メンバーの小屋

のんきち小屋

バカ日記 2000年6月

1日(木)

 家で夕方までごろごろする(もちろん掃除、洗濯は欠かさずしています)。
  大正アナキズムを研究しているアメリカ人のSさんからメールが来ていて、「辻潤はどうして餓死したのですか?」との質問があった。「自覚的な餓死だと思います」と返事を出したが、ほんとにそうかなあ?と思い悩む。
 4時過ぎから某運動団体の会議に出るため、天満橋にあるドーンセンターに向かう。
 途中、梅田にあるタワーレコードに寄るが、欲しいのがなくほっとする。阪神でたこ焼きとイカ焼きを買い食いする。
 無事、ドーンセンターに到着し会議が終わり飲みに行く。
結局、11時過ぎまで飲み帰宅。

2日(金)

 午前中に買い物、図書館などに行く。
特に何もしない1日だった。

3日(土)

 朝から会議のため8時に起き地下鉄に乗る。
 昼過ぎに買い物をして帰宅。
 夜、テレビもおもしろくないから、CDを聴く、「NO ROSES」です、ご存知ブリティシュ・トラッドの名盤ですが、最初聴いた時は、そのままCD棚にほうりこんだ。  たぶん、2、3年はそのままにしていたと思う。
 抑揚のない歌、Richard Thompsonが何のためにいるのか理解できない演奏。何が名盤だよー、と思っていましたがふとこんなCDもあるなと、思って聴いたのが間違いだった。
 すっかりはまってしまって、早5年だす。
 発売当時は9000枚しか売れなかったそうです。
 あ、でもShirley Collinsはその数字に満足しているようですが。

4日(日)

 午前中、図書館に行き本を2冊借りる。
1冊は『私の戦争論』吉本隆明である。
昼から読む、はっきしいって駄本!
こんなの本にするなんて環境破壊だよー。
アナキズムにもふれている「神が上にいて、人間が下にいる、その上下関係をひっくり返せばいいというのがバクーニンをはじめとするアナーキストたちの発想ですが、そんな発想なら、これまでもいくらでもあったのです」くだらねえ!
この程度の認識でごちゃごちゃ言うなよー。
まあ、ボケ老人に何を言っても無駄だが。
ただ、福田和也批判と埴谷雄高と三島由紀夫の論争にふれて、埴谷を評価しているのはおもしろかった。
これもボケのなせるわざか?

5日(月)

 アン・リネルの本が欲しいよー。
アン・リネルはフランスの個人主義者で日本でも翻訳本が出ています。
リネルはね、ニーチェが嫌いで、ニーチェに対してこういってます
「ニーチェは一度も政治をやったことがありません。しかしもし彼が具体的なことと取り組んで、それに彼の思想を実践したら、おそらく彼は立派な支配者になる代わりに、最も気の毒な屈従者となり、奴隷の最たる者となったでしょー」

6日(火)

カルロス・ヌニュスのことを某掲示板に書きこむ。
カルロスはガリシア地方のミュージシャンで彼のCDで国際旅団の曲をやっているのだ。この曲はクリスティ・ムーアの曲だがルーマニアのロマ楽団も入っていてなかなかよい。それよりいいのはポルトガルのファド歌手が歌っていてマリアソリーナという曲です、泣けます。
リスボンに行きたいよー。ひなびた感じでとてもいい街です。
最初に行った時はペンションのおばさんも親切でとてもいいなー、と思いました。2度目に行った時はタクシーにぼられてさんざんな目に会いましたが。
しかしポルトガルの歴史もまたスペイン同様、サラーザルによりフランコ時代と同じように抑圧された時代が長かったのです。

夕方、アナーキーのTくん、Nくんとアメリカ人のSさんとで飲む。
楽しかった、ぼくはSさんに「断影 大杉栄」を進呈する。
Sさんも自分の行っている大学のシャツを「つまらないものですが」とくれる(笑)。

7日(木)

夕方からCEマシン(ジョルナダ690)にソフトインストールしてもらうために友達の家に行く。
結局インストール失敗し、お好み焼きと酒をごちそうになる。
隣のHさんの部屋で沖縄の島歌がかかっていてよかったので、そのCDは聴いているよういで悪いので他のを借りる。
1枚は山之口獏の詩に曲をつけたCDだった。
ひとつ気にいった詩があった。

紙の上   山之口 獏

戦争が起きあがると 飛び立つ鳥のように 日の丸の羽を
おしひろげそこからみんなで飛び立った
一匹の詩人が紙の上にいて 群れ飛ぶ日の丸を見あげて
は だだ だだ と叫んでいる
発育不全の短い足 へこんだ腹 持ちあがらないでっかい頭
さえずる兵器の群をながめては だだ だだ と叫んでいる
だだ だだ と叫んでいるが いつになったら「戦争」がいえる
のか 不便な肉体 どもる思想 まるで砂漠にいるようだ
インクに渇いたのどをかきむしり熱砂の上にすねかえる
その一匹の大きな舌足らず だだ だだ と叫んでは
飛び立つ兵器の群をうちながめ 群れ飛ぶ日の丸を見あげ
ては だだ だだ と叫んでいる

(かってに詩を書いてしまいましたが、営利目的ではないので許してね)
ダダは否定! ダダは怒り! そしてダダは…!

8日(金)

げー、いつもよく預かっている知的障害者のIくんの親から電話があり、入院するので1週間預かってくれと言われた。
1週間もどうするんだよー。
ほんと困った! 結局迎えに行き連れて帰る。
どうしよう1週間も?

10日(土)

昨日から知的障害者がうちに泊まっている。
今日は彼の飲んでいる薬を受け取りに難波まで行く。
疲れた!
帰りにジュンク堂書店に寄る。
家族が1万円の全集を買うと3階にある喫茶店の飲みもの券をもらっていた。
ぼくは「モロッコ流謫」四方田犬彦 新潮社を買う。
この間、タンジェに行ったというのもあるが、バロウズのタンジェでの足跡や、なんと石川三四郎がモロッコに行っていたみたいで関心があるので買ってみた。
しかし、タンジェって物売りがひつこいだけの変な街だったけどね。

11日(日)

特に何もしない日だった。
とはいうが、障害者のSくんが金曜からいるので、ご飯の用意や、お風呂に入れないといけないので少しばたばたとしていますが。

12日(月)

昼から打ち合わせに出かける、その帰りに障害者のSくんのお母さんが入院している病院に訪ねる。
帰りは近くの友人の家に寄り帰宅。
疲れた!
夜、ツェッペリンの本を読む(バンドのほうではなく、飛行船です)
飛行船の様子がわかっておもしろい。
ベッドやシャワーやレストランもあり、現在のエコノミークラスでの飛行機より快適そうだ。
しかし、あのエコノミーってなんだ!
バカにしているとしか思えない座席、まずい機内食、怖い客室乗務員、うーむ、よくあんなの乗っていると自分でも思います。ははは、時々ビジネスにも乗りましたが。

13日(火)

障害者がショートステイに明日から行くので、そのための面接に向かう。天王寺の近くにある浄土宗が運営している、施設です。
夕方、帰りにもう疲れまくる。

14日(水)

最近、駅で大スポ(関東では東スポ)を買っている。
それというのも全日本プロレスの三沢が退団って書いてあるからだ。小橋や田上も辞めるって書いている。ほんとか?
どうも馬場の奥さんともめているみたいだが、全日本はこれからどうなるのか?
そういや橋本は何をしているんだ。

15日(木)

朝から掃除、洗濯に追われる。
夕方、京都のIさんから電話があり天王寺にいるんだけど、と言われ淀屋橋で待ち合わせをする。
結局、2軒行き気持ち悪くなるまで飲む(バカ)

15日(金)

うちのステレオはスピーカが30万(実際はもっと安く買ったが)なのに、10年前のラジカセとそんなに音がかわらない。
むなしいよー。

16日(土)

特になにもない1日だった。

17日(日)

買い物以外なにもしなかった。(バカ)

18日(月)

朝から仕事に行き、夜はアナーキーのNと某弁護士の選挙応援に行く、あらためて選挙はくだらないと思う。
今回も何度か世話になっているから選挙の手伝いに行くが、どうしようもなくだらないよー。
護憲、護憲ってうるせえなー、憲法なんてなくせばいいんだよー。いいすぎか?

19日(火)

この日記おかしいぜー。 他の人の日記を見ると、ちゃんと新しいのが前にくるようになっているが、ぼくのは古いのから見れてしまうよー。
まあ、誰にも見られずひっそりとある日記にしたかったので不便なほうが、見る気もおこらずいいのかもしれないが。

20日(水)

掃除して1日過ごす。
アナ関係の本を読んで渡辺政太郎や久坂や和田久の話にあらためていいなー、と思う。やっぱ思想より彼らの人間性に惹かれる。

21日(木)

仕事だす。
知的障害者の作業所に行く。
おもしろかった!

23日(金)

スペイン内戦関係の本を読む、うーむ、CNTもかなりひどいことをしているのがわかる。
アナキズムってやっぱりユートピア的思想で無理があるのかなあ?

24日(土)

暑い! なんで毎年夏が来るんだろ?
これで湿度がなければいいのだけど、ビチャーと湿気がまとわりつくようでイヤになる。

25日(日)

悩んだ1日だった。

26日(月)

仕事れす、午前中はなにもせず。
帰りにスペイン内戦関係とアナキズム関係の年表をスキャナーで取り込もうと思い、友人の家に行くがうまくいかず失敗!
もう手打ちでいく。カレーをごちそうになり帰宅。

27日(火)

暑い、それだけれす。

28日(水)

埴谷雄高と中上健次のケンカがおかしかった。
早朝6時に中上が「6億円よこせ」と言ってくるそうだ。
埴谷は朝の4時過ぎに寝るそうで、埴谷はそれで怒ったようだ。

29日(木)

仕事れす、午前中から作業所に行く予定が会議が入り午後からに変更。午後から障害者の人たちと納品に行く。
肥後橋です、地下鉄の駅を降りると前に川があり、その前に朝日新聞社がある、そのあたりが中浜鉄がパクられたとこらしい。

30日(金)

夕方、運動関係の作業のため、天満橋のドーンセンターに行く、しんろいのですぐに帰宅。

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