくないというのもありました。医療に「賭け」ってあるんですかね。 私 がここで言いたいのは、「うちはお金があって治療を受けさせた。だからよかった」ということではありません。治療を受けさせたくとも受けさせることができ ない飼い主さんたちがたくさんいることを知っています。それは飼い主さんの苦渋の選択であると思います。だからこそ、目の前にぶらさがった最先端の高額治 療の、なんと恐ろしいことか。お金さえあれば助かるいのちがある。それってお金だけの問題なんですか?ならばなんとかならないんだろうか。 「製 薬会社はぼってるよね」というのもあります。開発・研究費がたくさんかかることも知っていますが、それにしても、人のいのちをお金ではかるような、そうい うふうに成り立っている産業って、と疑問に思うことが多々あります。恐怖心をあおり、病名をつけ、検査を受けましょう、予防しましょう、治療しましょう。 そのすべてが悪いわけではありませんが、そこには政治・経済的なウラがあるとの議論もあります。私たちは賢い消費者にならなければなりません。そのために は勉強しなければ。でも、勉強したところで、とどのつまりがお金の問題にいきつく。いつもそう。 ジェネリックがあることはすでに日獣で聞 いていました(でも、ネットで探せないのはなぜ?)。日獣からかかりつけの病院に連絡があり、どうやら日獣関係の薬局(と言っていました)を紹介してくれ るということらしいです。10分の1の薬価ですが、単純計算で1錠約300円×3錠×30日=27,000円。 これでも溜息がで る金額ですが、このほかにもいくつか薬が処方されるし、必要な検査もあります。本当にくらくらします。 こういう負担になってくると、日々の節約だけでなんとかなるというものでもなくなってきます。趣味ならお金を使っても「もう困ったぁ」と言いながら、満足 げに笑うこともできますが、医療費は深刻です。すでに今回のことで25万を超える医療費を払っていますし、今後、1ヶ月5万として×12ヶ月生き延び るとして=60万。すずには何年でも生きてほしいと思いますが、それにしてもいのちの値段のなんと高いことか。 鈴音が元気になっているのと裏腹に、これからどうなるのか、どうしたらいいのか考えています。 みなさんならどうしますか。 |
2010年05月11日(火) 今 日の鈴音(11日) 鈴音はまた元気になりました。 昨日の夜、無事固形の便が出ました。色は相変わらず茶褐色ですが、黒便ではなくなりました。 今 日一日で、ササミ5本、卵5個、菓子パン1.5個、牛乳少し、ササミジャーキー2枚、小魚の干したの5枚を食べました。水はあまり飲まなくなりましたが、 点滴を打っているのでそれなりにしています(笑い話:夜中にちびがうんこをしたので、急いでビニール袋を探していたら、足元にすずがしたおしっこにトイレ シーツがかぶせてあるのがあって、私は見事に股裂きをしてすっころんだのでした)。 今日も吐いていません。胃が落ちついたようです。胃だか腸だかがときどきぐるぐるきゅるきゅるいっています。昨日かかりつけの先生に「腸が動いているんで しょうね」と言われました。とんでもないおならもしています。私たちは笑いながらも喜んでいます。 病 院で点滴をうってもらい、家に戻ったらアルサルミンを飲ませる予定だったのですが、「はらへった」とぐったりしている様子だったので、先にごはんをやるこ とにしました(アルサルミンは胃にものがないときに飲むため)。ササミ+卵+ごはんを大さじ二杯まぜてやったら、あっという間に平らげました。それで「バ ナナケーキ」とかいうふわふわの菓子パンをちぎってやったらおいしそうに食べたのですが、ふと「いらない」のそぶりを見せたかと思うと、「トイレに行く」 と意思表示。連れ出すと、今回も固形の便がちゃんとでました。家に戻るとさっき食べ残したパンを急いで食べていました。この分だと、この1週間の服用でア ルサルミンともおさらばか?薬を飲ませる回数が減るのは助かる。 体重が28.26キロになり、2日で800グラム戻りました。体温も38.4℃。 目に勢いが戻ってきました。病院通いは疲れますし、散歩をせずに寝てばかりではありますが、からだが生へと向かっているのがよく分かります。 元 気になってきたので、病院でじたばたし始めましたし、診察台から飛び降りようとします。薬を飲ませようと準備をすると、部屋のすみに固まるようになりまし た。どれもいつものすずの様子です。昨日は耳の中をのぞいていたら、耳の掃除をされるのではないかと、からだを起しました。掃除はまたにしようね。 このままたくさん食べられるようになればこっちのもんです。薬も効いているようです。 |
2010年05月10日(月) 日 獣、悪い中でもよい結果 結 論から書きましょう。血液検査の結果、鈴音がとてもよい状態まで回復していることが分かりました。先生も信じられないと言っていました。3日前までは、 「もうすぐにでも」という数値だったのですが、改善されているものや正常値に戻っているものもありました。まさに奇跡、ドラマみたい。でも、ジェットコー スターみたいで、当事者は辛いです。 昨 日、すでにそのようなよい兆候がありました。夕方にキャベツやびっけを食べたことに始まり、夜にもキャベツ、びっけ、牛乳、ササミジャーキーを、今日の朝 にもササミジャーキー、牛乳、食パン(6枚切り)を三分の一くらい食べました。 私 が冷蔵庫のドアを開けると(おやつが入っている)、すずはすくっと立ちあがり、「ちょうだい」の顔をしました。「今、すずが食べられるものはないと思う よ。(でも、旅行中はササミジャーキーをばりばり食べてたから)ジャーキーは食べられる?」と私が差し出すと、パクリと一口で食べようとしました。さすが にそれは消化に悪いと、小さくちぎってやりました。パクパク食べるので、もしやもしやと思い、「すず、『わざ』は?『わざ』できる?」と言ってみました。 すると、すずは「はいよ」とばかりに、あごを私のおなかのあたりに垂直に押し当てて「これでしょ?わざかけたよ」という鼻づらを見せました。 私がど んなにうれしかったことか。「お願いだから、すずの『わざ』をもう一度見れますように」とずっと思っていたのです。もう見れないだろうと思っていました。 その後いつものまたくぐりも何度か見せました。うれしい、ほんとにうれしいよ。 さて、 診察の結果ですが、次の通りです。 --------- レントゲンで前回丸く写っていた腫瘍が、今回は形が分からなくなっている。前回は触診でも分かったが、今回は触っただけでは分からなくなっている。腫瘍が 小さくなっている。エコーでもそれが確認された。ただし、腫瘍はまだあるにはある。 数 値の変化。FDPが15.9→5.5(正常値4.0)、D-dimerが11.89→3.48(正常値2.0)に下がっている。前回はこの数値が高かった ためDIC病態と判断したのだが、今回は大きく数値が下がっている。また血液凝固検査で、血を固める数値ADTTが31.4sec→14.0secでこれ は正常値になった(血が何秒で固まるか)。血小板の数値も前回は低かったが今回は改善。炎症反応を示すCDPが6.94→3.63。 入院治療をしないで今回改善が見られたということになる。ということは、分子標的療法に反応したと考えられる。一般的に使われる腫瘍治療のための薬を飲ん でいないのに症状が改善されたのは、分子標的薬グリベックが効いたと考えられる。 前回、 血液中に肥満細胞が出ていたため、肥満細胞腫ではないかと疑った。また鈴音の諸症状もそれにあてはまった。今回もまだ血液中に肥満細胞が出ている。もちろ ん、肥満細胞が血液中に出ることがすべて異常というわけでもない。 肥満細胞腫の場合は一般的な化学療法を行うが、鈴音はDIC病態で、それができなかった。そのため、毒性をもたない治療がよいと判断。つまり、からだに負 担のない治療。近年、肥満細胞腫には分子標的薬が効くという報告がある。 前 回は、血液が凝固しない状態だったため細胞診検査ができなかったが、今回はできる。これで遺伝子検査ができ、確定もできる。結果はおなかの病変(消化管に できているらしい)、脾臓の病変、ともに肥満細胞腫と確定した。肥満細胞腫は多くの場合表層にできるが、内臓にできる場合もあり、悪性度が高い。 投 薬をやめると進行するので、このまま治療を続けたほうがよい。また耐性ができるとグリベック(イマチニブ)は効かなくなる。そのときには、人間の場合第二 選択薬(スニチニブ)があるが、動物の場合は有効性がまだ分かっていない。またスニチニブはさらに薬価が高い。今後はグリベックを続け、腫瘍細胞を押さえ ておいて、一般的な抗がん剤治療をするのがよい。それがうまくいってだいたい1年くらい。また、肥満細胞腫ではない他の腫瘍ができる可能性もある。とにか く治療をすすめてみないことにはなにも分からない。 点 滴はまだしばらく続けてほしい。フードがきちんと食べられるようになり、体重が戻ってきてからやめたほうがいい。便の状態がよくなればアルサルミンは減ら す ことができる。とりあえず1週間分はすべて日獣で処方する。グリベックのジェネリックはだいたい10分の1の薬価だが、動物病院によって投薬料は異なる。 かかりつけで処方してもらうか、個人輸入をするか、こちらで病院を紹介するか。 --------- 以上、メモをまとめてみました。私が質問して聞き出したこともあります。自分で調べた情報もまじっています。脈絡がとりにくいところもあります。医学的に 誤記があるかもしれません。もしこれを参考にしようという方は自分で用語を確認してくださいね。 11時に予約して、10時半過ぎに名前を呼ばれたのですが、話やら検査やら検査結果やらで終わったのはもう13時過ぎでした。急いで帰って、自宅着は15時。仔犬はどうやらぐっすり寝ていたようです。朝ごはん+ブランチをやってきたのでおなかをすかせてはいませんでした。 毎 日、投薬が大変です。アルサルミンを飲ませる前後はものを食べさせないでほしいとのこと。ひどく忙しいスケジュールになっています。朝、アルサルミン→2 時間後に薬、昼、アルサルミン、夕、点滴、アルサルミン→2時間後に薬。その合間に食べられるものを食べさせる。水は適度に。 夕方は かかりつけで点滴をしました。日獣からすでに連絡がいっていました。男先生が上に書いてある私のメモのコピーが取りたいと言いました。みんなで「すずちゃ ん、よかったね」と言いました。 何 かすずが食べないかと思い、100円ショップで、ささみ(普段私たちは食べないので、変な気分。菜食なので)、りんご、さつまいも、人間が食べるシフォン パンなるもの、卵を買いました。ささみはゆがいてひときれ(って言うの?)をぺろりと食べました。食パンは半分だけ、なぜならシフォンパンをやったものだ から、そちらのほうがいいんだそうです(やるじゃないのさ、怒)。ゆで卵をひとつ。牛乳も。なかなか順調な滑り出しではありませんか。 今日は一度も吐いていません。水飲みもトイレもずいぶん落ち着きました。これでちゃんとした便がでればいいんですが。つれあいがしつこく言います。「点滴だけではだめなんだ。口から 入れて食べないと」と。 大 切なこと。今回の日獣での支払いは、診察料、検査などなどと投薬で、なんと13万円を超えました。1週間分の投薬だけで11万円くらい。手持ちが12万少 しだったので10万だけ払って、残りは次週月曜日に。いやはや。毎日続けている点滴は3,465円です。これが安く感じるのはなぜだろう(金銭感覚のマヒ だ)。 次回は、分子標的治療、分子標的治療薬、そしてお金のお話を書きたいと思います。 |
2010年05月09日(日) 今 日の鈴音(09日) 鈴音が ようやく自分の意思でものを食べ始めました。 夕 方、私が疲れきって寝ているところ、つれあいが声をころした大きな声で「ねえ、すずがキャベツを食べてる!」と言いました。夕食に野菜炒めを作ろうとキャ ベツを切っていたんだそうです。すずはキャベツが大好き。食べるかなとキャベツの一片を差し出したところ「いらない」という様子だったらしいのですが、つ れあいが切っているのをじーっと見つめていたので、おかしいなと思って細かく切ってやってみると、食べたんだそうです。
たくさんやると吐くかもしれないか ら、少しだけやりま した。すずはまだ食べたそうでした。「もしかしたら、細かくすると食べるんじゃない?」とつれあい。ならば、びっけをくだいてやってみるか?5個食べまし た。よかった!食べたよ!もっと食べたそうでしたが、これもやめておきました。そうか、自分のフードを食べなくなってパピー用を食べたのは、栄養価(風 味)の問題ではなくて、小さかったからか。でも、パピー用をくだいてやっても今日はまだ食べませんでした。ヨーグルトも牛乳もまだだめみたい。 つ れあいが食後のデザートに、旅行で買った甘夏をもってきました。いつもならすずは近くにお座りをして、もらえるのを待つのですが、その様子はありませんで した。目線があうかな(ほしいときは目があう)と思ったけれど、それもなし。数日前、少しだけ食べたんですが、やっぱり食べないよね。と思ったら、ごそご そ起きだしてきて「ちょうだい」という様子。ふたたび目がきらきら。つれあいが「これは、さすがにやらないほうがいいよね」と言うので、私はちょっとため らいつつも思いきって(これは賭けだ)、「いいよ、やってみようよ。ほんの少しなら大丈夫だよ」と言いました。ひとふくろの三分の一をぱくりと食べまし た。もうひとふくろをつぶつぶに分けるようにしてゆっくりやってみました。全部食べました。これもまだ食べたそうな様子。 鈴音はとにかく 朝の調子がよくありません。吐くのもだいたい朝です。かかりつけの先生によれば、腫瘍がある場合はそうなんだそうです。今日は、私が薬を飲ませるのに失 敗。 薬をかみ砕き、吐きだし、また入れるという連続になってしまい、すずはさぞや口の中が苦かったことでしょう。しばらくして少量の水を飲み、20分後に吐い てしまいました。 大型犬の場合、錠剤が大きくなりますが、それを何錠も飲むというのはやっぱり大変。また小さな錠剤を飲ませるのは、ばら ばらとしてまた大変。これまで薬をやるのにほとんど失敗したことがなかったのですが、今回はオブラートで飲ませることにしました。もっと早くそうしていれ ばよかった。 アルサルミン(胃薬)は他の投薬の2時間前に飲ませるのですが、大きな錠剤3錠を1日3回 グリベック(分子標的薬)も大きな錠剤、これは1日3錠 オメプラール(胃薬)は小さいから助かる、これも1日1錠 レスタミン(抗ヒスタミン剤)はとても小さな錠剤、これが5錠もあって1日2回 グ リベックは新薬なので、1錠3,000円くらいします。本来は、慢性骨髄性白血病と消化管間質腫瘍に効果ありだそうです。肥満細胞腫との関係はなんだろう と 思いつつですが。人間の場合でも、この薬を使って治療(維持)するのに1日3錠×1ヶ月で36万円もかかり、生命と高額医療費の問題 として今 日のニュースでも取り上げられていました。日獣の話では、落ち着けばかかりつけの病院でジェネリックを使ってもいいですよと言われています。かかりつけの 先生にはすでに相談しています。 今日1日の鈴音の様子は穏やかなものでした。昨日よりもさらに状態はよさそうでしたが、朝、吐いたので私 は大きなショックを受けました。でも、お昼に点滴を受けたときは「診察室には入らないぞ」と抵抗をしましたし、昼もおなかを出してすやすや寝ていました。 (ちなみに今体重は27.4キロに落ちています) 核酸ドリンクを薄めたものはもう飲みません。ポカリ入りのも飲まなくなりました。その分、がぶ飲みが止まりました。水は適度に飲んでいます。それでおしっ こも回数がぐんと減りました。夜に少しかたまりのある下痢をしました。 健康になっているわけではありませんが、よくなっていることを実感しています。明日、日獣でどのような数値がでるか、どのように判断されるかです。 本当にほっとしました。見えざる神に感謝しています。 |
2010年05月08日(土) 仔 犬を連れに ま さか鈴音がこんなことになるとは思ってもみませんでした。仔犬を連れてくることを決めたのが04月10日。連休明けに仔犬を連れてくるのも計画してのこと でした。つばめに対する気持ちも整理しました。ようやく多頭飼いになるんだなと、その覚悟もできました。バーニーズ2匹ってどんなだろう、みんなで旅行に 行くんだ、わいわいやろう。それなのに、こんなふうに時期がぴったり重なってしまいました。 犬のことを知らない人は「どうしてこんなとき に」と言うかもしれませんが、すずが病気になって、仔犬を見に行ってその日に連れてくるということとは違います。自分でもそう分かっているのですが、それ にしてもどうして今。でも、もしこれからすずがもっと大変になったら、そのときのほうが仔犬を連れてくるのはかわいそうです。仔犬はどんどん大きくなりま す。 複雑な気持ちを抱えながらも、山梨に向かいました。とても変な気分でした。鈴音に気持ちを寄せると、仔犬なんてという気持ちになる。でも、待っている仔犬 のことを思うと、それはそれでうれしいこと、仔犬の時期は今しかない。 仔犬は大きくなっていました。M妻さんが息子さんに「外の大きい ほうの仔犬、もってきて」と言いました。「大きいほう?」と私が言うと、「そう、大きいの」とM妻さん。仔犬は室内のケージの中に入りました。こんにち は。久しぶり。
私たちがこの子を見に行ったときにいたおとなしい1匹は、その後すぐにどこかにもらわれたそうです。迷っていたもう1匹は、あのとき見に来ていたお宅に連 休初めにもらわれたそう。それでうちの子はもう1匹の子と居残り組みというわけ。 私 はさっさと顔のブレーズとか胸のスイスクロスとか、足元などを確認しました。鼻のピグメント(色素)はだいぶ黒く変わっています。目は、まだもう少しブ ルーが続くでしょう。ラスト(茶)はまだぼんやりした色です。肉球はピンク。しっぽの先には白い毛が輝いています。がっしりした体格の元気な子。つばめに しろ、鈴音にしろ、うちは元気な子、大歓迎です。悪い子大好き。悪い子かわいい。 その後ひとしきりおしゃべりをした後、M妻さんは仔犬を 洗ってきてくれました。まさか鈴音がこんなことになっているとは思っていなかったから、ゆっくり手渡せばいいと思っていたんだと思います。もちろん、すず は落ち着いていましたのでそれは大丈夫。ただ点滴を受けなければならないので、夕方には東京に戻らないと。 仔犬を洗う音らしき音がし、一度「キャン!」と鳴き声があり、M妻さんの「あー、ごめん、ごめん」との声(踏んだな?)。その後ブーンというドライヤーの 音が続きました。つれあいが「さっそくドライヤーの洗礼を受けてるね」と。 仔犬は、あの独特の毛の感じに仕上がって、部屋に放たれました。
まだ名無しの子は、鈴音と同じようにつれあいに抱かれて車に乗りました。高速に乗ってもしばらくじたばたして、ふんふん、きゃんきゃん言っていましたが、 すぐにおとなしくなりました。すずのほうが静かだったと思います。
仔犬のころのつばめのこと、鈴音の ことを思い出します。まだ何も始まっていない仔犬には未来がいっぱい。2ヶ月ちょうどで体重は7.4キロ。 鈴音もおねえちゃんとしての1日目の仕事を終えました。 |
2010年05月08日(土) 今 日の鈴音 今日、 ブリーダーさんのところに仔犬を連れに行きました。鈴音も一緒です。ひとりで留守番をさせるのはよくないと思いました。実は数日前からマンションの水道管 の工事が始まり(なんという不運続き)、朝からすごい音がしています。 13時ごろブリーダーさんのところに到着。M夫さんは猫関係のことで外出だそう。笑 顔で迎えてくれた妻Mさんでしたが、鈴音の状況にひどく驚いていました。すずは妻Mさんに会って、しっぽを振って喜んでいました。「私たちにはそういう様 子はぜんぜん見せないんですよ」と私は言いました。部屋にあげてもらって、すずはいつもどおり確認するようにぐるりと家の中を歩いてから、自分の寝場所を 決めて寝そべりました。
とにかくMさんは驚いていました。 「えー、すずちゃんが?信じられない」 と。「すぐにでも、と言われたくらい、検査の数値は悪いんです」と、「でも、昨日から様子を見ていると、とても死にそうな感じではないんです」と私は言い ました。「確かに、ひどくやせてるよね」とMさん。 「猫のフードは食べない?」と言って、Mさんは猫フードを 持ってきました。「05日に病院に行ったあと買い物に行っている間、こっそり猫のフードを食べてたんですけど(あれはなんだったんだ?)、やっても食べな いと思うなあ」と私。「すずちゃん、食べる?おいしいよ」とMさん。すずは相変わらず、食べたい気持ちはあるんだけど食べられない様子でした。「ね、こ れって食欲がないっていうのとはまたちょっと違いますよね」と私。
昨日から水にポカリスエットを混ぜて飲ませ始めています。つばめ のときに試したら「そんなものは飲まない」という顔をされたので、つれあいが「変なものを混ぜないほうがいい」と言って、ずっと水を飲ませてきました。で も、今は水しか飲まないので、もしかしたら少し混ぜても大丈夫では?大丈夫でした。それでがぶがぶがぶと飲んでいた水ががぶがぶくらいに減りました。その 分おしっこの量もほんの少し減りました。水の量を制限しないと、薬を飲んでもそのまま吐いてしまうことがあるのです。 だから薬の前には水は控えめ、薬を飲んだら20分くらいは水を飲ませない、水は少しずつ飲ませる、というのを続けています。 話は戻 ります。その「オロナミ○C」みたいな味のドリンクと水を混ぜてやっ てみましたが、飲みません。もう少し水を入れて、飲まない。もう少し、飲まない。もう少し、少しだけ飲む。もう少し、また少し飲む。という感じで、薄めれ ば飲みそうだったので、もらって帰ることにしました。ちなみに1本8,000円くらいするそうです(ありがたや)。
し ばらく犬の、バーニーズの病気の話をし、鈴音はリノリウムのひんやりした床、カーペット敷きの上、私とつれあいの間など、場所を変えては寝ていました。と てもリラックスしていました。さすが、元我が家。連れてきてよかったと思いました。と思っていたら、なぜだかわざわざカーペットのほうでおしっこをざーっ としました。「あー、ごめんなさい!」と私は広げていたバスタオルで拭きました(トイレはここだよ、って言っていたのにさ)。「いいよ、大丈夫」とM妻さ ん。分かっちゃいるけど、ごめんなさい。そう言えば、すずはジョディプリ宅に行ったときも、まさにラグの直下におしっこをしました。 15時過ぎに出発。中央道は渋滞はほぼなし。そのままかかりつけの病院に行き、点滴を打ってもらいました。昨日からの様子を先生に話すと、女先生が「今日 の方 が顔色が、表情がいいみたいね」と言いました。だって先生にしっぽを振ってましたよ。昨日あたりから、すずは触ってほしいと思っている様子でしたよ、先 生。先生はきらわれていると思っているみたいですが、すずは慣れるのに時間がかかるだけ。 なんとなく状況はいいみたい。悪くはないみた い。分子標的薬が効いているのか、それとも胃薬系が潰瘍を治しているのか、ポカリで少しは栄養補給になっているのか、点滴で体力が戻っているだけなのか。 よく分からないけど、昨日よりも調子はいいみたいです。いつまで続くかは分からないけど、それでもいい。 家に着 いて、薬を飲ませつつ、「水薄めドリンク」を作り、飲むだろうかと見 ていましたがあまり飲みません。心配していたら、しばらく寝た後、立ち上がらり、ぶるぶるっと身震いをして(久しぶりに見た、うれしい!)、水薄めドリン クをじゃぶじゃぶ飲み、すたすた歩いておしっこをしました。その後、仔犬をケージ越しにじーっと眺めてにおいをかぎ、「ふん」っというように部屋に戻って いきました。気がつ けば、おなかを見せて寝ていました。まったく信じられない。
鈴音はぐっすり寝ています。今朝吐いたので、明日の朝、吐かない といいなと思います。先生によると、朝方は胃酸がたくさん出ているのか、横になっている姿勢なので胃のものが逆流しているのではないかとのことでした。 昨日の「日誌」を読んだみなさんは鈴音が瀕死の状態だと思ったことでしょう。数値上はそうなんだそうです。容体が急変していないだけなんだとは思っている のですが、私たち自身が狐につままれた感じがしています。 明日が無事に迎えられ、1日を過ごすことができますように。 仔犬のことはまた。 |
2010年05月07日(金) 仔 犬の準備 正直に言って、どうしてこんなとき に仔犬が来るんだろうと思っています。ブ リーダーさんには連休明けに連れに行くと言ってあって、もちろん数週間遅らせることもできるけれども、じゃあ遅らせてどうなるのかというのもあります。ブ リーダーさんは連休明けあたりでアメリカに行くので、仔犬を手にするのはその前か後しかなかったのです。仔犬は03月06日生まれなのでちょうど2ヶ月。 連 休の旅行中も、「本当に仔犬を連休明けにもらいに行って大丈夫か」と話していました。鈴音の状況もよく分からないし、最悪のことを考える私としては、万 一、とすると、そんな中で仔犬というのもすずにかわいそうだと思ったり、でもそうであっても、仔犬は連れてくるしかるべき時期というのがあるしと思った り。つれあいは相変わらず「なるようになるから大丈夫」と言ってくれていました。 そしてなるようになったら、こんな状況です。いろいろ考 えましたが、仔犬を連れてくることにしました。すずが寝ているのを横目に、せっせと仔犬用のケージを組み立てました。つれあいが床をきれいに拭き、買って おいた漏れ防止のシーツは私が貼りました。なるべく音をたてないようにと注意していたのにもかかわらず、突然ガシャーン。「もー、だからちゃんと持ってい てって言ったのに」と私。つれあいが手を離したものだから、数枚のケージの網が倒れたのです。すずは驚いて目を覚まし、どんぐり眼になりました。「大丈夫 だよ、すずちゃん、ごめんねうるさくて」と私は言いました。 飲み物の容器とごはんの容器を入れ、トイレシーツを敷きました。 すずちゃん、お姉ちゃんになるんだよ。かわいがってね。あんずちゃんもちゃんと面倒を見てくれたよ。今度はすずの番だからね。 もしかしたらすずのお姉ちゃんの経験は数日、数週間で終わってしまうかもしれませんが、それでもいいと思いました。仔犬を連れてくるとストレスになるかも しれないけれど、容体が悪くなれば、むしろそんなことは関係なくなるでしょう。こう考えるのは非常識でしょうか。 病 院の帰り、偶然友人と会いました。この「日誌」をいつも読んでくれていて、ずっと私を心配してくれている人たちです。仔犬を迎えると伝えたとき、「なぜか 私たちもとっても嬉しい」と言ってくれました。「すずちゃんどうだった?」から始まり、私と同じように泣いてくれ、話を聞いてくれました。「もし私でよ かったら、仔犬、預かるから、言ってね」と言ってくれました。ありがとう。本当にありがとう。その友人のところにも仔犬がいます。が、とっても小さい犬種 (手乗りサイズ)なので、もしうちの仔犬を預けたらと想像すると、ちょっとププっと笑えます。 もうひとつ。仔犬を連れに行くとき、すずを おいてゆくか、連れてゆくか。まだ考えていませんが、工事の音がする中、大量のおしっこを何度もしていることを考えると、おいてゆくのは得策とは思えませ ん。状態が悪いとはいえ、立ち上がれない、もう動けないという感じではないので、もし元気が残っていれば連れて行こうかな。そうじゃないと薬も飲ませられ ないし。 もし家で留守番させるなら、いったん鈴音を外に連れ出して、仔犬 を外で会わせてから家に入りたいと思います。それくらいの配慮はしてやります。 話 は少しずれますが、私が「バーニーズって、分かってるけど、どうしてこうガンになるのかな」と言ったら、つれあいが「そういう犬種だって覚悟をして飼うん だよ。短命だと思って、そういう病気になるって覚悟して飼うしかないの。それがいやならもう飼わないという選択もある。その犬種には悪いところがある、で もいいところがある。どちらをとるか、だね」と言います。そうなんですよね。私はつばめのことで「うちの子に限って病気にはならない」と思うことはなくな りました。鈴音にも起こるかもしれないといつも思ってはいました。ただ、すずを産んだ母犬が12歳近くまで生きたので、きっとすずもそうだと、少なくとも10歳は大丈夫と思いたかったんです。 今回の治療がうまくいっても、部分寛解状態は1年くらいだそうです。でも、1年でもいい。つばめは1年半でした(つばめは別のガンが2つできましたから、 正確には違うけど)。 そんなことを思いながら、仔犬のことを考える。なんとも複雑な気持ちを抱えています。心を悲しみが占めてはいるものの、5%くらいは仔犬のために感情を残 しておいてやりたいと思っています。 |
2010年05月07日(金) 鈴 音のこと 04月28日(水)から05月04日(火)まで、山陽から四国をぐるりと旅行しました。最終日は半分の日程を残して、前日東京に戻りました。鈴音の様子がやはり変だったのです。 旅行中も朝方吐くことがあり、フードはいっさい口にしませんでした。それでもパンだとかびっけだとかササミジャーキーはぱくぱく食べていたので、大丈夫そ うだと思っていました。旅行中盤ごろからパンを食べなくなり、突然、水の多飲多尿が始まりました。 05月05日(水) か かりつけの病院が開いていたので診せました。尿の比重が低い(これはたくさん水を飲んで出しているせいではないか)。血液検査の結果は、たんぱく異常なし (バーニーズの遺伝病である「糸球体炎」(腎臓)なら数値が高くなる)、いわゆる腎臓系疾患の数値であるBUNなどの数値も正常。データから見えるのは貧 血と栄養不良(食べてないから)。とりあえず、胃薬(ファモチジン、人間のもある)、吐き止め(プリンペラン、人間のもある)と、胃から腸へ消化物の移動 を促す薬(プロナミド、犬専用)をもらって帰りました。体重は29キロくらいに落ちていました。 薬を飲ませてもそのあと水を飲んで吐くこともあって、効果のほどは今ひとつ。なにより、朝はおじやをひとにぎりほどとヨーグルト、牛乳とおやつをあれこれ 食べてはいたのですが、午後は食べたとは言えない感じ。食(べる意)欲はあるのですが、食べられない。 05月06日(木) 一 日ほとんど食べていないので、点滴が必要と判断しました。夕方、仕事帰りにすずを車に乗せて病院に直行。体重は28キロくらい。点滴で少し元気な様子が戻 りました。念のため、レントゲンとエコーを撮りました。レントゲンではよく分からず、エコーでは、腎臓は異常がなさそう、ただ、脾臓にいくつか何かができ ている、胃の近く(だったかな?)に何か丸いものがある、胃壁が厚い、その他何か言われましたが、忘れました。とにかく精密検査が必要ということで、日獣 に行くことにしました。 そして今日。飛び込み1番で日獣に行き、かなり早目に名前を呼ばれました。やはりエコーにはいくつか影が写っていました。大きな丸いものがひとつ(リンパ 節が腫れているのではないか)。脾臓にもなにか。状態としては、血液の中に肥満細胞が出ているんだそう。 影がなにかを確定するためには細胞診が必要。だが、今の状況だと血液が凝固しないので(検査をした)、肥満細胞腫だとすると、細胞診をすると大出血にな る。血 液が凝固しない、というのは、大きな腫瘍があると、血小板が体内で詰まってしまい、血が止まりにくくなる。すずの検査結果の一部は、PT6.2、 APT31.4、FDP15.9、D-dimer11.89で、FDPとD-dimerのこの高い数値をDIC病態と言う。腫瘍があるとこの病態になる。 この場合、外科的手 術は無理。血液中のたんぱくが低い。 診 断そのものは「肥満細胞腫」の疑い。確定していなのであくまでも疑いです。というのも、普通肥満細胞腫は皮膚にできますね。老犬になるとよくくりくりと脂 肪の塊ができます。それが内臓にできているというのは非常に珍しい。大きな塊は同じ肥満細胞腫かもしれないけれども別のものかもしれない。 治 療としては、入院をしていろいろ試しながら化学療法をする(積極的治療)。自宅でなら緩和療法のみ。私たちは自宅で看ることを選びました。最新の治療法と して「分子標的療法」というのがあり、これは特定の遺伝子の変異にターゲットをあてて、そこだけをたたくんだそうです。本来なら、細胞診の検査でその遺伝 子が分かるのだが、今回はそれができないので、当てはまらないかもしれないけれど、もし当てはまれば部分寛解になる可能性も残っている。 効 くかどうか分からないのでまず3日分の薬を処方してもらいました。覚悟はしていましたが、本当に高額でした(下に書きます)。この週末で小康状態か状態が よければ、4日間また続けてみる。またそれがうまく行けば、ステロイド剤治療も加えてみる。胃の粘膜を保護する胃薬(アルサルミン)、抗ヒスタミン財(レ スタミン)、胃薬(オメプラール、これ人間も同じだ)、分子標的薬(グリベック)。 担当の先生が何も言わないので、帰る間際に思いきって 聞いてみました。「このままの状態だと、どれくらいもちますか?2〜3週間?」と。先生は答えにくそうに「すぐにでもという感じです」と言いました。それ くらい数値が悪いということです。鈴音本人はとてもすぐ死にそうな感じではありませんでしたが、つばめのときも1日1日と悪くなっていったので、覚悟しま した。 今日の治療費:診察料5,940円、投薬料47,320円、注射料2,440円、検体検査料22,470円、生体検査料11,460円、合計89,630 円。10万円を財布にほうりこんでいってよかったです。 家 に戻ってさっそく薬を飲ませましたが、心配していたとおり、薬を飲んでしばらくしたら水と一緒に吐きだしてしまいました。それで、夕方、かかりつけの病院 に行って点滴をしてもらったときに聞いてみたら、薬を飲んで20分くらい経っていれば多少は吸収されているだろうとのこと。 鈴音は病院のはしごに疲れてしまったんだと思います(思いたいです)。ぐったりして寝ています。相変わらず大量に水を飲んでいますが、少しはおさまった感 じがします。さっきは、おなかを出して寝ている姿を見てほっとしました。 病 状のことばかり書きましたが、すずは自分でちゃんと小走りに歩き、トイレにも出ています。目に勢いがありません。またくぐりもしない。この数ヶ月で完成し た「わざ(技)」もしません(これはまた書きますね)。そう言えば、昨日の夜は、なぜか甘夏をひとかけ食べました(突然思い出した)。 便の色が変わった03月中旬のときにすでに病巣はあったのかなと思っています。腸に潰瘍ができているだろうとのことです。もちろん、便の色は戻ったんです が、その後再び茶褐色になりました。外の工事は、少なくともストレスにはなったけれど直接の原因ではなかったみたい。 メモし ていたものをまとめただけなので、医学的に見て間違った書き方としているかもしれません。急いで書いたので、私が勉強する時間がなかったのです。それはそ れ、また書きます。 |
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