<緑内障日帰り手術(線維柱帯切除術)2010年2月

平成7年 1月:コンタクトレンズを作りに行った時、眼科でたまたま眼圧を測り、
        左目が緑内障だと診断される。

            
別の眼科専門医院でも緑内障だと診断される。
        この時の眼圧は右:20 左:22
目薬を1本点すようになる。
        目薬をしてから眼圧は15以下。2ヶ月おきの通院。。

平成17年10月:頚椎の手術をする。
           
この頃から眼圧が15を越すようになり、目薬も3本。
       視野の狭窄が進み、鼻側だけだったのに、いつのまにか真ん中まで欠
       けるようになる。
       月1回の通院。

                           
平成21年5月:主治医から紹介され、手術のできる医師の病院に転院。

平成21年11月:一番眼圧を下げるという三本、ミケラン・エイゾプト・キサラタンを
       点す。
       眼圧18〜20。

       目薬の効き目がない。
       視野検査結果を平成18年から見てみると、視野の狭窄の進度が普通
       よりも速い。
       以上の二点から手術をすることになる。

           
      9ページに渡る手術に関する説明書としおりをもらう。
      手術の前に一回術前検査。この検査前二週間はコンタクト使用禁止。

平成21年12月:術前検診
      血圧、血液検査、心電図検査、白目の細菌検査。
      検眼で左目裸眼 0.02、矯正視力 0.9。
      眼圧は右22、左20。

      「手術を受けられる患者様へ」という冊子を見ながらの説明。
      ・手術の日は家族と来てほしい。
     ・当日はタイツやストッキングは履かずに股引と靴下のように分かれたもの
      をズボンの下にはくこと。
     ・ 手術の5日前から抗生物質の入ったガチフロ点眼駅を一日三回さすこと。
      ・コンタクトレンズはしばらくすれば使えるようになる。ワンデイタイプの
      使い捨てがいい。
      ・旅行は普通にでき、飛行機に乗ったりしても大丈夫とのこと。
     ・手術当日は安静。次の日からは家事や事務仕事などはやっていい。
     ・洗髪は一週間、仰向けで。
     ・首から下は次の日からシャワーが使える。
     ・洗顔は一週間はタオルで拭く程度。
     ・眼帯は医師がいいというまで、寝ている間に目を触ってしまう可能性がある
      ので、就寝時はしばらくすること。
     ・とにかく「目を触らない、押さない、ぶつけない」こと。
     ・術後の通院は、術後1日目と2日目、一週間後。
      それ以降は人によって、症状によって違う。

     職場に出す診断書には「一週間程度の自宅安静とその後週一回程度の通院を要
     する」
     病名は一般的な「原発開放隅角緑内障」となっていました。

平成22年1月:手術5日前〜手術当日朝  ガチフロ点眼液0.3%を一日三回点眼。
    
平成22年2月:手術当日
     上半身だけ手術着に着替え、血圧を測り、目薬を一回点した後に、手術室に
     入る。
     麻酔の目薬がよく効くらしく、昔のように鍼を刺す局部麻酔も点滴もなし。

     椅子に腰掛けると、すぐに心電図用の器具が胸に付けられる。
     椅子が後ろに倒れ、左目の周りを消毒し、その後、目の中まで消毒される。
     顔がすっぽり覆われ、左目だけが出ている。
     いろいろと目薬が点され、目を固定するために、まぶたが大きく開けられ、

     
まぶたを閉じられないように
     器具が入れられる。

    「チクチクするよ」と言う声と共に手術が始まる。
     ハサミ(メス?)で目の白目が切られているようです。それからなにやら穴
     を開けられてい
     るような感じがあり、最後は鍼で縫っているようでした。
     この間、チクチクした感じがあったのですが、そんなに痛くありません。
     最初に緊張していたのですが、手術が進むにつれて少し緊張が解けてきまし
     た。
     たまに痛いことがあるので、「ちょっと痛いです」というと痛み止めを点し
     てくれます。
     よく「下を向いて」と言われました。

     最後の方は目の中が真っ白になり、まったく何も見えないので、怖さもなく
     なっていました。
     手術中、チクチクしますとか、滲みますとか言われたのですが、痛くないし、
     滲みているのかもしれませんが、全然たいしたことはありません。

     手術時間は消毒してから手術室を出るまで、せいぜい20分ぐらい。
     終わった後、車椅子のようなものに乗せられ、診察待合室に戻り、アルミの
     眼帯をされました。
     それから歩いて待合室に行き30分ぐらい座って安静にしていた。
     待合室で30分ぐらい座っていると、着替えていいと言われました。
     その後、12時過ぎまで最後の手術が終わるのを待っていました。
     待っている間に、麻酔が覚めてきたらしく、だんだんと目にチクチクした痛み
     が出てきました。
           
     術後の目薬代と手術代は、保険3割負担で約67000円でした。
           
     家で安静にしていましたが、心配していた熱感や重い感じは出ませんでした。
     お昼から一日三回、フロモックスという内服薬を飲みます。
            

術後1日目:診察
     1時間ぐらい待って、視力を測る。
     手術した左目は矯正しても、一番上から下は見えません。
     頭や目を動かしてやっと四番目が見えるぐらいです。
     診察の時、医師は視力が出ないことを気にしていました。
     手術の時の薬のせいで、瞳孔がまだ開いているからかもしれないそうです。

     眼圧は左9、右24。
     とにかく手術した目は、「触らない、ぶつけない、押さない」ということが
     大事だそうです。

     眼帯を取ってからもチクチクした感じは治りません。
     まだまぶしくて、目から目やにが出て、目がウルウルとしています。
     目を開けているのがつらいので、目を閉じていることにしました。
        
     術後2日目まで家事・事務仕事程度は可ということですが、私は目を開けて
     いられませんので事務仕事は長時間できません。
     首から下のシャワーはいいのですが、顔はタオルで拭くだけです。
     髪はもちろん普通には洗えません。目に水が入らないように、仰向けに洗う
     のです。
     私はそんなにないことだからと、美容院に毎日行くことにしました。

     目薬、ベガモックス(抗菌薬)とリンデロン(炎症、アレルギーを抑える薬)
     を一日4回点します。
     夜、寝ている間に目を触らないようにアルミの眼帯(写真)をします。 
     紙タイプの包帯などを留める白いテープで顔に貼るのですが、剥がす時に痛く、
     額がかゆくなります。
     普通の白い眼帯はしません。


                         
          

術後2日目:昨夜は目を開けていると目がつらく、瞬きなどするとチクチクして痛いので、
      少し早めに寝ました。

      待合室で肩をたたく人がいて、何事かと思って振り向くと、同じ日に手術を
      した女性でした。
      「痛みはどう、まだある?」と聞いてきました。
      「ええ、まだあります。チクチクとした痛みです」
      「私は手術当日、顔面が痛くて眠れなかったけれど。
       今回手術は2回目なのよ。前回は眼圧が上がって緊急手術したの。手術は
      嫌よね」
      「視野は大分欠損しているのですか?私は真ん中が見えないのですが」
      「ええ、大分欠けているのよ。周りが見えないのって大変よ。自転車に乗る
      と、危ないのよ。
       顔をそちらに向けないと見えないから。この前転んじゃったけれど。
       階段も見えなくて、特に最後の段がわからないのよ」
      「私も駆けないように、道路にも段差があるかもしれないから、よく見るよ
       うにしていますが」    
      「仕事には来週行くのよ」
      「そうですか。私はもう少し休みます。
       そういえば手術の時に狭い手術室なのに、人がいっぱいいましたよね」
      「6人いたわね」
      などと話していると、女性が検眼に呼ばれました。

      矯正視力 右 1.2、左 0.4。
      眼圧 右 22、左 10、といいようです。
      目の中もきれいで、問題ないそうです。
      チクチク痛いというと、ハサミで糸の止めたところを少し切ってくれまし
      た。

      視力がよくないことが気になったらしく、今度は普通のレンズではなく、
      黒い板の真ん中が小さく丸く開いているものを掛けて再度視力を測りました。
      「ここが見えますか?」と指を指されても、どこを指されているのかわかり
      ません。
      普通の緑内障だと真ん中が見えるので、検査する人もそのつもりで指差して
      いるのでしょう。
      「どこを指差しているのかわかりません」と言いましたが、相変わらず指差
      します。
      視力表の一番上は見えても、それから下は全然見えません。
      ぼんやりと白っぽく見えるだけです。
      まだ瞳孔が開いているので、仕方ないのかもしれません。
         
      飲み薬フロモックスは合わないらしく、昨晩から下痢になりました。


術後3日目:昨日糸を切ってくれたので、大分目は楽になりました。
     右目と左目の見え方の差で、モノを見ると疲れます。
     目のいい人がゆるく度の入ったメガネをかけた感じといえばいいんでしょうか。
     ずっと目を開けていられません。
     右目はクリア。左目だけだとボーとしていて、近くも遠くもよく見えません。
     瞳孔が昨日より少し小さくなりましたが、まだ虹彩と同じぐらいの大きさです。
     目の赤みは少しずつですが取れてきているようです。
     鼻側の白めは大分よくなりましたが、目じりの方は相変わらずです。


術後4日目:顔を拭いている時に、手が左目のまぶたに触れました。痛いです。
     手術で上の白目のところを剥いでいるので、そこの傷がまだ治っていないから
     なのでしょう。
     左側の顔面が重いような痛いような感じがあります。
     目の赤さはなかなかなくなりません。

     まぶたで気づいたのですが、他の人が書いていたよう
に、目が小さくなってい
     るようです。
     私は左目が右目より少し大きく、コンタクトは左目には一回で入るのに、右目
     は数回やらないと入らなかったのです。
     今回手術をして、よく見てみると、左と右の大きさが同じになっていました。
     結果がよければ、問題ない?
     瞳孔はだんだん小さくなってきていますが、まだまだ大きいです。

     昨日より見えるようになっているのでしょうが、めがねのレンズが合わない
     ためか、ぼやけたままです。        
     下を見たり、まばたきをしたりと目を動かすと、目の上の切った辺りが少し
     痛かったり、重い感じがあります。
     本を読むとすぐに疲れ、1〜2ページ読むと、もう読む気になれません。
     テレビやビデオを見たり、パソコンをしても1時間ぐらいすると、目が疲れます。
     そのせいか、よく眠れます。
     1時間ぐらい目を使うと、2〜3時間寝て、また1時間ぐらい目を使い・・・の
     繰り返しです。
     目を使わなければいいのですが、暇だとついつい使ってしまいます。

術後5日目:瞳孔はやっと半分ぐらい小さくなりました。
      それでも片目で見ると、真ん中がボーと霞んでいます。
      左目と右目の差にそのうちに慣れてきて、見やすくなるのでしょうね(たぶん)。
      ちょっと調子がいいので、DVDを見たり、パソコンを休み休みしてみました。
      本も昨日より読みやすいので、一冊読んでしまいました。
      目を使いすぎたので、少し早めに寝ました。

術後1週間:充血は目じりの方にありますが、これがなかなかなくなりません。
      昨日、パソコンをやったり、テレビを見たりと起きている時間の方が多くなり、
      使いすぎた感じです。
      そのせいか、朝起きた時に、目が疲れているのがわかりました。目の周りが
      重い感じです。
      調子がいいので、いい気になってやり過ぎたようです。  
     
      病院に行って、視力を測ると、相変わらず0.4です。0.5のところが見えそうな
      気もするのですが・・・。
      昨日よりも周辺は見えるようになっています。
      眼圧を測ると、右 23、左 13。
      高いです。やっぱり疲れると高くなるのでしょうか。
      
      医師の診察では、気になることが2つありました。
      手術で眼球に小さな穴を開けて房水を眼外に流します。この時、結膜の下に
      房水を流す貯水池のようなものを作ります。これを濾過胞といいますが、
      私の濾過胞が下に垂れるようになっています。 
      医師の説明は具体的で、これはお腹にベルトを締めると、はみ出す贅肉みた
      いなものだそうです。             
      これが「美しくない」と、気にくわないようです。
      糸でこの膨れたところを閉めて、上の方へ水が流れるようにするかどうか、
      迷っているそうです。
      このふくらみができる人は、眼圧がまた上がる例が多いそうです。
      これは困ります。手術が無駄になりますから。

       視力も気にくわないようで、もう一度計ることになりました。
       黒い板の真ん中が小さく丸く開いてるものを掛けて、もう一度視力を測
       りました。
       結果は変わりません。
       角膜(かな?)の厚さも機械で測りました。
       これらの結果を見て、「おかしいな。視力がもっと出るはずだ」と医師が
       つぶやいていると、看護師さんが「真ん中の視野が進んでますから」とか
       言っていましたが、医師は納得がいかない様子。

       レーザーで糸を一本切りました。全部で三本あるそうで、全部切ると、
       年齢的に若いと眼圧が下がりすぎることがあるので、一本ずつ切っていく
       そうです。
       レーザーを4、5発。チクっとした痛みがありました。レーザーの後、
       しばらく見えなくなりました。
       傷口に触られたのとレーザーのせいで痛みがしばらく続きました。

       今日から顔を洗ったり、お風呂に入ったりできます。とってもうれしいです。
       でも、寝る時の眼帯は忘れずに、と看護師さんから釘を刺されました。
       一週間後に診察です。      
       
       今日からお風呂に入れます。

術後8日目: 瞳孔の大きさはあまり変わっていません。目の充血も変わりません。
       それでも一日一日、見易くなっています。
       これで視力が手術前と同じぐらいになればいいのですが。
        
術後12日目: 夜にアルミの眼帯を忘れずにしています。テープがかゆいです。
        瞳孔は元にもどっています。
        朝、起きると、いつも目がウルウルしていて、めやにが出ています。
        目薬をしながら鏡を見ると、アレ、何やら目が変。
        鼻側の白めが黒目の上に盛り上がっています。
        こめかみの方を見るようにすると引っ込みます。
        房水が下に下りてきているのでしょうか?
        夕方にはそういうことはありません。
        
術後13日目: 目の充血とウルウルは続いています。
        仕事をしていると、目の周りの顔面に頭痛(というのかしら?)が・・・。
        目からこめかみ、耳のところまで痛いです。
        目の疲れが術前よりもひどいようです。
        
術後2週間目・眼科へ
        仕事を始めると、今までにはなかった眼精疲労が襲ってきました。
        首筋が凝り、肩まできています。
        とってもつらいです。
        
        検眼では矯正視力は、左、やっとなんとか無理して、顔と目を動かして
        0.6が見えたかな・・・。
        右は疲れが出ていたので、矯正視力1.2弱でした。
        検眼してくれる人も今日はもっと視力が出ないかと、励ましてくれました。
        針の穴からのぞくような、例のレンズでみると・・・0.7が見えるかな・・・
        という感じでした。
        このレンズ、疲れます。

      
検眼する人も、「前は0.9が見えたんだよね。疲れるかもしれないけれど、
        頑張ってみて・・・」
        という風で、0.7が見えたところで喜んでくれました。
        
        医師の診察では、眼圧右:22(高い!でも右目は緑内障ではない) 
        左:10だそうです。
        左目の眼圧は満足いくほど落ちています。よかった。
        炎症がなかなか治りません。
        濾過胞の横が赤くなっていて、「若いわりに、人よりも赤いのが治んないん
        だよ」と言われてしまいました。        
        
        また一週間後に眼科へ行きます。


術後三週間目:眼科へ
       検眼は先週と変わらず、相変わらず見ずらいままです。
       ネットで調べてみると、手術の後に視力が下がる場合があると書いてあるので、
       仕方ないのでしょう。
       眼圧は右 22、左 9。
       医師曰く。手術の跡はきれいだそうです。

       三週間たったので、手術をした感想を書いてみます。
       手術をしてよかったと思うことは、まだありません。
       眼圧は9〜10ぐらいでいいのですが、視野狭窄が止まったかどうかはまだ
       わかりませんので。
       悪くなったことは、手術前より眼精疲労、肩こりがひどくなったことです。
       これがとってもつらいのです。
       私は本を読むのが好きで、人より多く読みます。
       とてもじゃないけれど、以前のようなペースで読み続けることはできないと、
       この頃、思います。
       目の見え方の違いもはっきりしてきました。
       特に明るい時に変な感じです。
       私の右目は普通に見えています。左目は真ん中と鼻の方が見えません。
       右目と左目の違和感が強くなったのです。
       暗いとあまり感じませんが、明るい光の中だと左目が変なのです。
       「手術はするもんじゃない」と前に医師に言われたのですが、本当だなぁと
       つくづく思います。

       
しない方が絶対にいいですもの。
       これからは、目を何よりも優先的に考えて行こうと思います。ちょっと遅い
       かもしれませんが・・・。
       
術後1ヶ月:
       相変わらず、眼精疲労からくる肩こりが続いています。
       鍼治療をずっと続けているのですが、今までよりも肩こりがひどいようで、
       置き鍼をしてくれます。
       置き鍼がある間は、とりあえず肩の筋肉も柔らかくなります。
       置き鍼のできない(しない)、首とかは凝りすぎで辛いです。
       パソコンやら読書やら、目を使うことを減らさないと、とは思っていますが・・・。
       
       傷はよくなっています。今はまぶたのところを触れても痛くないし、白目の炎症
       も治まってきています。
       濾過胞のふくらみはなくならないようで、相変わらずぷっくりと盛り上がって
       います。
       
       見え方ですが、前より左右の違いの違和感が増しています。
       時間が経てばなくなると思っていたのですが、駄目なようです。
       左目の真ん中に白い靄のようなものがかかった感じがあります。
       天気のいい日に、特に感じ、曇りだとそれほどではありません。
       そのうち慣れるのでしょうね。

2010年3月:
       眼科に行ってきました。
       
       検眼は前と同じ。0.5ぐらいが見えるか見えないかです(矯正視力)。
       針の穴のようなところから見ると、少しは見えるかな・・・。
       眼圧は手術した左 10、右 21でした。
       医師が目標とした数値です。よかった。
       次回は一ヶ月後の診察です。
       ベガモックス点眼液とリンデロン点眼液は一日4回から三回になりました。

       
今週は眼精疲労と頭痛、肩こりがひどくて、ここ二日間は本を読まないように
       しています。
       
2010年5月:
       やっと手術をしてから三ヶ月が経ちました。
       この頃、眼精疲労や頭痛、肩こりが軽くなってきました。
       目に体が慣れたのでしょう。
       
       眼科で視力検査をしました。
       自分でもわかっていたのですが、やっぱり手術前より見えなくなっています。
       はっきりと言ってはくれなかったのですが、たぶん0.5ぐらいでしょう。
       悲しいけれど、真ん中の視野が欠けていたから仕方がないのです。
       周辺から欠けていれば、視野は狭くなったとしても、視力は変わらなかったで
       しょうから。(たぶん)
       
       眼圧は手術をした左目 11、右目 23。
       「せっかく上手くいっているのに、ぽっこりとしたのが美しくない」と相変
       わらず医師は言います。
       自分でもわかっているらしく、「毎回言っているとは思うけれど」と付け
       加えていましたが。
       そのぽっこりとしたものは、しばらくほっておくことに、やっと決めたようです。
       下手に今いじると、眼圧が上がりそうなのだそうです。

       ちょっと嫌なことを言っていました。
       今後眼圧がじりじりと上がって15〜16になった時、
       このぽっこりとしたものを取って、穴を広げ、糸で縫うと、もう感染症の心配
       をしなくてすむそうです。
       ということは、これからも眼圧が上がっていく可能性が高いということですかぁ・・・。
       
       今の私の年齢を考えて、80歳まで生きたとする。
       このまま視野が狭くなっていくと・・・、途中で見えなくなりますわよね。
       今でも、もう字は読めないのですから。 
       考えてもどうしようもないことですから、考えないようにしますわ。

       
       
次回は2ヵ月後。視野検査をします。

       前月から請求明細内訳書がもらえるようになりました。
       私の治療の内容は「矯正視力検査」、「細隙燈顕微鏡検査(前眼部及び後眼部)」、
       「精密眼圧測定」「精密眼底(両)」だそうです。

この後、2か月ごとに通院。

2011年2月、術後1年:
      左目を手術してから一年が経ちました。
      ちょっと視力が落ちて見ずらくなっていますが、調子はいいです。
      眼圧は12〜13で安定しています。
      排水はうまくいっているようで、毎朝めやにがすごいです。
      気になるのは、手術した左目のコンタクトが曇ること。
      活字を読んでいると見ずらいったらありません。
      コンタクトと目の間に房水がたまり曇るせいかもしれません。
      メガネにしようかとずっと考えていますが、まだ決心がつきません。


      
術後の感染症が怖いようです。
      医師のところで術後3年ぐらい経つ人に感染症が出たそうで、その人の目の
      写真を見せてくれました。
      白目のところが真っ赤になっています。
      とにかく、目を手で触らないようにし、めやにはきれいなティシュでふき、
      常に抗菌点眼剤を持ち歩くことが大事なようです。     

2011年4月:
      久しぶりの検眼。矯正視力が左0.6、右1.2。
      左目はまったく下部は見えません。

      今日のメインは視野検査。今日は広い範囲を見ました。
      左目が見ずらいため、結果は前回より悪いようです。
      医師も真中が見えないので、真中が見えないと結果が悪くなり、真中が
      見える時は結果がよくなるようだと言っていました。
      ちょっと本を読みすぎて眼精疲労がひどいので、今回は見ずらかったですもの。
      前回との視野検査の結果に差はあったようですが、そんなに気にすることの
      ないようです。
      変わりなしと言われました。


      
毎回言われていますが、感染症が怖いらしいです。
      手術経験者は身体の免疫が下がっている時が一番感染症に罹りやすいとのこと
      なので、注意するようにとのこと。
      夜遊びせず、十分な睡眠を取り、バランスのいい食事を取り、無理はしないという
      当たり前のことをするしかないですね。
      
      医師から日本緑内障学会のHPに「避難所での緑内障の患者様へ」という記事を
      書いたので、見ておくようにと言われました。
      詳しく感染症に罹った場合にどういう症状が出て、どう対処したらいいか書い
      てあるそうです。
      災害にあっても焦る必要はないようです。1〜2か月目薬をささないからと言って、
      そんなに進行はしない
      と書いてあります。
      目の見えない(見ずらい)人は災害時にどうしたらいいのか、家族とよく話し
      合っておき、色々と手をうっておく必要がありますね。
      私はまだ右目が見えますからいいのですが、それでも年々見ずらくなっています。
      もう少し年を取ると真剣にどうしたらいいのか考える必要があります。
      今から少しずつ用意を進めていくようにしますわ。

      
2011年6月:
      前回医師が眼圧を言わなかったので、変だなと思っていました。その上、
      診察日もいつもより早い時期を指定されていました。
      どうも眼圧が高かったようです。
      左目15 (10が目標)
      次回も眼圧が高かったら、ニードリングをするそうです。
      ようするに手術をして作った管の通りが悪くなったので、針で詰まりを取り、
      穴を大きくするという感じでしょうか。

      私はこの頃、目やにが出なくなって、コンタクトが曇らなくなったので喜んで
      いたのですが、コンタクトが見ずらくなるぐらい房水が排出されなくては眼圧
      が下がらないということなのですね。

2011年8月:結膜嚢形成手術(ニードリング)
     検眼をすると、非常に見ずらく、「これはどうですか」と指で指されても、
     全く指が見えません。
     がんばって見ても、矯正して0.3か0.4ぐらいです。
     この頃近くが見ずらくなったのは、老眼になったからかと思っていたら、
     どうも違うようです。
     左目と右目のアンバランスさから来るのかもしれません。

     検眼の後、狭い範囲の視野検査をしました。
     検査が始まっているのに光が見えない時間が長くて、いつ始まるのかしらと思う始末。
     狭窄が広まっているのではなく、見えないところが濃くなっているのだそうです。
     
     眼底写真を撮り、医師の診察。
     眼圧が右 22、左 17。 高いです。

     手術ではしなかった注射を目にされました。
     特にチクッともせず、痛くありません。
     白目の部分がパンパンに膨らみました。
    
     しばらく待合室で待ってから、痛み止めの目薬をして、診察室に入ります。
     手術で作った白目のふくらみの所を切るそうです。
     瞼を固定され、初めは針を刺されても痛くはなかったのですが、途中で痛く
     なりました。
     この痛いところが詰まっているそうです。結構私の場合詰まっている範囲が
     広いような・・・。
     2・3分で終わったようですが、目を動かしてはいけないという緊張から声
     が出なくなりました。
     すごく痛いわけではありませんが、何か嫌なものです。

     手術後眼圧を測ると3〜4でした。しばらく見ずらい状態が続くそうです。
     
     鏡を見ると、白目が真っ赤で、膨らんで黒目にかかっています。
     手術の時にもらった抗生物質と目薬を処方されました。
     抗生物質を飲むと下痢になったと言ったら、整腸剤も処方してくれました。

     後で明細を見ると、結膜嚢形成手術と書いてありました。手術代はおよそ1万円
     ちょっとでした。
     一週間後に診察です。


 
    手術の後2,3日経っても白目の膨らみと赤さが取れません。
     目は手が触れたり、瞼を閉じたりすると痛いです。
     手術後の感じに近いものがあります。こんなになるなんて予想していません
     でした。
     見え方は、カスミがかかったような感じで、すべてがボーとしています。
     私の場合、真中が濃く、周辺が薄い感じです。
     右目依存度が増えました。それでも本など読めるから、よしとしなければ
     なりません。
     
 一週間後の診察:
     矯正視力 左:0.5、右:1.2  眼圧: 左:7、右:24
     右目の眼圧が妙に高いのが気にかかります。疲れかしら?
     とにかく目を触らない、押さないようにと注意されました。押すと眼圧が
     下がり過ぎて見ずらいのだとか。
     寝る時は例の金属でできた眼帯をするようにとのこと。
     あるのだけれど、どこにしまったのか・・・?
     そういえば、左目を下にして寝てます。
 三週間後の診察:
     眼圧 左:8
     眼圧がちょうどよいようです。
     次回はいつものように2か月後の診察になりました。
     抗菌点眼剤と副腎皮質ホルモン剤の点眼薬を一日4回点すのは変わりありません。       



2011年10月:
     矯正視力は右 1.2、左 0.5と変わりませんでした。
     しかし、眼圧を測ると、手術をした左は9とベストな数値なのに、右が変わらず24です。
     もともと高眼圧だったのでしょうか。
     左目は石が当たったため神経にダメージがあり、高眼圧のため視野が欠け、
     緑内障になったということもありそうです。
     左は真中の視野が欠けているので文字は読めないので、今は右目だけが頼りです。
     というわけで、右にキサラタンをさすことになりました。


2012年1月:
    矯正視力は無理やり顔を動かして前回と同じぐらいだったようです。
    術後の視力低下は仕方ないのでしょうね。少しかすんだような気がしますが、
    気のせいでしょうか?老眼でしょうか?

    今回視野検査も行いました。
    4月と同じ広い範囲の検査です。
    検査中に係りの方に「目を大きく開けてください。上の方が見えない可能性があるので」
    と何回か言われました。
    実は前から気になっていました。
    手術してから左目の形が変わってしまいました。
    弧を描いていたのが角ばってしまい、その上、瞼が落ちてきたのです。
    気をつけていないと確実に落ちています。無理に大きく開けると、手術で作った膨らみに
    瞼がかかりちょっと痛いんです。
    変なところに手術の後遺症があるんですねぇ。
    
    視野検査の結果のコピーをいただきたいとお願いすると、快くいただけました。
    家に帰ってから2年ぐらい前と比較すると、それほど違いはありません。
    ただし真っ黒な部分が広がっています。
    それだけ視神経が死んだってことですか・・・。

    医師によると、私は急激に視野欠損が広がったそうです。
    今は眼圧9で落ち着いたので、今以上のことはどんな医師でもできないそうです。
    手術後の影響もそろそろ落ち着き、視野欠損はこれ以上進まないだろうとのことです。
    とりあえず安心しました。

    右目はキサラタンを点しているので21と前回より少し下がりました。
    キサラタンを点すと白目が充血するので、そのことを言うと、仕方ないとのこと。
    キサラタンよりも弱い薬はないとのことなので、我慢するしかないようです。
    
    左目に点している抗菌点眼剤と副腎皮質ホルモン剤の点眼薬を一日4回は続けるそうです。
   
    そういえば、知り合いの手術を16年ぐらい前になさった方が感染症になったそうです。
    手術をした人は気をつけて下さい。何年経っても感染症の危険性があります。
    無理やり穴をあけたようなもんですから、いつでも細菌が活動を始める可能性がありますから。
        
2012年3月:
    眼圧 左:9  右:21
    左の眼圧は9で変動がありません。医師も問題ないと満足そうです。
    このまま9という数値が続けば、視野の狭窄も進まないそうです。
    今まで一日四回点していた目薬も終わりになりました。
    何かの時のために抗菌目薬を持ち歩くだけです。
    抗菌目薬は目が赤いとかかゆいとかいう時に点すようにと言われました。
    それ以外の症状が出た時は眼科にすぐに行き診断してもらうようにとのことです。
    いつ感染症になるのかはわかりませんものね。

    次回は視野検査をします。

2012年5月:
    4月になってから目の調子がよくありません。
    朝、電車に乗っていると頭痛が起こります。(これは頸椎のせいだということが後で判明)
    目のウルウルが続き、前以上に白目が黒目を侵食しています(笑)。
    目の表面が痛いことがよくあります。特に夕方や外にいる時に多いような気がします。
    左目のまぶた付近が腫れ、常に眼球の特に左右の端が赤くなっています。
    医師にはこのような不快な症状は治らないから我慢するようにといわれました。
    下手にいじると眼圧がまた上がるかもしれないからだそうです。
    手術してしばらくはこのようなことはなかったのに、何故今頃こういう症状がでたのでしょうか。
     
    83歳になるお母様が緑内障の手術を片目2回している人から話を聞きました。
    一回目の手術の時(60歳ごろ)はとってもよく見えるようになったので、うれしかったそうです。
    しかし、二回目は見ずらくなり、がっかりしたそうです。
    今は手術をした目はほとんど見えないそうです。
    お母様は一人暮らしですが、片目は見えるので、日常生活には不便していないそうです。
    高齢でもあるので、それほど外出はしないし、本を読んだりもしないそうです。
    私も80歳まで生きられたら左目が失明する恐れがあるので、今のうちにやりたいことをしようと
    思いました。
    
    視力検査は相変わらず体を左右上下に動かし、無理やり見る感じです。
    こんなことする人は眼科で見たことがありません。
    やっぱり真中の視野が狭窄するということはまれなのでしょうね。
    無理に見て0.4〜0.5の矯正視力です。
    視力検査は疲れます。

    視野検査は真中の視野のでした。
    久しぶりにコピーをもらってみました。
    4年前のと比べると、あきらかに視野狭窄の範囲が広がっていました。
    ほぼ8割は真っ黒です。
    手術前と変わりないと医師はいいますが、4年間でこれほど進んだということですか。
    残念だったのは2年前と3年前の検査結果をもらっておかなかったことです。
    死ぬまで付き合っていかなければならない病気ですから、医師が変わる恐れがあります。
    そのためにこういう検査結果は大事ですよね。
    広い範囲の視野検査では検査結果のMD値はそれほど進んでいません。(とはいえ中程度の視野欠損です)
    私の場合、真中だけ視野が狭窄していったのです。不思議です。目の負傷のせいでしょうか?
    医師は左周辺の視野が残っているので、年をとっても横からくる車や人がわかっていいと慰めてくれました。
    慰めになってないってとつっこみを入れたいものですが・・・。

    ある眼科医のブログをみると、末期の患者の眼圧は10oHgくらいの眼圧がいいと書いてありました。
    私は末期か・・・。


2012年7月:
    眼圧 右目 18、左目 12。
    右目は低くなりつつあるようです。実は目薬をしたりしなかったり、いい加減でした。気をつけます。
    左目はちょっと高いような。ニードリングした時もこれぐらいから上がっていったような気がします。
    何を気をつければいいのかわからないのが、この病気の嫌なところです。

2015年6月:
    このところ手術をした左目の眼圧が高くなっています。15ぐらいになります。
    私は作った菅が詰まりやすいのかもしれません。
    特に春先は目がかゆくなります。埃や黄砂などのせいかもしれません。
    年々、近くが見ずらくなっています。特に字を書く時に、見ずらくて困ります。近くを見える
    ようにしたメガネでもダメです。
    真ん中が見えない左目を使わないようにするといいのかもしれません


2016年9月:感染症の疑い

    土曜日の夜、外食していた時に夫が、「左目に目やにがついている」と教えてくれました。
    取ってみると、いつもは無色なのに、緑色をしていました。
    家に帰ってから鏡で左目の瞼をひっくり返してみると、真っ赤です。
    「感染症を起こしかけているのではないか」と思い、緑内障学会のHPを見て調べてみました。
    目やにが出ていたり、白目が真っ赤になっていて、濾過胞が真っ白なのが、写真と同じです。
    目が熱を持っている感じで、腫れているようです。
    とりあえずそこに書かれているのを参考にして、ベガモックスを1時間おきにつけました。

    日曜日の朝、目をみてみると、相変わらず真っ赤です。
    仕方ないので、日曜日に眼科をやっている大学病院を探し、電話をしてみました。
    受付の人から医師に電話を繋がれ、痛みはないかと聞かれたので、ないというと、8640円かかってもいいなら
    来ればという感じの対応です。(なんとなく医師の受け答えが不安な感じ)
    感染症なら失明することもありますから、行ってみました。
    そうすると、若い女性の研修医で、検査機械の扱いもできず、目をみても何も診断できないようです。
    (だから来るなという感じだったのだと納得しました)
    電話で別の医師にお伺いをたてているのが、聞こえてきます。この医師で大丈夫かしら・・・?
    他の大学病院に行けばよかったと思いました。
    もう一人、網膜剥離の人も来ていましたが、長く待たされており、うんざりしているようでした。
    いろんな検査をして、お昼も食べずに待たされ、2時過ぎに男性の若い医師がやってきました。
    彼はちゃんとした医師のようですが、緑内障の専門ではないようです。
    それでも一応診断してくれたので、少し安心しました。
    「7〜8割がた結膜炎」という診断です。
    新しい目薬1本(ベストロン)と塗る目薬(タリビット眼軟膏)が処方されました。
    ベガモックスとベストロンの2種類の目薬を1時間ごとに点し、寝る前にタリビットを目の下瞼に塗るように言われました。
    次の日も病院に行くことになりました。
    
    次の日も若い女医さんでした。
    同僚の女医さんもいて、二人で診てくれたのはいいのですが、彼女も研修医らしく、こっちはまぶしくて迷惑でした。
    結局、この大学病院へは後、2回行き、男性医師に診察してもらいました。
    濾過胞から少し漏れているので感染症に罹りやすいとのことです。
    
    その後、主治医にも診てもらいましたが、その時は赤みも大分とれていました。
    感染症は免疫力が落ちた時にかかりやすく、外からの菌ではなく、自分がもっている菌に感染することが多いそうです。
    冬は免疫力が落ちるので、感染症になりやすく、一度感染症になると、なり易くなるので、注意が必要とのことです。
    術後5年ぐらいで感染症に罹る率は1%にも満たないそうです。

    とにかく、手術をした目が真っ赤になったら、ベガモックスとベストロンをバチャバチャつけましょう。
    ほっておくと、大変なことになります。
    主治医によると、感染して男性の方が重篤になることが多く、女性は軽度で終わるそうです。
    男性の方が自分の体に無頓着なのでしょうか?



    
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