つまらない。
そこかしこに転がっているアナキズムの死体。それをズルズルと引っぱってきては 並べ、死装束を新たにしてやる。手向けの線香は、長続きしているらしい。
こんなもんがありがたいか!
死体! 死体! 死体! 死体! だ。
かさかさに乾き干からびた、ウジすらよりつかない冴えない死体。
え? 聞こえている?
誰一人生きてやしねえ。どうして声が聞こえるんだ。そいつらは何も言ってないぞ。
天声か神の国かよ。
「それは麗しい」「光輝くよう」「希望」「なつかしさ」「勇気が示される」
なに寝言言っているんだ!
おまえの腹話術じゃねえか。
おまえがしゃべっているのになぜ気付かない。
そいつ/死体がなきゃしゃべられんのか。
いや。
おまえも死体なんだな。
だが気づけ、復活させるのはそいつじゃない。おまえ自身だ。
そうすれば、少しは面白くなる。
ー文献リストという墓碑銘を見て詠めりー
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