台湾旅行

2008年12月


<第一日目:成田→台北→グランドフェルモサリージェントホテル→南京西路→寧夏路夜市→リージェントホテル>

 飛行機の離陸時間より1時間半ぐらい前に空港に着きました。でも、遅かったらしく、その場では座席指定を受けられませんでした。
結局、座席は夫とは一緒に座れませんでした。
 飛行機の中では『Bottle Shock』という、カリフォルニア・ワインが有名になるきっかけを描いた映画を観ました。次に見たメリル・ストリープが出ている『マンマ・ミーア』は途中で終わってしまい、帰りに観ようと思ったのですが、帰りの飛行機には座席の前に画面がついていないので、見られませんでした。残念。

 台湾までは約三時間半。着いたとたんに、日本より大分暑いことに気づきました。12月下旬ですがダウンなどのコートは必要ありません。滞在中はシャツにベストで充分でした。最終日は寒かったので、ジャケットが必要でしたが、トレーナーでもよいようです。
 この暑さでダウンを着ている台湾人がいて、暑くないのかしらと、見かけるたびに思いました。
 
 迎えの車に乗り、両替できる土産物店へ。空港から市内へは約30分ぐらいで着きます。
 土産物屋では最初にお茶とお茶菓子をご馳走になりました。お茶は東方美人茶と凍頂烏龍茶。お茶菓子はドライビーフやわさび味のピーナッツ、ドライマンゴー、カボチャの種など。カラスミを軽くあぶって食べさせてくれました。

 私がトイレに行っているうちに、夫がお店のおばさんに捕まり、お土産を買うようにとプレッシャーをかけられたらしく、台湾に着いてすぐにお土産を買うハメに。この時、私は夫を笑っていたのですが、空港には少量のお茶や6~8個入りのパイナップルケーキが売っていなかったので、ここで買えば良かったと悔やみました。
 空港にはパイナップルケーキは12個入りしかなかったし、お茶も安くて一缶400元(約1200円)もしたのです。(急いでいたので、よく捜すとあったのかしら?)

 ホテルは部屋の広さでだけで選んだ「グランドフェルモサリージェントホテル」です。6階の部屋だったので、見晴らしがよくなくて、残念。まあ、そんなに部屋にいないはずなので、充分でした。このホテルはMRT淡水線の中山から近くて便利です。地下には台湾では一番広いというDFSがあります。
 ホテルの前に初老のおじさん達がいて、通りかかるとコピー商品はいらないかとか言ってきます。


                     
             
             


 しばらく休んでから、中山付近を歩いてみることにしました。
 駅の近くには三越がありました。とにかくバイクがすごく多く、排気ガスのために空気が悪く、着いたそうそう、うんざりしてしまいました。バイクに乗っている人はマスクをしている人が多く、そのマスクの色は日本のように白くなく、クロっぽいガラがあります。排気ガスがひどくて、汚れ安いからでしょうね。
 パン屋のお姉さんが真っ黒いマスクをしていたのには、びっくりしました。食品を扱う時は清潔でなくてはならなのに、黒ですよ。感覚の違いですね。

 交差点を渡ろうとすると、信号が赤になるまでの秒数が表示されます。この秒数を見ながら急いで信号を渡らなければなりません。



                               


 夜までにはまだ時間があったのですが、寧夏路夜市に行ってみることにしました。まだ早いので、屋台では準備をしています。鳥肉を飾っているお店に入ってみました。食べたいものにチェックするように、メニューを渡されたのですが、何が何だかわかりません。カンで選んでみました。


             
         

                        
 


 唯一分かったのが、青野菜炒めです。汁物は中に小さな牡蠣が入っていました。右側はなんなのか?これにビールで約400元でした。台湾ビール1瓶は100元ぐらいするんですね。コンビニで缶ビールは40元ぐらいです。
 

 

<第二日目:ホテル→台北駅→龍山寺→西門→永康街→国父記念館→TAIPEI101→ホテル>


 ホテルの朝食はバイキング形式で、洋食から日本食、台湾食などいろいろな種類があります。味は普通でした。
 地元のおばあさんがお皿いっぱいにパンを持ってきたので、すべて食べるのかとびっくりして見ていると、おもむろにハンドバッグを開けて、バッグの中にパンを入れたのにはびっくりしました。

 ゆっくりと10時過ぎに出かけました。

 歩いて台北駅に行きましたが、これをしないでMRTに乗れば良かったと今さらながらに思います。
台北駅ではMRTの駅がどこにあるのかわからず迷いましたが、地下二階に行けばあります。切符の販売機にある地図で行き先を見つけ、お金を入れればトークンが出てきます。そのトークンを改札機にかざすと改札から入れます。出るときはトークン入れにトークンを入れます。
 行き先を捜すのは日本の地下鉄よりも簡単です。(写真は郊外のMRT駅)だいたい市内なら20元ぐらいです。


              
        


 龍山寺は台湾で最も有名な寺院のひとつで、約260年の歴史があるそうです。土曜日だったせいか、混み合っていて、歩くのもままならないほどです。門前ではお供え用のお菓子やお線香を売っています。このお菓子を買って、寺院にあるテーブルにお供えします。お線香を持った女性からお線香をもらい(無料)、一生懸命拝んでいます。年末(台湾は旧暦ですから)だというわけではなく、週末はいつも混んでいるのかもしれませんね。
 観音菩薩の他に道教の神様、関羽などの文武諸神などが祀られているそうです。台湾は神や仏を区別せず、なんでも祀るんですね。


                       

                       

 
 龍山寺から歩いて西門に行くことにしました。止めた方がよかったようです。というのも、歩きすぎて、後から大変な思いをしたからです。交通手段があるときは、躊躇せずに使う。これが旅行を安全に過ごすためのコツです。

 歩きながら、町の様子を見るのが好きです。台北駅までの途中に、日本人から桶の作り方を学んだ人がやっているという林田桶店を見つけました。西門までには、なにやらキンキラの飾りものを売っているお店があったり、スウィーツ(かき氷に小豆やタピオカ、芋頭圓をのせた物)を食べてみたりと楽しくはありました。お茶を飲んでみると、瓶のような容器に入っていて生ぬるくて甘く、日本人と味覚が違うことに驚きました。

 西門は若者の集まるショッピング街です。ショッピングをしたくない人は行かなくてもいいでしょう。映画館があるので、映画を観るのもよさそうです。ポスターを見た感じでは、アメリカ映画などは台湾語に吹き替えていそうです。


     
   

  西門からTMRに乗り、忠孝新生まで行きました。そして、ここからも歩いて永康街へ。歩きすぎですよね。


                             
    

                                      
 この写真のところから永康街です。、食べ物屋がいっぱいあります。土曜日だからか、ここも混んでいます。
東門餃子館というレストランに入ってみました。焼き餃子、水餃子(野菜と肉)、麻婆豆腐とご飯を注文しました。


                             


 
 特になんということのない餃子です。皮が厚く、すぐにお腹いっぱいになります。

 回留という茶館が有名らしいので、入ってみました。ここは最低250元は使わないといけません。お茶の葉が100元ちょっとで、お水代が180元なので、お茶を頼めば軽く250元はいきます。
 お店は日本的感覚からいうと、古くてあまり見かけを気にしていないようです。ベランダの硝子にはゴミが・・・。

 私は一番高い烏龍茶(入れると緑色)を夫は普通の黒烏龍茶(日本でよくあるように茶色)を頼みました。店の人が入れてくれたのですが、本には一度お湯を捨てると書いてありますが、ここは捨てませんでした。
 茶館には2~3時間はいたいものです。他の区画にいた人たちはコンピューターを使っていたりと、粘っているようです。
 お茶の葉があまったので、持ち帰ることにしました。ビニール袋に入れてくれました。


        


 茶館でゆっくりした後は、また忠孝新生駅まで歩き、国父記念館駅で降りました。
 
 国父記念館の国父とは孫文のことです。彼の生誕100年を記念し1972年に建てられたそうです。記念館の前の公園にはたくさんの人々がいます。写真を撮ったり、凧を揚げたり、若者はダンスをしたりとしています。


                    
       


                             


 国父記念館から歩いて、TAIPEI101へ行きました。途中でパレードに出会いました。なんのパレードなのか、最後までわかりませんでした。仮装パレードなのでしょうか?ピーターラビットなどのパルーンが一緒に出ていましたが、なんなんでしょう?


        


 TAIPEI101のとなりにある「台北世界貿易中心」という展示会場では宝石の展示会が開かれていました。綺麗な宝石がたくさんありましたが、手が出るお値段ではありませんでした。

 TAIPEI101の展望台へ行くには、エレベーターで5階まで行かなければなりません。わざわざ高級店の中を歩くのも面倒です。ショッピングしないんだから、1階にエレベーターを作って欲しかったですね。
 チケット売り場には長蛇の列が。何故かチケットがなく、紙に2人とかかれ、上の展望台で券に引き替えてくれるらしいのですが。でも展望台に着いたら引き替えるのを忘れてしまいました。
 このビルは地上508メートルだそうです。

 そうそう、台湾のトイレはトイレットペーパーを流さず、トイレにある汚物入れに入れますが、こんな近代ビルでもそうでした。(ちなみにホテルでは流せました。)なにか日本のビルとトイレの構造が違うのでしょうか?

 すごいのは89階までエレベーターに乗っている時間が37秒です。
もうひとつ展望台があるようですが行けませんでした。後からニュースで見たのですが、カウントダウン花火を今年もやるのでその準備をしていたからなのでしょう。



                       


        


        

        
 

 展望台の帰りはまたまた大変でした。展望台のある89階から下りのエレベーターには乗れないのです。下の階に行かなければならないのですが、エレベーター乗り場までは遠くて、珊瑚のアクセサリーを売っている店を通り抜けていかないと行けないのです。
 下りのエレベーターも並んでいました。ここまで来ると、私の足も音をあげていました。


 やっと中山まで戻り、これ以上は歩けないということで、新光三越デパートの地下にあるイート・インのようなところで夕食を食べることにしました。よく確かめもせずに適当に頼んだものは・・・カツカレーでした。
 味覚の違いがよくわかります。スパイスの味がしないカレーでした。
 足の痛さにも負けず、とにかくホテルまで帰り着きました。




<第三日目:ホテル→九份→行天宮→ホテル


 この日は休養日としました。
 とにかく、昨日痛めた足が心配で、歩かなくてもいいようにしようと思います。

 午前中は映画『非情城市』の撮影地である九份にツアーで行くことにしたのです。九份は坂が多そうなので、ちょっと心配だったのですが、午前中ぐらいなら持ちそうだと思ったのです。
 ガイドの女性はよくしゃべる明るい人でした。
 ガイドさんが、運転者なんかがよく噛んでいるという「檳榔(びんろう)」(下の写真)をくれました。これを口の中に入れて噛んでみると・・・うへぇ!!まずい!ブチュッと出てくる最初の液は捨てるようにとのこと。後で調べると、石灰か何かだそうで、身体に悪そうです。口の中が赤くなっています。二度と噛みたくない味です。
 若い女性が「檳榔」を売ることは、都市では禁止されているそうですが、地方に行くと若い女性が、セクシーな格好をして売っているそうです。


                            

 そうそう台湾の高速道路の料金所には日本とは違い、若い女の子がいます。仕事がないのでしょうか?

 九份には大体30分ぐらいで着きました。日曜日だったのですが、道が混んでいなかったのです。
 一度近くの駐車場で降り、九份行きの小さなバスに乗り換えます。一緒に高校生が乗ったので、騒がしく、知っている日本語を使いたいのか、わけもなく日本語を発音していました。


                  


 九份は小さな町です。町への入り口は狭くて、人で混雑しています。道の両側には色々な店があります。ガイドさんが食べたらいい物を教えてくれました。中に大根の入った草餅や愛玉、芋団子や魚団子などなど。

 
        
         九份入り口                     どでかいエリンギ?
 
        
   二つのものはアイスです。              茶色いのが愛玉            名前を飾り文字で書いてくれます。
   春巻きみたいに巻きます

 
        
             九份で一番古いと言われている茶館「九份茶坊」。オーナーは画家で、奥さんが京都人だとか。


        
                                        元映画館

                             
 
 
 二人の名前を飾り文字で書いてもらいました。文字は花とか鳥、魚になっています。このおじさんが日本のテレビに出ていたのを見たような気がします。

 日曜日ですが、帰りも高速が混んでいないので、それほどかからずに台北に戻れました。

 ちょっと遅い昼ご飯はホテルの近くにある鳥料理のお店、「鶏家荘」で食べました。3とおりの味が楽しめるという三味鶏、豚の角煮、青菜、サツマイモの粥を頼みました。鶏肉には骨が多く、それほどいい鳥肉が使われているようには思えませんでした。

 
                      


 足の方はなんとかなりましたが、これ以上歩くと危ないということで、本当は故宮博物館に行きたかったのですが諦め、台湾の占いを経験したいと思い、行天宮にタクシーで行ってみました。ホテルからのタクシー料金は安くて、100元(約300円)もしませんでした。

 ここも昨日行った龍山寺と同じぐらいに混んでいます。入り口には人が並んでいます。台湾人は信仰心が深いのですね。
 中に入って吃驚したのは、中にも行列があるんです。何かと思ったら、なにやら青い服を着た老女が人々の身体を触っています。
後で調べてみると、この人達は無料で御祓いをしてくれているそうです。だからお線香で身体中をなでるようにしていたんですね。

 お線香を二本持って拝んでいるので、マネをしてみました。ここでは後と前に向かい拝みます。拝んだ後は、そのお線香を香炉に投げ込んでいます。
 何やら赤い二つのものを持って、床に落としている人がいます。神杯というもので、これで願い事がかなうかどうかみたり、引いたおみくじが、それでいいのかをみるようです。私もやりたかったのですが、とにかく人が多過ぎたので止めました。

 行天宮は三国時代の英雄、関羽が主祀だそうです。彼は信用の神、商業の保護神として信仰されているそうです。

 

                            

 行天宮の前の地下には「占い横丁」があります。占いに詳しい作家の加門さんは、台湾の人に特別に聞いて、占いに行ったようですが、私には台湾に知り合いはいません。当たるかどうかはわかりませんが、とりあえず挑戦してみようということで、占い横丁に行ってみました。この横丁は産毛取りの人がいる通路を隔てて二箇所にあるのを、ガイドブックで後から知りました。私は行天宮の側の日本語がわかるという洪雨辰という女性の占い師にみてもらいました。占い方法は生年月日を使う四柱推命と米粒占いでした。

まず最初に、お金に縁のある人だから、家庭に入ってはいけない。
52歳までは今の仕事を続け、それ以降に独立するといい。
仕事は飲食関係や物を売る仕事が向いている。
100%人に騙されることがない。
これからも20年~25年は働く。(ゲー!!)
健康では神経の方が心配で、海外旅行に年に3回は行くと神経が休まっていい。
人間関係向上には髪を伸ばし、染め、パーマをかけて女らしくするといい。
ラッキーカラーはピンク。イヤリングやネックレスをつけ、銀より金がいい。
2009年は中庸の年で、2010年から良くなる。

まあ、当たり前のことを行ってるような気もしますが。最後に1000元を払い、写真を撮りましたが、お茶目なおばさんでピースサインをしていました。もう一方の通路には日本語が話せるおじさん占い師がいるそうです。そちらの人にも占ってもらうと、比較できてよかったと思いました。さて、当たるでしょうか?


                              占い師洪さんの名刺


 三日目に入り、疲れが出たのか、私の足もしばらく歩き続けると痛くなります。ホテルでゆっくり休むことにし、夜はルームサービスにしました。




<第四日目:ホテル→新北投温泉→淡水→ホテル>


 いよいよ自由行動ができる最後の日です。朝から雨が降っています。
台北市内は排気ガスの臭いがひどいので、地方に行くことにしました。足腰の状態が心配なので、温泉なんかよさそうです。
MRTに乗り、新北投で降り、この温泉街では一番いいホテルと書いてあったので、春天酒店にタクシー(100元ぐらい)で行きました。

 コースはおおまかに3つあります。
①部屋を借りる。(2時間) 2人で3900~2500元。
②個室風呂を借りる。(1時間) 一人600元。
③露天風呂で、みんなと一緒に入る。(水着着用) 一人800元。

私たちは個室風呂にし、食事付きもあるということなので、それにしました(一人1480元)

個室風呂とはいっても、狭いお風呂で、湯船に二人が入っていっぱい。日本みたいに着替える部屋がなくて、服に湯気が当たるのが気になりました。タオルとシャンプー、水のペットボトルなどはついています。

                     


 新北投温泉は熱い白く濁ったお湯です。硫黄温泉というわりには硫黄が強くありません。私の左親指のつけ根は何故か硫黄に弱く、すぐに赤くなって痛むのですが、なんともありません。結構お肌によさそうなお湯です。
 日本の温泉のようにゆっくりと休める所があったら最高なのですが。

 お風呂の後はレストランで食事です。中華料理のコースでした。値段の割にあまり美味しいとは思いませんでした。


          

          


 これにフルーツとピスタチオとナタデココのデザートがついていました。

 帰りはホテルの車で北投まで送ってもらえました。北投の駅前からホテルへの送迎バスがあるようです。

 足の調子が良さそうなので、淡水まで行ってみることにしましたが、雨が降り続き、寒くなってきました。
駅から降りると、海はすぐです。雰囲気がベネチアというよりも、江ノ島という感じです。


                        

                     



 雨だからなのか、月曜日だからか観光客が少なく、寂れた感じが漂っています。
寒くなったので、ほどほどに切り上げて台北に戻りました。




<第5日目:帰国>


 9時半にロビー集合だったので、最終日は観光はできません。もう一組の人たちと車に乗り、エバーリッチDFSへ。まったく何も買う気が起こりません。ぶらついただけで、時間をつぶしました。
 空港には2時間前ぐらいに着いたのですが、いい席が取れませんでした。一番後の席でした。

 出国手続きを終え、お土産を買いに行ったのですが、最初に書いたように、パイナップルケーキは12個入りしかなくて、持って帰るにはかさばります。お茶は量が多くて値段が高く、同僚にあげるような手ごろなものがありません。これなら一番最初に行った土産物屋のお茶で小分けにしてあるのを買った方がよかったです。

 台湾$が余っていたので、珍珠花開というジャスミンティーを買ってみました。茶葉がお湯を入れると花が開くように広がり、きれいです。結構美味しいお茶です。

 何事もなく、無事に日本にもどってきました。
 夫曰く。もう台湾はいい。どういう意味でしょうかね。


                   
 


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