Moomin

知られざる「ムーミン」の秘密と魅力、
あねもねと「ムーミン」との関係にせまります
ムーミンコレクションの品々は▼こちら▼をみてね

あねもねとムーミンとの関係、それはいうまでもなく、フジテレビ系列にて放映されていた
「ムーミン」(1969〜1972)というアニメーション番組(★1)を見たことにはじまりました。
そのころ、5歳前後の少女だった私は、おさなごころに
「なんておそろしげな物語なのだろう」
とおもいつつも、ぐいぐいと惹かれていくのを感じていたように思うのです。
なにがそんなにおそろしげなのか、そして、なにがそんなに魅力的だったのか
そのころの私には見当もつきませんでした。
今はどこかへ行ってしまいましたが、弟とおそろいで買ってもらった
ムーミンたちのイラストがプリントされたミルクカップを後生だいじにしていました。

やがて、進学し、違いのわかる中学生?になったある日
私は、あの物語と再会をはたしたのです。
それは、講談社 青い鳥文庫版の「ムーミン童話」のシリーズでした(★2)。
確か、いちばん最初に読んだのは「ムーミン谷の仲間たち」だったと思うのですが
ひとりひとり(いっぴきいっぴき?)の特異なキャラクター、
微に入り細にわたって設定されたムーミン谷やおさびし山の地理・地形、
どこからともなくやってくる災難や、大いなるなぞのかずかず、
…などにふたたび魅了され、同時にやはり
心の奥底にかすかな畏怖の念を感じずにはいられませんでした。

それは、おそらくムーミン谷のモデルになっているであろう
原作者トーベ・ヤンソン女史(★3)の生まれ故郷、フィンランドの自然や
北欧に伝わる神話やトロール伝説という背景に裏打ちされたものではなかったかと思うのです。
長い長い冬、そして、ほんの短いあいだにすべての命があふれだし
生き生きと活動をはじめる夏というそれぞれの季節が
この物語を輝かせているのだと思うのです。
私はムーミントロールたちのとりこになるのと同時進行で
フィンランドという遠い遠い場所へみちびかれていくのに気がつきはじめていました。

さて、ムーミン童話の主人公である、あの鼻の大きい、ゆかいな生きものを
わたしたちはふつう 「ムーミン」と呼んでしまいます。
しかし、正式には、彼の名前は「ムーミントロール」といいます。
トロールというのは、北欧の伝承などに登場する、精霊のような、小おにのような
空想上の生き物をさすことばですから
ムーミントロール、イコール「ムーミンという種族の生きもの」ということになりますが
あの物語の主人公である彼のことをヤンソン女史は「ムーミントロール」と呼んでいるのです。

アニメでもおなじみの、ほかの登場人物(動物?)たちもいます。
冒険好きのムーミンパパにやさしいムーミンママ。
前髪が自慢のムーミントロールの恋人、「スノークのおじょうさん(フローレン)」と
その兄のスノーク。
スノークのおじょうさんは、フジ系のアニメでは、ノンノンという名前でしたね。
彼らはムーミントロールに見た目そっくりですが 「スノーク族」という別の種族で
感情によって体色が変化する点がムーミン族とちがいます。
おくびょうもので、小さいものを集めるのが好きなスニフ。
ちびのミイと姉のミムラ。(彼らは「ミムラ族」という生きものです)
物語によっていろいろな職業についている、ヘムレンさん。(ヘムル族)
そして、忘れてはいけないのが、春になるとどこからともなくムーミン谷に帰ってくる
ムーミントロールの親友でさすらいびとのスナフキン。
あと、フィリフヨンカや、谷のはずれで
『すべてがむだであることについて』という本を読んでいるじゃこうねずみ
TVシリーズでおしゃまさんと呼ばれていた、 トゥーティッキーなどもいます。
彼らはそれぞれが、人間とはちがう、別の生きものなのです。ミイやスナフキンさえも。
(これをお読みのあなた、まさかムーミンは「カバ」だとか思ってなかったでしょうね?
スニフはカンガルーだとでも?!
…じつは、幼少のころの私が、まさにそう信じていました(笑))

なぞにつつまれた、わき役たちもいます。
彼女が近づいてくると誰もが恐れてかくれてしまうが、ほんとうは寂しがりやのモラン。
黒いシルクハットをかぶった、飛行おに。
夏至のイブの日に種から生まれるという、ニョロニョロたち。
彼らは夏至の日に世界中からムーミン谷からほど近い「ニョロニョロの島」に集まり
会合を開きます。
生きものではないですけど、いちどムーミン谷に巨大な彗星が接近したこともありました。
そんな、珍しい訪問者たちやおそろしいできごとに、翻弄されたり
身を寄せあっておびえたりしながらも
ムーミン谷の住人たちは勇敢に立ち向かい、もとの平和をとりもどしていきます。

私がシリーズ中でいちばん好きなのは、『ムーミンパパの思い出』という物語です。
これは、ムーミンパパが「思い出の記」という回想録を執筆するというかたちで進んでいく
パパの若いころから現在までの冒険の記録なのですが
ムーミンパパの激動の過去(★4)もさることながら
ほかの生きものたちの知られざる過去もつぎつぎと明らかになったり(★5
ムーミンママとのなれそめや、ムーミン屋敷の秘密(★6)も明かされたりして
ムーミン好きを多少なりとも自称するひとにはぜひ読んでおいてほしい一冊となっています。

そのほか、詳しいムーミン知識・情報は、公式サイト《ムーミン谷へようこそ!》をごらんください。

さて、もちろん、あこがれるのはムーミンやトーベ・ヤンソンのすむ場所、フィンランドです。
かの地には、ムーミンたちが活躍するテーマパーク《ムーミン・ワールド》もあり(★7
国営のFinnair(フィンランド航空)には、ムーミンペインティングの機体があったりします。
やはり、一生に一度くらいは、かれらに会いに
この北のはての国に行ってみたいものだと思いつつ
いまだに夢をはたせずにいる私なのでした。

(2001.6.26 written by anemone)

★1: テレビではその後 「楽しいムーミン一家」として1990〜1992年にテレビ東京系列でより原作に忠実な物語としてのリメイク版が放映され、現在も、ケーブルテレビや、CS・BSデジタル放送で再放送されています。▲もどる
★2: 2001年現在、やはり講談社より、 『たのしいムーミン一家』『ムーミン谷の彗星』『ムーミン谷の夏まつり』『ムーミン谷の冬』『ムーミンパパの思い出』『ムーミン谷の仲間たち』『ムーミンパパ海へいく』『ムーミン谷の十一月』『小さなトロールと大きな洪水』の9冊が刊行されているようです。
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★3: 画家、挿絵画家、風刺漫画家、小説家、童話作家。1914年、ヘルシンキ生まれ。1945年に執筆された『小さなトロールと大きな洪水』を皮切りに「ムーミン」シリーズを発表し続け、国際アンデルセン大賞をはじめ、数多くの賞を受賞しています。ムーミンシリーズが完結した後もヘルシンキのアトリエで精力的に執筆活動を続けていましたが、2001年6月27日(水)に86歳で永眠されました。▲もどる
★4: ムーミンパパはじつは孤児だったのです。規則でがんじがらめの孤児院のくらしにあきあきして、自由を求めて冒険をはじめたのでした。…ところで、ムーミンパパって、子どものころなんて呼ばれてたんでしょうね?! 永遠のなぞです。▲もどる
★5: ムーミンパパとスナフキンの父親・ヨクサルとスニフの父親・ロッドユールはその昔冒険を共にした仲だったのです。このほかに、ロッドユールのおじでムーミンパパのいちばんの親友・フレドリクソンも登場します。▲もどる
★6: これは、読んでのお楽しみ♪ ▲もどる
★7: ムーミン谷の住人が冬眠するのにあわせて、寒い間は休館。なんと6〜8月の短い間だけオープンしているという世界でもたぐいまれなるテーマパークです。ナーンタリという街にあります。 ▲もどる

Moomin collection

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ケッコン10周年記念にいただいてしまった ツボ押しムーミントロール
押すのはもったいないぞ〜 すぬーずきさんありがとうございました(ぺこり)

森の薫り・ムーミンティーセットプレゼント
キャンペーンにてgetした
ムーミン飛び出すポストカード

飛び出すポストカード パターンその2
ムーミンフリーク垂涎の逸品
(かどうかは…)

某生命保険会社で
もらったカレンダー

カレンダーなかみ
いまは仕事机の横においてあります

Finnair(フィンランド航空) ムーミン
ペインティング機体のダイキャストモデル
Schabak社製 ちょっと粗雑

Finnair ダイキャストモデル
newバージョン入手! Dragon社製
これはその箱

Finnair newダイキャストモデル
1/400スケールで驚くほど精巧

ほらっ!!
ペイントの部分もこのとおり

 

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