わぁ やっぱりぴったりだぁ・・
ポーズをとる祥子の姿を前にして、祐巳は心の底からそう思った。

 祥子の細くて白い足に、ミニスカートとショートソックスが良く似合う。
そして、その貫けるような黒のロングヘアーが絶妙のコントラストを醸し出していた。

   「すみません、お姉さま 変なことお願いしてしまって」

 祐巳は申し訳なさそうに言った。

   「ふふ・・ そんなことないわよ」
   「あまりこういうのは着慣れないから 少し落ち着かないけど、」

  原稿を描くうち、どうしてもパーズが決まらないカットがあった。
祐巳が頭を悩ませていると、なんと祥子さまがモデル役を買ってでて下さったのだ。

    「 いい、気分転換になるわ 」

 そう言って、にっこりと微笑まれるお姉さまを見て、祐巳も俄然やる気が沸いてくる。
スケッチブックに鉛筆を走らせ、目の前の光景を描き上げていく。

    「祐巳・・」

 ふと、祥子さまが口を開いた。

    「本、楽しみにしているわよ」

   

    「はいっ! お姉さま!!」

 その言葉がとても嬉しくて、祐巳は飛び切りの笑顔で それに応えた。

 <マリア様が描いてる  〜オフセの一ページ〜 「ネームとプロット」より>

 

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