谷根千散歩


谷根千(やねせん・谷中、根津、千駄木のこと)は月に2〜3回、散歩に行っていた町です。
ということで、私の散歩道を紹介しましょう


日暮里駅東口を出たら左へ行って、お寺の横を左に曲がり桜並木を歩いていくと、有名なケーキ屋の「パティシエ・イナムラショウゾウ」があります。
ここは、いつも行列ができています。
午前中に行くと、そんなに並ばずにケーキが買えます。夏の土曜日によく前を通りましたが、11時〜12時頃には列はありませんでした。
店の前に立っている男性は同じ人かと思っていたら、パティシエ見習いの方々が順番に立ってお客さんを迎えているそうです。


                                         
 

北口から出て、セブンイレブンの横を左に曲がると、「ショコラティエ・イナムラショウゾウ」があります。
ここは主にチョコレートとチョコレートケーキ(5種類ぐらい、500円代)を売っていて、座って食べるところもあります。

とっても甘くて、濃厚な味のチョコレートケーキで、相棒曰く。「歯がうずきそう」 
二人で1個を分けて食べました。
バレンタインデーの時には行列ができていましたが、他の日は「パティシエ・・・」ほど並んでいません。
こっちの店はお客さんが並んでいるのかどうかわからないので、いつも買う時に戸惑ってしまいます。
                     
ついでに他のケーキ屋さんの情報も。

日暮里生地問屋街に行くことがあったら、第二日暮里小学校近くの「SABLON」という洋菓子店に寄ってみてください。
並ばなくても買えます。味も悪くないですよ。つけ麺が有名らしいですが・・・。

三河島へ行くことがあったら、駅を出て左に行くとすぐにある「苺屋」のケーキはいかがでしょうか。
10月は栗ロール(一本1995円)、11月に苺ロール(一本2100円)が発売されます。
一本が結構大きいので、大家族向けです。



「パティシエイナムラショウゾウ」の前をまっすぐ行くと、大きい通りにぶつかります。まっずぐ行くと寛永寺を通って上野へ、
右側へ言問通りを歩いていくと根津に出ます。
途中に大黒屋という煎餅屋や下町風俗資料館、カヤバ珈琲(2分ぐらい離れたところに古民家を改造してパン屋さんを始めたそうです)、
愛玉子、「かき新」という貝専門の食べ物屋があります。
 

谷根千には煎餅屋がたくさんあります。これはお寺が多いのと関係があるという説もあるようです。
主な5軒(谷中煎餅、菊見煎餅、八重垣煎餅、大黒煎餅、都煎餅)で買ってみましたが、日暮里駅北口、谷中銀座に行く途中の「谷中煎餅」の堅焼きがお勧めです。
おじいさんが座っているのを見たことがあります。これぞ職人という感じでした。お元気で。


                               


最近入谷の方へ行き手児奈煎餅を買ってみましたが、煎餅好きによるとここの「げんこつ」が固くて美味しいということです
      

                                   
      
    
「かき慎」の土手鍋です。牡蠣が大きく、美味しかったです。


ケーキ屋の右横の道を歩いていくと、石屋さんのスーパーマンに会えたものです。
この頃、いません。このスーパーマン好きだったのに・・・。

                                    
  

たまたま写真を撮った日にウルトラマンのお面を被っていました。記念に載せておきます。


SCAI THE BATHHOUSE](現代アートの好きな方はどうぞお入り下さい。12時〜19時 日・月・祝日 休廊


                                  



「SCAI THE BATHHOUSE」横の道をまっすぐ行って、突き当たりを右に行き、すぐの道を左に曲がるとアラン・ウエストさんのアトリエやヒマラヤ杉があります。

    


                         
        アラン・ウエストさんのアトリエ              みかどパンとヒマラヤ杉            ヒマラヤ杉はこんなに大きいのです


左側にある坂道を下っていくと、猫で有名なお店「ねんねこ家」があります。ここは猫グッズを売っています。
毛並みのいい大きな猫もいます。
木曜日から日曜日まで11時半からやっているようです。
一階に喫茶店があり、食事もできます。
売っている猫の絵のついたTシャツや布バッグがかわいいです。
店長らしい人が、「私がデザインしました」と言っていました。  


                                      
                                          


この坂を下ってすぐの道を右に行くと、左側に大名時計博物館、少し歩いて、根津神社前に出る坂を下りると途中に外国人が泊まることで有名な
澤の屋旅館があります。横にある自販機が鶴の模様でかわいらしいですね。




                                  



坂を下ってまっすぐ行くと、根津に出ます。

途中で狭い路地を歩いていると、かわいい猫の置物を売っているお店がありました。
「無遊舎・音羽屋」という名前です。
季節にあった猫の表情がかわいいです。
2000円ぐらいなので、何を買おうか迷っていると、他のお客さんがきてしまい、結局買えませんでした。 


                                         
                   クリスマスの猫                    5月の猫

不忍通り沿いには小さなバッグ屋さんがたくさんあります。数えてみるとびっくりしますよ。

道路を渡って右に行くと、根津神社前という信号がありますから、その信号の所を左に曲がると根津神社に行きます。
途中には金太郎あめの店やマッサージの店、うどん屋、焼きかりんとうのお店(谷中銀座にもあります)があります。



                   


5月には「厄払い粽」が売ってました。月代わりの家の穢れを取る月次花御札もありますので、月ごとに集めてみるのもよさそうです。
私は12ヶ月分買って、毎月変えています。月次花御札は買い替える必要がないそうです。

                            
                            右:4月のつつじ 左:5月の菖蒲

根津神社と言えば、つつじが有名で、つつじ祭の日にはたくさんの人が訪れます。



   
                                  



根津神社付近でお腹がすいたら、お蕎麦などいかがでしょうか。

裏門の日医大前に出て左に行くと、「夢境庵」というお蕎麦屋さんがあります。
ここの店内には蕎麦猪口などの骨董品がたくさん飾ってあります。

根津神社の信号の前にある「よし房 凛」という蕎麦屋もお勧めです。蕎麦を使ったおつまみやてんぷらが美味しいですよ。
夜にゆっくり晩酌がいいですね。
この頃ランチも評判らしく人が並んでいるので、並ぶのが嫌いな私と相棒は一度もランチは食べたことがありません。

                               

「よし房 凛」の右側の道を行くとアイス最中で有名な「芋甚」があります。頼むと歩きながら食べることができます。

「芋甚」前の道を坂の方へちょっと歩き右に曲がったらすぐにある、門構えが料亭かと思うような「鷹匠」もいいのですが、ここは床に座るので、
膝の悪い人にはちょっと・・・。テーブル席もありますが、狭いです。
ここは朝の7時半から9時半までと昼の12時から18時まで開店しています。
微妙な時間帯ですね。

                                     
イタリアンを食べたいなら、不忍通り沿いに「路地」(ランチ1300円)、「IL SALE」(ランチ1000円〜)などがあります。

                                         

不忍通りを千駄木方面へ歩いていくと、「おいもやさん」や「黄金鯛焼き」、「谷中珈琲」があります。

不忍通りを谷中側に二本入った道はへび道と言われています。元藍染川だったとか。
鷹匠と染物丁子屋の前の道を左に行くとへび道になります。
この道に、この頃小さなお店が出来ています。


                       
黄金鯛焼き(120円)は外がカリカリ、中が熱々。11時からやっています。(8月は夏休みでやっていませんので注意)
ここの鯛焼き韓国式鯛焼きです。実は形は鯛ではなくてフナだということです。

もう一軒の鯛焼き屋「根津の鯛焼き」(140円)は「黄金鯛焼き」より皮が薄く餡が多いので甘党にはいいでしょう。
           
                                       
                       
         
                                        
                       これが黄金たい焼きです。ふなです。 

やなか珈琲」では150円でコーヒーが飲めます。炭焼きコーヒーなので、濃い目です。
谷中にも店がありますが、不忍通りの方は室内でコーヒーが飲めます。一階はカウンター席で二階はもっと広いテーブル席です。
コーヒー豆を挽いてもらえます。
        


                                         


日暮里から谷根千にかけて大きい本屋がありません。その中でやなか珈琲手前の本屋、往来堂書店は品揃えが個性的で私的にはスキです。
是非寄ってみてください。おもしろい本に出会えるかもしれません。


千駄木駅2番出口から須藤公園を通り、旧安田楠雄邸(水曜日と土曜日のみ開館)に行くのもお勧めです。
旧安田楠雄邸は大正7年(1918年)に建てられた古い民家です。


                  


千駄木駅の前のさんさ坂を下りていきます。角には煉瓦の喫茶店「カフェ千駄木倶楽部」があります。
ここのボルシチが私は好きです。

さんさ坂には千代紙のいせ辰、菊見せんべい、喫茶店「乱歩」、手作り靴屋のSONOMITSUがあります。
前は靴屋のNAKAMURAが路地に入ったところにありましたが、足立区の方へ引っ越しをしてしまったようです。
歩きやすそうな靴だったので、一度作ってみたかったのですが。



                                                
                              食べかけのボルシチ

さんさ坂を上がっていくと、左側に「全生庵」という山岡鐵舟が幕末明治維新の際、国事に殉じた人々の菩提を弔うために建立し
た寺があります。
このお寺には鐵舟の墓と、幽霊画のコレクションで有名な三遊亭円朝の墓があり、円朝のコレクションは毎年八月に公開されます。
(入場料500円)
幽霊好きの人、行ってみてください。

円朝まつりというものもあり、8月11日の円朝の命日の直前の日曜日に毎年行なわれています。奉納落語や芸人屋台などがあり
毎年狭い境内にたくさんの人が集まっています。


                                 


       

さんさ坂をまっすぐ行くと、道にぶつかります。古着屋の横を入ると右側に、私のお気に入りのバッグ屋「アジェンダ」があります。
2万円〜3万円ぐらいで、良い皮のバッグが買えます。夏、冬の通勤に、ここのバッグが大活躍しています。

バッグと言えば、谷中銀座に新しいバッグ屋ができました。
マザーハウス」というお店で、発展途上国で作ったバッグを売っています。
結構いい品物で、衝動買いをしてしまいました。ほぼ毎日使っています。後で考えてみると、前に白いバッグを買って姪にプレゼントしていました。

となりの「ふで屋」は狭い店です。ランチには特製ビーフシチューやカレー、パスタが食べれます。
休日に早くいかないとビーフシチューやタンシチューは売り切れになるようです。

                   
                                          
                                      左が食べ物屋の「ふで屋」。右が「アジェンダ」です。

アジェンダの前の道を左にまっすぐ行くと、谷中墓地になり、桜並木があります。
小さな公園ではベンチに座りのんびりできます。3月には桜がきれいです。



                       



11月下旬に墓地を歩くと、銀杏が綺麗でした。この銀杏樹齢がどれぐらいなのでしょうか。写真では分かりませんが、幹が太く1m50p以上はありそうです。
右側に立っている人間から大きさを想像してみてください。 


                        


この道は日暮里駅南口に続いています。

谷中墓地の線路側に福島県田村郡三春町の紅しだれ桜の孫桜がありました。


                       
   


古着屋の横に入らずに、パン屋横の狭い道を左に行くと、築地塀があり、薬膳カレーの「じねんじょ」、朝倉彫塑館、右に曲がると谷中せんべいと続きます。
「じねんじょ」は身体にいいカレーが食べられます。調理する人がよく変わるので、それがちょっと難点。
この道からは日暮里駅北口へ行きます。


さんさ坂を下らず、メガネ屋のところを左に曲がると10円まんじゅう屋やアップルパイの「マミーズ」などがあります。

右側に谷中銀座入り口があります。谷中銀座にはメンチカツの店、焼き鳥屋、安い惣菜の店などがあり、いつもにぎわっています。
この頃焼き鳥屋は人気で5時頃には売り切れになります。並ばなければならなくなったので焼き鳥好きとしては買うのも大変です。

谷中銀座にはぞくぞくと新しいお店が続々とできているので、行くたびにびっくりしています。
何軒のお店が生き残れるのでしょうか?

  
                                        

谷中銀座を抜けると夕焼けだんだんがあります。ここに運がよければ猫がいます。よくカメラを持った女性が猫を写しています。
いつ行っても猫がいるのは谷中墓地です。絶対猫に会いたいという人は御隠殿坂(だと思いますが)付近を歩いてみてください。



                                

夕焼けだんだんから御殿坂を日暮里駅方面に少し歩いたところに「ダージリン」という店があり、インド人の作るカレーが食べられます。

夕焼けだんだんを降りて左にいくと、かき氷の「ひみつ堂」があります。
まだ食べたことがない(並ぶのか嫌いなので)のですが、美味しいんでしょうね。

日暮里駅に向かっていくと途中に「川むら」という蕎麦屋があります。麺が細いお蕎麦です。                          
    
                                          
川むらから少し行った細い道を左に行くと、シャレー・スイス・ミニというレストランや諏訪神社に行きます。
途中に富士見坂がありますが、晴れた日にビルの谷間にちょこっと富士山の頭が見えるかな・・・という感じです。
昔はよく見えたのでしょうねぇ。
                        
               
                                        
                              諏訪神社境内                              下から見た富士見坂

谷中には「谷中七福神」があるので、お正月に七福神巡りをやるといいようです。正確には田端から上野まで歩くようで、結構な距離がありそうです。
徒歩で1時間半ぐらいということなので、神様を拝んだり、途中で休んだりすると半日はかかりそうですね。
残念ながらお正月の10日間ぐらいしかお寺に行っても七福神は拝めないようです。

                                          
                                                  布袋様のいる修性寺

以上が私のいつもの谷根千散歩コースです。ちょっとわかりずらいところもありますが、地図を見て探してみてください。


日暮里駅前にはタリーズコーヒーやドトール、マンションのビル内にはエドウィンのショップや駄菓子屋などがあります。
和菓子では有名な羽二重団子、「竹隆庵 
岡埜」のこごめ大福(遅く行くと売り切れてます)がお勧めです。

      小ぶりのこごめ大福三個入りがあります。

二軒とも駅前にもお店がありますので、試してみてください。
羽二重団子とこごめ大福は日持ちがしません。その日のうちに食べてください。
こごめ大福は一個が結構大きく、2種類(ヨモギと白)の両方はなかなか食べられません。

人から聞いたのですが、羽二重団子の本店の庭はパワースポットだとか。本当ですかね。

       エドウィンショップのデニムでできたぬいぐるみです。

ランチなら、日暮里にあるホテルラングウッドがいかがでしょうか。
1500円ぐらいのメインを選ぶとサラダバーやデザート食べ放題なのでお腹がいっぱいになりますよ。

日暮里駅中にエキュートというショッピング街があります。
いろいろと買ってみましたが、パン屋とスウィーツがお勧めです。
バッグ好きの私は布でできたトートバッグをいくつか買って使っています。

パン屋は日暮里付近には美味しいところはありません。
西日暮里の開成中・高校近くの
BOULANGERIE ianak! (上野にコッペパンのお店、iacoupeができました)
入谷駅のすぐ近くにある石焼パン工房「グーテ・ルブレ」がお勧めです。
ちょっと足を伸ばして、帰りに寄ってもいいかも。

 
日暮里駅からスカイツリーも見えます 
                       
       北口から見た完成途中のスカイツリー        南口から見た完成したスカイツリー         谷中墓地から見たスカイツリー

まだまだいいお店があると思います。
この頃、テレビなどのマスコミで谷根千が取り上げられることが多く、土日にはものすごい混雑になっています。
前の雰囲気がちょっと懐かしいです。 



ついでに・・・。

日暮里の羽二重団子本店前に善性寺という寺があります。小さいお寺ですが、春になると枝垂れ桜がきれいです。
左右に一本ずつあるのですが、時期がずれて咲きます。右側が先に咲きます。


                              


谷根千についての最新情報は「上野経済新聞」にも載っています。


home     back