メンバーの小屋

森川小屋

バリケードの後ろで:ベスト オブ デヴィッド=ロヴィックス

リスナーの皆さんへ、

AK Press は急進主義周辺領域の本物の機関です。AK Press の人たちが私の「ベスト」CDを出したいと言ってきたとき、私はワクワクしました。このCDの大部分の曲は、AK Press コレクティヴが1998年〜2002年のレコーディングから選んだものです。私はそれらを特定の曲順にし、今週始めに12弦ギターを使ってレコーディングしたばかりの「未発表」曲を3曲追加しました。

AK Press の様な、本を主に取り扱っている事業が音楽関係のことを行おうとするのは、非常に素晴らしいことだと思います。社会に対して何らかの影響力を音楽が持っている、これは私にとって確信に近いことです。うまく書かれた暴露記事も同様の力を持ち得るのですが、それは別です。私たちが社会に影響を与えようと−−精神だけでなく、心にも−−するのならば、暴露記事よりも多くのことが必要なのだと思います。

それが歌です。私は、AK Press の人たちから、これらの歌を皆さんに紹介したいと頼まれたのです。歌詞・MP3・シートミュージック・他のCDに関するインフォメーション・次のツアー計画などなどは、http://www.davidrovics.com/ を参照して下さい。

愛と連帯をこめて、

- David, August 9th, 2003


訳注:このアルバムは、AK Pressから発表されている。デヴィッド=ロヴィックスの曲はすべて、上記の彼のサイトで無料で聞くことができる。


1. 奴らをシャットダウンせよ(Shut Them Down)

浜辺で奴らと闘う
海岸で奴らと闘う
奴らは俺たちに搾取をもたらす
俺たちは奴らに奴らの階級闘争をお見舞いする
奴らが悪意を持って嘘をまき散らすなら
ゲートを封鎖しよう
奴らは世界を支配しようとしている
俺たちには奴らの誤魔化しが見える
奴らが一つの多国籍大企業を持ち
企業の旗を広げ
世界で最低の賃金を求めて
世界中を調べているのなら
俺たちは一つの大組合を持って
メルボルンからプラハからシアトルの町まで
奴らがどこに行こうとも
奴らをシャットダウンしてやる

(コーラス)
奴らをシャットダウンする、シャットダウンするんだ
奴らをシャットダウンしてやる

CNN は嘘をまき散らす
そうするようにできているんだ
そう、奴らは奴らのCNNを持っている
俺たちは俺たちのIMCを持っているから
俺たちは真実を全くハッキリと伝えよう
奴らは聞きたくはないだろうがね
奴らは俺たちの放送を止めさせようとするだろう
奴らが怖がっているのは真実だからだ

(コーラス)

奴らは世界をショッピングモールだらけにしたがってる
バイオテクノロジーで育った植物だらけに
自分たちが金持ちになるなら
どうでもいいのさ
だが、俺たちは奴らの生態系破壊を許さない
誰もが住むことのできる世界が欲しいんだ
だから、俺たちはここに居続ける
俺たちが降伏することなんてありはしない

(コーラス)

奴らは俺たちを洗脳する
俺たちの階層に工作員を忍び込ませる
俺たちを分断できなければ
奴らは俺たちを戦争に参加させる
だが、俺たちは団結する
平和主義者やサパティスタと
労働者・農民・原住民族と
急進的環境保護主義者やバリスタと

(コーラス)

俺たちは新しい世界を創り出す
大企業エリートのいない世界を
奴らの国際的敗北の日を目にする
俺たちは自己決定と万人の平等を手にする
俺たちが蜂起し、奴らが倒れるのを見る以外に
どんな選択肢が実際にあるというのだろうか

(コーラス)

註:私は、プラハでのIMF・世界銀行抗議行動で何か関連ある曲を歌うために、この曲を書いた。残念なことに、国境で私は追い払われてしまい、コンサートに行けなかった。しかし、次の日に到着し、プラハの一区画で拡声器を通じてこの曲を歌った。その場所では、抗議行動が許されていたが、その一方で、何百という人たちはチェコの看守たちに、その犯罪を理由として、殴られていたのだった。


2. 殺し屋どもの飲み物(Drink of the Death Squads)

コカコーラがコロンビアにきた
より低い賃金を求めてやってきた
コーラは求めていたものを手に入れた
でも、時が経つにつれ
労働者は自分の子供が空腹で泣くのに
耐えられなくなった
そこで、労働者は組合に参加する、と言うようになった
労働者は組織を作り始めた
コーラはテロリスト集団に電話した
AUC という名前のテロリスト集団に
コーラが言うには「私たちは工場に問題を抱えています」
そこで、この殺し屋どもは工場にやってきて
二人の組合員を殺した
残りの人たちにはこう言った「組合を辞めろ、じゃなきゃまたくるぜ」
この薄汚い行為のおかげで
今じゃコーラはご満足
必要なのはコーラだけだってのに
何で労働者に高い給料をやるものか
コーラはAUCに電話した
「どうもありがとうございます。皆さんがいなかったら私たちは破産していました。
お礼をさせて下さい。コーラを100ケース差し上げます。」

(コーラス)
水が悪けりゃ
赤ちゃんも自前のボトルでコーラを飲む
犬だって飲んでいる
でも、飲むべきものかなんて分かっちゃいない
神の与えた甘美な飲み物だと言う人もいる
だが、コーラは殺し屋どもの飲み物だ

労働者は黙ってこの情況を受け止めたわけじゃない
ジョージア州にやってきて言うことにゃ
「俺たちの町に何が起こったか見て見ろ。
お前ら米国人はリストラされてるが、
俺たちときたら、撃たれてしまうんだ。
生き残った俺たちだって、
歯が腐り始めてんだよ。」

(コーラス)

これが問題だ
何ができるのだろうか
殺し屋どもがコロンビアを動かしてる
そして、奴らに金を払っているのは俺たちだ
コーラが世界を動かすようにさせることだってできるんだ
そんなことになったら未来がどんなになるか考えろよ
俺たちはジュースを飲んで、国家を撃破することだってできるじゃないか
上等じゃないかい

(コーラス)

註:私は、コロンビアのコカコーラ=ボトリング工場からやってきた組合オルガナイザーと一緒に米国南部を旅していた。これは、彼が関わった多くの恐るべき実話の一つに過ぎない。


3. 聖パトリック大隊(Saint Patrick Battalion)

私の名前はジョン=ライリー
ちょっとばかり私の話を聞いて欲しい
私は敬愛なるアイルランドの故郷を旅立った
そこは死・飢餓・追放の地だった
私は米国にやってきた
それは私の義務だった
軍に入隊し、テキサス中でせっせと働く
メキシコに対する戦争に参加するために
私は自分の過ちに気がついた
銃剣の刀身のモラルを持った侵略軍の一部
貧困のただ中で、死んでいくカトリック教徒たち
泣き叫ぶ子供たち、それら全てが燃える臭い
私と200人のアイルランド人は
使命のために立ち上がることを決意した

(コーラス)
ダブリン市からサンディエゴまで
自由が否定されるのを見てきた
だから私たちは聖パトリック大隊を編成し
メキシコの側で闘った

「Erin Go Bragh」(アイルランドよ永遠に)で飾り、
ハープとシャムロック、そして「メヒコに自由を」で輝く
聖パトリックの緑旗の下で行進した
ウルフ=トーンから50年
5000マイルも離れ
米国人ども私たちをよそ者と呼んだ
好きなように呼ぶがいいさ

(コーラス)

私たちはマタモロスで奴らと闘った
奴らの志願兵は修道女をレイプしている
モンテレーやセロゴルドで
アイルランドの息子たちとして私たちは闘い続けた
私たちは自由を求めた赤毛の闘士だった
褐色の肌を持つ男女に混じって
協力して、私たちは暴虐と闘った
あえて言うが、私たちはもう一度闘うだろう

(コーラス)

私たちは、奴らと5つの主要な戦闘を戦った
チュルブスコが最後の戦闘だった
ボストンからの大砲に打ちのめされ
私たちは迫撃砲一発一発の爆風で倒れていった
メヒコ国家のために
私たちの占領された母国からあまりにも遠くで
私たち英雄であり、運命の犠牲者だったのだ

(コーラス)

註:私はある講演でハワード=ジンが彼等について述べているのを聞いた。私はさらに情報を集めようとウェブを調べ、この曲を書いた。歴史が提供すべき実話で気持ちを高揚させるものは多くあるが、これもその一つである。


4. 私たちは至る所に(We Are Everywhere)

空腹の人たちに食べ物を、と私が言うとき
私は多くの人たちを代弁している
誰も家を7つ持つべきではない、と私が言うとき
家を持っていない人だっている
私は、空虚をぼんやりと眺めながら
何か奇妙なところに取り残されていると感じている
だが、私は世界を思い出す、私には分かるのだ
私たちは至る所にいる

私が金持ちの時代について語ると、その時代がやってくる
未来への道程、未来の勝利、未来の手がかりを
私に考えさせてほしい
ハバナ・カラカス・チアパス・ブエノスアイレス
どれほどの人が待ちこがれていただろう
自分の取り分を求めて戦ったことだろう
奴らは象牙の塔に隠れている
だが、私たちは至る所にいる

宗教・刑務所・人種・国境・国家
FBI捜査官と議員たち
大企業ラジオステーション
奴らは私たちを分断しようとしている
だが、私たちはお互いを見つけだす
支配者はいつも気づいている
自分たちがちっぽけな少数者だと
私たちは至る所にいるのだ
奴らが投下する爆弾一つ一つと共に
奴らが破壊する家の一軒一軒と共に
奴らが侵略する大地一つ一つと共に
瓦礫の下から新しい世代がやってくる
「私たちは恐れはしない」と言いながら
奴らは私たちが少数だと騙そうとしている
だが、何百万人もの母親が生む子供一人一人と共に
次のデモが行われる
私たちは至る所にいる

註:数週間にわたって、実質的にシルヴィオ=ロドリゲスだけを聞いた後、私はこの曲を書いた。(多少なりともシルヴィオと関わりがあるかも知れないしないかも知れないが、このような曲になったのだった)


5. 最賃労働者のストライキ(Minimum Wage Strike)

朝起きたら、何か雰囲気を感じた
全てが静かだった
あらゆるところで物事が違っていた
IWW が戻ってきた
ジョー=ヒルがマイクを持っている
最賃労働者が皆ストライキを行っているときには

バーガーを焼く人は誰もいない
グリルは冷たいまま
オニオンリングは袋に入ったまま
フライには黴が生えている
スターバックスにバリスタはもういない
「濃さはどのぐらいにしましょうか?」などと聞かれることはない
最賃労働者が皆ストライキを行っているときには

ガソリンを詰める人は誰もいない
誰も町から町へ車を運転しない
レジには誰もいない
高速道路は全てシャットダウン
車はガレージで動かない
ビジネスマンは自転車に乗る
最賃労働者が皆ストライキを行っているときには

フルーツは木から落ちるだけ
誰もトラックに積みはしない
コーンは茎についたまま腐っていく
皮をむく人などいない
勤労福祉労働者は家でぶらぶら
一日子供たちと過ごしている
最賃労働者が皆ストライキを行っているときには

ヤッピー家族は家に引きこもる
おばあちゃんも仕事をやめた
ウォールマートの労働者は、言っていた
「労働を搾取されるのはもうたくさんだ」
フットロッカーはロックアップされた
ボスはハイキングに行くしかない
最賃労働者が皆ストライキを行っているときには

朝起きたら、何か雰囲気を感じた
全てが静かだった
あらゆるところで物事が違っていた
IWW が戻ってきた
ジョー=ヒルがマイクを持っている
最賃労働者が皆ストライキを行っているときには

註:米国の人口の大多数を占める低賃金サービスセクターを組織することは良いアイディアではないだろうか?AFL-CIOの指導部も同意してくれれば良いが。


6.窓に旗を掲げろ(Hang A Flag in the Window)

安全な国を求める
それが、我らが神を信ずるということだ
だから、我々はラマダンの最中に君たちを爆撃する
君たちの世界を粉微塵にする
だが、君のブーツのひもを引き上げ
君自身の二本の足で立たせてやる
食べ物に偽装したクラスター爆弾を使って
それらを吹き飛ばすとき
我々は自由と繁栄のために戦っている
君たちの学校や病院を爆撃しよう
君たちを苦難の中で生活させてあげよう
君たち悪人ども
君たちの子供や妻
B-52でよくよく思い知らせてやる
我々がどれほど文明的生活を重んじているかを

空腹の君たちを、不安な君たちを見せて見ろ
我々の民主主義を見せてやる
軍事裁判
さもなきゃ、永久拘留
我々の国は安全だ
トーマス=リッジ万歳
テロリストを見つけることなどできないかも知れない
だが、左翼を刑務所に投げ込むことはできる
そうすれば、我々は皆安全になる
怖いものなしだ
我々の網膜はお見通しだ
全ての壁には耳がある
確かな人たちにお任せしているからな
FBI が事情に通じれば
我々の面倒を見てくれるはずだ
丁度、コインテルプロのようにな

(コーラス)
窓に旗を掲げろ
ボスに万歳をしよう
指導者に従え
疑念を挟むのを止めろ
我々の国が良かろうと悪かろうと
何をすべきか分かっているだろ
歌え、アメリカに神の祝福を
あぁ、赤・白・青の旗よ

ボックスカッターを持った人に直面すると
戦闘配備、と我々は言う
爆弾と核兵器に500万ドル使ったように
我々は合図の光
そして主張する
金持ちの税金を減らし
貧乏人を刑務所に入れてやる
そう、我々は航空会社を救う
君たちの緑のフェドーラを着て
全ての解雇された労働者のために
マキラドーラを手に入れた
そう、資本主義が我々を救ってくれる
エンロンやアルゼンチンよりも
もっと納得できる証拠を目にしてきただろ

(コーラス)

悪の枢軸
奴らを爆撃だ
テロリストなどいなくなる
我々が奴らの子供たちを殺してしまえばな
人々は飢えに苦しみ、
経済は崩壊だ
だが、奴らはもっと謙虚になることを学ぶはずだ
そして、我々に金をくれるんだ
落ち着いて負債を返済するのさ
我々が爆弾を落とすターゲットを探して
地図に目を通している間に
そしてもう一つの都市が陥落する
神聖なるアメリカの大地として
少なくとも、我々はデイジーカッター弾とアラスカの原油を持ってるんだ

(コーラス)

註:私の最大の詩神でありインスピレーションである、ジョージ=W=ブッシュ(安らかに眠れ)と共に書いた多くの曲のうちの一つだ。


7.ジェニン(Jenin)

あぁ、君は何を思い出すのだろうか
16歳の時のことを思い出したとき
武装ヘリコプターの恐ろしい音
迫り来る戦車のガラガラいう音
世界が仕事に取りかかると
私はガソリンのタンクに火をつけた
ダウジョーンズが2ポイント下落したその日
ジェニン市で君は泣いていた

彼等が爆弾で窓を吹き飛ばす前
君の両親は警告されたのだろうか
そのとき君は高校の地下室に隠れていた
教会の鐘が鳴り響く中
君は先生が戸口で吹き飛ばされているのを見ていた
英国では、女王に祝杯を挙げている
君は多くの人たちの考えから遙か遠くにいて
ジェニン市で縮こまっている

君が思っていたのは
兵士の罵りのことだったのだろうか
兵士が壁に塗りつけた糞のことだったのか
君が思っていたのは
拷問を受けた従兄弟のことだったのだろうか
テルアビブときらびやかなショッピングモールのことだったのか
大邸宅に住む太った男が言う
君たちは平和なんて欲しくないんだろ
どういう意味か不思議に思っただろう
悪臭漂う暗がりの中、君は座っている
粉々になったジェニン市で

その日、君の心には何が浮かんだだろう
中東の青空の下
瓦礫の中に横たわっている
母のうつろな目を前にして
ブルドーザーで地均しされたビルに立ち
眼下には入植地と緑の丘
涙が断固たる決意に変わる
ジェニン市の崩壊の中で

君がバスに乗ったとき
誰も不思議に思わなかっただろうか
人が一杯のバスはグリーンラインを横切った
ジャケットの中のコードに手を伸ばす
埋葬された近所の人の死体を思っていたのだろうか
君がこの情景の舞台を作ったとき
君が自分の腰にまいていた火薬を爆発させたとき
君はジェニン市のことを思っていたのだろうか

註:イスラエルは、自分が蒔いた種の報いを受けている。分かっている。あまりにも残酷だ。それはここでも同じだ(詳しくはニューヨーク市を参照)。だが、好むと好まざるとに関わらず、これが現実なのだ。自分の道義的ガイガーカウンターにうまく適合しようとしまいと。平和は正義を通じて達成される。占領を終わらせよう。


8.一つの世界で(In One World)

1948年、私は自分の村から逃げ出した
スターン=ギャングがその土地から私の家族を追い立てた
私たちは砂漠へと逃げ込んだ
そこで私は30年間自力で生きてきた
ハイファの生活は生やさしいものじゃなかった
だが、兵士と有刺鉄線に囲まれたこの地獄よりはずっとましだった
封鎖と飢餓
屈辱・検問所・マシンガンの発砲
毎日ハイファを思いめぐらしていた
シオニストが勝利した日に私たちが見捨てた家
子供のいる家族はあるのだろうか
その父親は子供を愛しているのだろうか
私が一人息子を愛していたように
兵士が我が子を撃つ前に
彼の背中と頭を銃弾で蜂の巣にする前に
ハイファの我が家、私の家で
誰かの父親は、空っぽのベッドが苦痛だと分かっているのだろうか

1960年、私は母国を離れた
チグリス川を後にして外国に行った
家を離れねばならなかった、私が望んだわけじゃない
だが、左翼主義者が一斉検挙され、書類には私の顔が載っていた
そして、我が息子も、彼は学生リーダーだった
バグダッドの街路にはどこにも見つからない
だから私は山々を歩いた
シャツだけを背負って、どこに行くかの当てもなく
今、私はここハイファの町にいる
この小さな家に、少なくとも、私は生きている
毎晩、バグダッドはどうなっているのか思いめぐらす
友人が生きていたら、私はその人を思い出せるだろうか
長いことかかったが、私はここで家庭を築いた
海沿いのこの町に息子もいてほしかった
私は妻とともにいた、その日は安息日だった
アラブ人の老カップルがドアをノックした

中に入ってもらい、お茶をご馳走した
見知らぬ人にはこうするものだ
彼等に悪意はなさそうに思えた
彼等は身の上を話し、私たちも私たちのことを話した
バグダッドでの私たちの生活、彼等の自営農場の生活
この家、以前は彼等が住んでいたこの家での生活
彼等は家庭を築いていた、髪の毛が白くなる前には
彼等の子供たち、州警察
そして毎日泣いている私たちのこと
あまりにも多くのことが似通っている
あまりにも多くのことが悪くなっている
あまりにも多くのことが連続している
何も帰ってこない
カードが崩れ落ちる音が聞こえるだろう
そして、私たちはこの家にいた
明日が昨日と同じようになるのじゃないかと恐れながら
あまりにも多くの憤り
あまりにも多くの危険
私は本当に思い出せないんだ、誰が最初に言ったのか
一つの世界で
一つの村で
一つの家で
共に暮らそう、と

註:私は「パレスチナ=モニター」紙を読んでいる。陰鬱として希望のないものの中に多くの鼓舞される話があるが、その一つに基づいた歌だ。


9.バリケードの後ろで(Behind the Barricades)
世界が狂っていくとき
それが全くハッキリしていくとき
奴らが同志たちを撃ち殺しているとき
終わりが近いと思うとき
奴らがランチャーに催涙ガスの手榴弾を詰め込んでいるとき
私たちはバンダナをはずし(ちょっとの間だ)
バリケードの後ろでキスをする

奴らは私たちの抵抗する意志を挫こうとしている
時として、奴らは成功するかも知れない
だが、世界に対する私たちの愛は
奴らの貪欲よりも強いのだ
ビルが取り囲まれて、希望が消え始めるとき
私の最後の時に
バリケードの後ろでキスをする

狂気が至る所に
そのことは一目で分かる
私たちは泣き、歌うだろう
私たちは笑い、踊るだろう
ヘリコプターの回転翼の下
奴らが進軍命令を叫ぶとき
私たちはそのチャンスを捕らえ
バリケードの後ろでキスをする

運動が大きくなると
紆余曲折がある
だが、闘争の中心には
恋人と友達がいる
お互いを支え合えば支え合うほど
揺らぐことがなくなる
愛と連帯のために
バリケードの背後のキスのために

註:私がこの曲を書いたのは、カルロ=ジュリアーニが死んだ日の朝だった。彼はイタリアのジェノアでのG8抗議行動にいた。私は同時に行われていたドイツのボンで気候変動会談の周りでお祭り騒ぎをしていた。ボンの校外にある素晴らしい有機農場の草の上で楽しげに座っていたとき、私たちは、彼が催涙ガスと警察の残虐行為の中で彼が死んだと聞いた。全く持って不適切に思えた。このリフレインは1968年のパリの素晴らしい写真を思い出させる。多分、君も見たことがあるんじゃないかな。


10.地球解放戦線に捧げる歌(Song for the Earth Liberation Front)

市民的不服従には
多くのやり方がある
国連の前で街路を封鎖することもできる
核を積んだ列車を町に入れないために
線路に身を横たえることもできる
マンションにガスをまき散らし
燃やすことだってできるんだ

(コーラス)
だから、暗闇に祝杯をあげよう
万歳三唱、ブーイング一回
地球解放戦線に
地球解放戦線に

上院議員の公聴会に行くこともできる
自分の名前が呼ばれるまで待つわけだ
こんなゲームに付き合う意志を持っている人に
私は敬意を払う
だが、真実を知りたいなら、
私のうずく心を温めてくれるのは
道路を破壊しようと
覆面した復讐者がやってくるのを見ることなんだ

(コーラス)

世の中には非常に多くの美しいものがある
荒々しい河の激流や
セコイアの大木
だが、こんなにも酷い情況で
邪悪で悲惨な情況で
ウォールマートが火に包まれているのを見るほど見事なことはない

(コーラス)

伐木搬出トラックを破壊するなんて
暴力だ、と奴らは言う
そんなことを言ってるのは、正に
金のために地球を殺している人々だ
知事に話をすると
分別をわきまえなさい、と言われる
多分、明日なら話を聞けるだろう、と
だが、俺たちは遺伝子組み替え作物を今日引っこ抜くことができるんだ

(コーラス)

註:私にとって、核ミサイル格納庫に大ハンマーを持ち込んでいる「鍬の刃」活動家の中でも地球解放戦線は正しい。地球解放戦線のメンバー皆に私は深い敬意を払っている。彼等は、非常に多くの自分の時間とエネルギーを捧げているだけでなく、より高い大義のために自分の自由を重大に危険にさらしている(ここでは最小限の安全しかない)。燃やせ、燃やし尽くせ!


11.BBB に捧げる歌のイントロダクション(Intro to Song for the BBB)


12.BBB に捧げる歌(Song for the BBB)

リムジンに乗っている男を見る
ネクタイとバリッとプレスされたシャツ
彼は見られていないことを望みながら
砂漠を警戒して
彼は知っている
自分が罪を犯していることを
訪問が報いを受けるかもしれないことを
バイオティック=ベイキング=ブリゲイドの
ヴェーガン自警団パトロールによって

(コーラス)
会議室で宙を舞っているものが
奴らを震え上がらせる
絵に描いた餅(天国)を期待しながら自分の人生を過ごすこともできる
だが、バイオティック=ベイキング=ブリゲイドが運んでやるさ

地主どもの貪欲な荷物に街の魂を売ろうとしたから、
友よ、君は美味しいペイストリー生地のお菓子を手に入れたのさ
自分のことをリベラルだと呼んでも構わないさ
自分の罪が消えていくと望んでいるんだろ
だが、君の裏切り魂は暴露されるぜ
バイオティック=ベイキング=ブリゲイドによって

(コーラス)

森林の最後の木を切り倒したら、
空気中に毒を吐き出したら、
あのチーズケーキが自分の髪についていても
驚くなよな
そう、君は企業犯罪者なんだ
君は確かに成功した
焼きたてのご馳走を受けるに値するぜ
バイオティック=ベイキング=ブリゲイドからな

(コーラス)

産業スキャンダルには気をつけな
俺たちは君の屈辱を知ってるぜ
カメラの前でスマイルしなよ
顔にクリームパイをつけたままでな
木陰に隠れて自分が見つからないことを望みな
だが、もうじき君は
バイオティック=ベイキング=ブリゲイドに会うために生きることになるのさ

(コーラス)

註:これも、多くの危険を冒し、自分たち自身の直接行動を通じて多くを成し遂げた素晴らしい一団に対する歌だ。


13.ワルシャワを思い出す(I Remenber Warsaw)

最初に、奴らは私たちの国を占領し
次に、奴らは酷い嘘を流した
邪悪なプロパガンダ
私たちの階層を表裏のあるスパイで一杯にした
特別保留地を封鎖し
その周りに壁を築いた
このゲットーに私たち全員を押し込め
私たちの街はナチスが見つけたときとは全く別物になった

最初は、誰もそれを信じなかった
どんな恐怖が用意されているのか
階段を上るブーツの音
ドアにかかる革手袋
強制労働に連れていかれた人もいた
最後の一呼吸まで奴らのために働かされる
大部分はアウシュビッツ行きだった
50万人が無意味な、早すぎる死を迎えさせられた

奴らに協力して仕事をしている人たちもいた
生き残るための絶望的な努力だった
私たちの人数が非常に少ないときでさえ
約6万人ほど生き残っていただろうか
私たちにチャンスはない、と人々は言っていた
そのときまで、彼等が言っているのは正しいと私たちは分かっていた
1943年のことだ
私たち、歩く屍は、戦う決意をしたのだった

(コーラス)
ワルシャワを思い出す
私たちは寄り添うように立ち
ダビデの星がゲットーの上に流れていた
そこで私たちは生き、私たちは死んだ

奴らのエージェントのためにゲットーを清潔にした
迷路のような地下トンネルを掘った
連合軍に頭を下げ、武器を懇願した
だが、手に入れたのは空虚な言葉だけだった
だから、貴重な瓶を一本一本蓄え
ぼろ切れとガソリンで爆弾を作った
この無情な大虐殺のシナリオの中で
陰に隠れて最後のシーンを待っていた

4月のことだった
SSが行進していた
総統閣下とそのアーリア人一族を褒め称える歌を歌いながら
奴らの顔に驚愕を浮かばせてやるために
この日を世界に示そうとした
私たちは虐殺に羊のように従っているわけじゃない
心臓を流れる最後の血をもって、悪魔どもに償いをさせてやる

(コーラス)

私たちは位置に着いた
それぞれが逃げ道を確保していた
雨霰とモロトフを奴らに落としてやった
一人が投げ終わると、もう一人と交替した
そう、私たちはナチのバカ野郎どもを殺したんだ
奴らは20人ずつ折り重なって死んでいった
私たちは乏しい武器を数えた
そして、ファシストの悪魔どもが走る度、もっと殺していった

まるまる一ヶ月、戦闘は荒れ狂った
そして、噂が飛び交った
全ての建物がなぎ倒されるまで
戦いは終わらない、と
私は微かな啓示だ
幾つか述べねばならないことがある
忘れてはならない
4週間の長きにわたり、我々は戦い、倒れるまで叛逆していたのだ

(コーラス)

註:ワルシャワのユダヤ闘争組織(ZOB)を追悼して。なんと悲劇的な皮肉なのだろう。現代史における最も印象的な都市叛乱の二つがワルシャワとジェニンなのだ。


14.「ヘンリー=フォードはファシストだった」のイントロダクション(Intro to Henry Ford was a Fascist)


15.ヘンリー=フォードはファシストだった(Henry Ford was a Fascist)

フォードはナチスのために戦車を作った
ナチスはその戦車を使って
米軍兵卒の
多くの兵士を殺した
そう、ヘンリー=フォードはファシストだった
ムカツクような奴だったのさ
正当なお金を払ってくれれば
誰にでも戦車を作っていたんだ

ヘンリー=フォードはごますり連中に言っていた
「素晴らしいことじゃないか?
敵を攻撃して
俺たちは報復するんだ!」
ヘンリー=フォードはファシストだった
狡猾な嘘つきだったのさ
赤・白・青で覆われた
かぎ十字のついた茶色のシャツ

ヘンリー=フォードは労働者に言っていた
「ストライキをやろうなんて思うなよ!
「愛国心を持たなきゃいかん。
「そうすれば、俺の第三帝国で雇ってやるぜ!」
そう、ヘンリー=フォードはファシストだったのさ
兵士が死のうと
彼は気にしない
自分を億万長者にしてくれるんだから

フォードはナチスのために戦車を作った
そして、もっと戦車を作って
ペルーとサルバドルで
多くの農民を全滅させたんだ
そう、ヘンリー=フォードはファシストだった
彼が死んだとき、私が耳にしたのだが、
彼の臨終の言葉は
「arbeit macht frei」だったそうだ

お金が彼の聖像
どちらの側にいようとも
ヘンリーの唯一のモットーは
「金を稼いで戦争をしよう」
そう、ヘンリー=フォードはファシストだった
私はこれが言いたいんだ
私は死ぬまで
ヘンリーの朽ちかけの墓に唾を吐きかけるぜ

註:実際、ヘンリーは、ファシストであることを自慢していた。GWの祖父である自分の名前についてもそうだった。歴史は、勝者が信じ込ませようとしているほどスッキリしたものではないのだ。


16.僕が明日死んだら(If I Die Tomorrow)

僕が明日死んだら
多分、猛スピードの車の中で
僕が旅行するのが好きだって知ってるだろ
ノートとギターを抱えてさ
でも、今じゃあまりにも車が多すぎて
列車はあまりないんだ
僕の翼をはためかせようとするけれど
こつが分からないんだよ
この大いなる民主主義で
事故のことなんて言わないでくれ
アメリカは僕の死となる

僕が明日死んだら
どこかの子供が持っているショットガンで
僕の体は粉々に吹き飛ばされてしまう
その心に炎を燃やしながら
コンクリートジャングルの戦闘地帯のどこかで殺される
字を書くことを一度も学んだことのない子供によって
絶望に育てられ
長い夜を生き残り
誤った時間に、誤った場所で
このチャンスの土地で
アメリカは僕の死となる

僕が明日死んだら
座席の下にパイプ爆弾があるかも
バスタブでおぼれてしまうかも
肉の一切れが喉につまるかも
君は安心して休むことができるだろうね
草の上で滑って転ぶなんて言うつもりはないけどね
プランジャーを僕のケツに押し込んできたのは
赤の他人だったんだ
自由に話せって
言われただけなんだけどね
アメリカは僕の死となる

でも、僕は明日死なないかも知れない
僕の死だって検死官の言葉を止めはしない
検死官は言うかも知れない
僕は自然死だったと
都市の空気を吸ったおかげで肺は真っ黒
癌が血管を駆けめぐり
酸性雨のおかげで
僕は暗闇の中で光を放つ
乾杯しよう
アメリカ政府と死亡率に
アメリカ、それは僕の死となる

註:非常に多くの選択肢がある。コインテルプロ・車文化・産業病・走行中の発砲、正にブーケみたいなもんだ。


17.「国旗=冒涜=ぼろ切れ」のイントロダクション(Intoro to The Flag Desecration Rag)


18.国旗=冒涜=ぼろ切れ(The Flag Desecration Rag)

奴らは米国議会に修正案を可決しようとしている
あんなチンピラどもも、改善したい不満を持っているようだ
俺たちみんなが忠誠を誓わねばならないんだとさ
奴らが欲しがっているだけのことなんだがね
奴らの偽善と貪欲のシンボルを冒涜しちゃいけないんだとさ

(コーラス)
だが、国旗は単なるぼろ切れだ
国旗は単なるぼろ切れだ
使い古しのよれよれの薄汚い血塗れのぼろ切れだ

シンボルに忠誠を誓うんなら、行動はどう考えるんだい
民主主義への忠誠か、それとも盲目の権威への忠誠か
ロスアンジェルスからベトナムまで、戦争の旗だろ
空軍が爆弾を落とす度に、旗自体が冒涜されてるんだぜ

(コーラス)

メキシコ(※)で言ってるように、「ヤンキー ゴー ホーム」
米国とその同好会は、世界は徘徊するためにあるとお思いだ
この点をハッキリさせるために、奴らは伝統的なことをやってるぜ
マッチに火をつけて、自由を響かせよう

(コーラス)

さぁ、燃やせ・踏みつけろ・引き裂け・少なくとも逆さまに掲げよう
足に結びつけて、地面を引きずろう
一体何人の人々が死んでしまったのかみんなに知らせてやろう
「良かれ悪しかれ、俺の国だもんな」なんて言ってるバカ野郎がいるんだから

(コーラス)

※ここには好きな国名を入れてくれ(つまり、セルビア・プエルトリコ・Big Mountain・イラク・コロンビアなどだ)

註:糞みたいな「アメリカン=ドリーム」を一度も信じたことのない人でも、帝国主義・奴隷・大量殺戮というアメリカン=ナイトメアは充分すぎるほど理解している。帝国を終わらせるために、国旗を燃やし、近所の人と知り合いになろう!


19.イエスは誰を爆撃するのだろう?(Who Would Jesus Bomb?)

市場で君を見た
街路で君を見た
政治集会で君を見た
自分の十字軍について語り
自分の国民について語る
恐ろしすぎて口にできないようなことも言っていた
自分のキリスト信仰を公言し
神の愛を公言する
アップルパイと母親について語る
僕は一つ質問があるんだ
答えて欲しい
教えてくれ、イエスは誰を爆撃するのだろうか?

イエスはシリア人を爆撃するかも知れない
彼等はイエスのようにユダヤ人じゃないから
イエスはアフガンを爆撃するかも知れない
何か報復的な気分のために
イエスはM1戦車を運転して
フセインを狙撃するかも知れない
教えて欲しい、イエスは誰を爆撃するのだろうか?

君をテレビで見た
戦艦に乗っていたね
丘の上にある家にいる君を見た
君は話していた
世界をもっと安全にすることについて
殺さねばならない人々について
とてもぺらぺらと話していた
自分の文明について
どれほど自分が道徳的に高い立場にいるのかについて
世界の半分では
君の爆弾が建物を破壊しているのに
あぁ、君がその音を聞いてさえくれたなら

でも、イエスは地雷を売って
自分の電気椅子のスイッチを入れるかも知れない
遙か遠くの土地にいる敵に対しては
イエスは全く思いやりを示さないかも知れない
ベトナムで子供たちを殺した飛行機に
イエスは乗っていたかもしれない
教えてくれ、イエスは誰を爆撃するのだろうか?

そう、君が自信を持って叫んでいるのを聞いた
君は神を褒め称えている
君が良く知っている神について語っている
君はハルマゲドンについて語っている
最後の勝利についても
全ての邪悪な勢力が地獄に落ちてしまうとき
そう、君は賢くも神の側にいることを選んだ
それが君がこの上もなく望んでいること
君の良心が死ぬとき、ハッキリするさ
君の最後の審判の日がやってきたとき
君がこの上もなく望んでいるのは、
君の原爆は剣よりもましだったらいいな、ってことだろ

イエスがベツレヘムに武装ヘリコプターを送るとは思えない
チモール島の街を完全に破壊するためにジェット機を送るとは思えない
イエスが独裁者に金を貸すとは思えないし
SUV を運転するとも思えない
イエスが一度だって
一オンスのナパーム弾を投下するなんて思えない
だから、教えてくれ、イエスは誰を爆撃するのだろう?

註:ヒューストンである種の地元の人たち(右翼宗教ゾンビたちだ)と時々話をしながら夏の大部分を過ごしていた。そのときに思いついた歌だ。


20.イラク解放作戦(Operation Iraqi Liberation)

俺たちは問題を抱えた。
俺たちが地球の支配を維持するためには解決策が必要だ
訴訟を起こし、うまくやる
だが、俺たちの論理が気に入らなければ、お前ら辞めたっていいんだぜ
万国に散らばってる完全無欠の諜報機関を使って
全てお見通しなんだから
俺たちが必要なものを全く見つけられなかったとしても、何をすべきか分かっているさ
カメラを見つめて、嘘を言うんだ

(コーラス)
なぜなら、それがイラク解放作戦だからだ
綴りを言ってみな
Operation Iraqi Liberation
O.I.L.

ミサイルと核開発について嘘をつく
ウランについて嘘をつく
バブルガムをあげるようにして
軍事基地を建設し、レポーターに微笑む
ビン=ラディンについて、彼とサウジアラビアの関係について嘘をつく
9.11について嘘をつく
バース党について、彼等とアルカイダとの関係について嘘をつく
何の関係もないって分かっているからさ

(コーラス)

北朝鮮について嘘をつく、イランについて嘘をつく
イスラエルについては口を閉ざす
イスラエルの核兵器については歌わせない
みんなうまいことつじつま合わせ
その人民を解放し、そのお金を解放し、
その土壌を解放する
その空港を解放し、その港を解放し
その石油を解放するんだ

(コーラス)

註:政府はほとんど全てのことについてほとんど一貫して嘘をついている。だが、国務省のバカが実際にやってきて、自分たちの侵略を「OIL」という頭字語を使って述べたときは、真実の瞬間だった。


21.家に帰りたい(I Wanna Go Home)

私は難民として生まれた
私が耳にした古い農家を
これからも見ることができるかどうか分からない
でも、そこが私がいるべき場所なのだ、疑いようもない
私の家族は皆その農場からやってきたのだから
私たちが誰かを傷つけたことは一度もない
あなたが耳にしたことで困惑しているなら
一言で言ってあげよう

(コーラス)
私は家に帰りたいんだ

祖父が言っていたのを聞いたことがある
父が小さかったとき
毎日の大部分を外にいて
近所の子供たちと一緒にボールを蹴っていた
私たちはキリスト教で、彼等はユダヤ教
だが、そんなことは関係ない、宗教の意見なんて
だから、銃を突きつけられて、
河を走って渡らねばならないなんて
奇妙なことだった

(コーラス)

私たちにはダブケがあった、歌があった
皆、自分たちがどこにいるべきなのか知っていた
穀物を育てていた
良い生活だった
イエスが立っていた土地にいた
今、私たちは世界中に散らばっている
でも、どこにも平和はない
私は何かの兆候を探しているんだ
何とかしてパレスチナに帰るための

(コーラス)

註:政治は複雑だと考えている人たちがいる。だが、私は、通常は、非常に単純なのだと思っている。通常、持つものと持たざるものに要約できるものだ。金持ちと貧乏人、家を持つ者と家を持たない者、征服者と難民。現在のシオニストによるパレスチナの占領だって同じことだ。


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