メンバーの小屋

乱乱小屋

1. 北斗の空中戦

 夢の中で、ある場所に行った。その場所は、子供時代に住んでいた駅の近くのよう。ここは前にも夢で見たことがあって、確か自動車のショールームがあったように思う。実際の場所は、住宅があるだけだ。今度夢で訪れると、がらんとしてしまって、近くに書店が出来ていた。まず、夢の中で、その変化に気付いて驚いてしまう。書店に当然立ち寄る。ある本に眼がいく。近代庶民生活誌のシリーズに良く似た装丁で、裸祭のような出で立ちの、「裸の男たち」というようなタイトルだったと思う。ビデオとセットになっている(ビデオとの組み合わせは、実際の同シリーズにもある。ただ、裸の男たちというのはない。しかし、こういう風俗研究のシリーズなので、実際にあったとしてもそう不思議ではない)本題はこれからで、その横に、マンガの復刻版が、やはり同じような装丁で出ていた。その内の一冊が「北斗の拳」だ。もちろんオリジナルとは画風も異なる。別人の手によるプロトタイプ版になっている。これも実際、「北斗の拳」にもプロトタイプがあるので、その連想だと思うけど、絵は初期作品ぽく稚拙だ。内容も違っていて、ジェット戦闘機同志の空中戦が舞台だ。パラパラとめくると、ウルトラセブンに出てくる、地球防衛軍の隊員によく似たコスチュームの女性パイロットたちがパラシュートで脱出している。頭から血を流しているので、どうしてかなと思って、前のページを見ると、眼球を銃撃されて打抜かれている残酷シーンがあった。セリフもある。マンガをめくった時にちゃんと空中戦の絵が描いてあった。たしかに、イメージは寄せ集めだったけど(元々、実際のマンガ自体一般的に借りてきたイメージを組み合わしているので、違和感が無い)夢の「北斗の拳」はオリジナルだ。  なんでこんな夢みたんだろう。それにしてもマンガが一部だけど読めたのには驚いた。脳内部が見たこともない絵を描いたというのか。

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