京都

2011年12月

第一日目:東本願寺→西本願寺


テレビ番組で東本願寺の阿弥陀堂が修復されており、その足場から御影堂の屋根を見ている場面がありました。
今行けば屋根が見られると思い、行ってみることにしました。
ところが、テレビは特別だったのですね。入れませんでした。

               

御影堂は広い御堂で、畳が927枚あるそうです。

              


手水舎には立派な龍がいました。


                


時間があったので、西本願寺にも行ってみることにしました。
歩いて10分もかかりません。
隣にお寺があるので、間違って入ってしまい、後で違っていたのに気づきました。

門の前に親鸞の絵パネルがあります。なんともかわいらしい親鸞です。2012年は親鸞聖人750回大遠忌だとか。
案内の人がいて、御影堂と阿弥陀堂は入れ、そのほかの所は事前に申し出ておくと見ることができると教えてくれました。
門から入ると立派な木がありました。天然記念物の大銀杏でしょうか?葉が落ちているので枝振りからイチョウには思えませんが。

手水舎に龍がいましたが、東本願寺よりも小さい龍です。


               



                  


御影堂から阿弥陀堂に渡る廊下の灯篭の下には金の龍がいました。
御影堂の灯篭にも龍がいます。お寺には結構龍がいるんですね。
御影堂にはパイプ椅子がたくさん並べられていました。お正月にお参りに来る人のためなのでしょうね。

                


御影堂門の前に総門があります。総門を通っていくと門前町がありそうだったので、行ってみました。
しかし、町はなく、伝道院という西洋風の建物がありました。
伝道院は1912年に真宗信徒生命保険会社の社屋として建築されたそうです。
京都の町にこういう建物を建てたというのはどういう感性なのかと思いましたが、意外と街並みに溶け込んでいるようです。


                      


亀岡の温泉に宿を取っていたので、一日目の観光は終わりにして、亀岡に向かいました。

                       


温泉宿なのに何故か洋室を選んだのですが、部屋にはジャグジーや岩盤浴の部屋までありました。
温泉宿なのですから、洋室でも木が多用されていると思っていたのですが、なんとも寒々しい部屋で、夫曰く、「○○ホテルみたいな部屋だな」。イメージとは違いました。


夕食は京懐石。京野菜が美味しくて、体によさそうな料理です。色々と出てのですが、一番美味しかったのが、海老芋の揚げ物でした。サトイモの一種のようです。
他にはボタン鍋や焼きフグも出てきました。

        



第二日目:下鴨神社→上賀茂神社→圓通寺→本能寺


朝食を食べてからJRで二条まで行き、地下鉄東西線で三条で乗り換え、京阪出町柳下車。
そこから糺の森(ただすのもり)を歩き、下鴨神社まで歩きます。
鳥居をくぐってすぐに鴨長明ゆかりの河合社があります。

                

河合社は落ち着いた神社で、とてもいい雰囲気です。
祭神は玉依姫命(たまよりびめのみこと、または、たまよりひめのみこと)。
桓武天皇の母神で、女性の守護神。女性の美への願いが叶うといわれ、古くから厚い信仰を集め、安産・育児・縁結び・学業・長寿の神様ともいわれているようです。

絵馬が変わっていて、手鏡の形で女性の顔が描かれています。
この絵馬に化粧を施し祈願すると、心身ともに美しくなれるとか。
美人になるというお守りもあったので、買いました。美人になれるでしょうか。


                   


参道には紅葉の面影が残っていました。
神社の入り口に「細石」があります。この石は君が代に歌われているものだそうです。
下鴨神社は世界遺産のひとつです。


        


門から入ると、今年の干支の辰の絵馬が飾ってありました。

本殿には入れません。
本殿の前にえとの社があり、自分の干支の社と本殿を外から拝みます。ご利益は商売繁盛と事業繁栄だそうです。

                

              


下鴨神社から鴨川沿いを上賀茂神社へと歩きました。
風が冷たく、ガイドブックに載っていた喫茶店で休もうと思っていたら、やっていませんでした。


               

  

神社前の神馬堂でやきもちを食べようとも思っていたのですが、喫茶店と同様に閉まっていました。

鳥居から続く参道には枝垂れ桜などが植えてあるようです。
冬なので、枯れていています。ちょっと寂しい参道でした。春には見事な桜が見られるのでしょうね。

鳥居の右側を百人一首に歌われているという「楢(奈良)の小川」が流れています。
二の鳥居をくぐると、白砂で作られた円錐形の立砂と細殿がありました。


               


細殿に2枚の龍の絵が飾られています。光の加減で写真がよく撮れませんでした。


         


境内に水が流れている、気持ちのいい神社ですが、本殿は思ったよりも小さいものでした。

               



上賀茂神社から圓通寺に行くことにしました。
圓通寺は何年も前に2、3回行ったことのある、借景で有名なお寺です。
ここの住職が、近年高いビルが建つ計画があるので、この借景がいつまでもつのかわからない、と言っていたことを覚えています。
景色がどうなったのか、再び訪ねてみようと思ったのです。

タクシーを使うことにしました。思ったよりも近く、千円もかかりませんでした。

神社を出て小川沿いに淡い黄色の土壁の家が続いていました。運転手の方によれば、元上賀茂神社の神官の家だったそうです。
これも運転手さんが教えてくれたのですが、ここから圓通寺までの道のりには2つ天然記念物があります。
まず、大田神社のカキツバタ。5月が満開だそうです。
そして、もうひとつが深泥池のジュンサイです。今は宮内庁の管轄になっていて一般の人は入れないそうです。


久しぶりの圓通寺はアプローチが変わっていたようです。
庭に黄色い梅が咲いていました。

          


借景の庭は前と同じでした。この景色を保存するために眺望条例が制定されたようです。
静かなお寺であって欲しいのですが、残念ながら掲示物が目にうるさかったです。
庭以外は撮影禁止です。それほど写真撮影禁止と書かないと、撮影がする人が多いのでしょうか?


                  


帰りはバスの時間に間に合いそうだったので、圓通寺バス停からバスに乗り、地下鉄の駅まで行くことにしました。
少し時間があったので、御池まで行って美味しいコーヒーを飲むことにしました。
しかし・・・コーヒーショップの前に人が並んでいるのです。
並ぶ時間はなかったので、仕方ないのですいているチェーン店で我慢することにしました。
コーヒーを飲んでも時間があまったので、本能寺に行ってみました。
織田信長が死んだ本能寺とは場所が違います。ここには信長の刀が埋められているようです。


                

                      
宿は今度は和室です。


                


夕食は鍋懐石。てっちり鍋です。今年はフグを食べにいく暇がなかったので、久しぶりのフグでうれしかったです。
最後の〆の雑炊の時、紅葉おろしやポン酢を下げられてしまったので、あっさりしすぎの雑炊になってしまいました。
忙しいのか雑な給仕で、ちょっと残念。料理はおいしいのに・・・。


               



第三日目:東寺


用事があったので、新幹線を14時に予約していました。
11時に宿を出るので、残り時間は2時間ぐらいしかありません。
夫のお気に入りの東寺に行くことにしました。京都駅から電車で東寺駅まで2分。歩いて5分ぐらいで行けます。


             


               


               


本能寺の向かい側の街角に和菓子のお店がありました。思い切って中に入り、お菓子を買ってみました。亀屋良永という和菓子屋で創業は天保三年(1832)だとのこと。
「御池煎餅」が有名のようですが、買ったのは黍もちの「野守」と羊羹「小倉山」です。どちらもほんのり甘く、上品な味で美味でした。
京都駅で阿闍梨餅を買って帰りました。これも美味しいです。

          



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