とある夜、第三新東京市内の某所にて雄叫びが上がりました。
・・・・・・・・・・イツモのコトなので、近隣住民は慣れっこだったようですが。
「ふっふっふっふっ・・・・・・・やれザコキャラだの影の薄い脇役だのヘンタイだのカメラヲタクだのピーピング・トムだの・・・・・
よくも好き勝手言ってくれたなぁ、愚民どもめぇっ!!
ついに・・・・・・ついに俺様の時代がやってきたのだぁっ!!!
ぐわぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはぁっっっ!!!!!」
翌日、第三新東京市立第壱中学校。
校内には模擬店や展示品などが立ち並び、見物客もチラホラ。
そう、今日は文化祭の真っ最中。
そして碇シンジ君が属する2年A組もまた、体育館にて演劇を上演中。
題目は「白雪姫」。
キャスティングボードはというと
監督、脚本、主演(王子):相田ケンスケ
お妃:惣流・アスカ・ラングレー
7人の小人
A:綾波レイ
B:洞木ヒカリ
C:鈴原トウジ
D:山岸マユミ
E:霧島マナ
F・G・鏡:省略
そして、白雪姫は・・・・・碇シンジ。
そう、観客の大多数はシンジ君目当てなのです。
衣装を着せられヅラを被らされ、化粧をされた美少女・・・・・・・の姿をした彼が登場した途端、館内は黄色い声で埋め尽くされました。
その理由は・・・・・必要ないでしょう(^^;;;。
無論、キャスト決定までにはモメにモメました。
しかし、ケンスケ君の一言があのアスカ嬢さえもアッサリと引っ込めさせてしまったのです。
それは悪魔の囁き。
『・・・・お前ら、見たくないのか?』・・・・・・と。
反対していた者(大多数が女子)がコロっと寝返ったのは言うまでもありません。
『フッ・・・・やはり俺の考えたキャスティングに間違いはなかったのだぁっ!!!
全てはシナリオ通りだ・・・・・(/ー\)』
舞台の袖から客席を覗いていたケンスケ君、眼鏡を不気味に光らせながらニヤリ・・・・・とゲンドウ氏張りに笑ってます。
舞台は滞りなく進み、いよいよクライマックス。
林檎売りに化けたお妃(アスカ)が白雪姫に毒入り林檎を食べさせた後のシーン。
棺に眠るように横たわる白雪姫(シンジ)、それを周囲で嘆き哀しむ小人たち。
そこへ颯爽とやってきた王子様(ケンスケ)、棺の中を覗き込みます。
「・・・・・なんて美しい人。是非お城に連れて帰り、私の妻に・・・・・」
・・・・・と台詞を言った後、そっと顔を寄せました。
そして
その直後
館内は嬌声と悲鳴の坩堝と化しました。
棺から白く細い腕が伸び、なんと王子様を引き摺り込んでしまったのです。
唇に触れる感触に驚き、手足をバタバタさせ必死にもがく王子様。
だがしかし、段々と力が弱くなっていったそれは・・・・・・ついには活動を停止してしまいました。
静寂が館内を包み、ところどころでゴクリ、と生唾を飲む音が聞こえてきます。
そして、棺から誰かが立ち上がり・・・・・・
「フッ・・・・・・同性も異性も等価値なんだ、ボクにはね。でも、カレとだけは勘弁して欲しかったよ・・・・」
爽やかな笑顔で言い切るカヲル君の眼前には、灰と化した生徒達がサラサラと音を立てながら崩れていく姿がありましたとさ。(ちゃんちゃん)
オマケ
その頃シンジ君はというと・・・・・
「・・・・アンタ、そんな格好も良く似合うのねぇ・・・・・ウフフ、新しい世界が見れそう♪」
「勘弁してよ、アスカ・・・・・優しくしてね♪(爆)」
管理人のコメント
map_sさんから、またまた恐ろしいKISSを頂いてしまいました。(汗)
でもさ、ケンスケ君。
ということは、君はシンジ君と、その……%$したかったのか?(汗)
最後だけをみると「A」なんですけれどねぇ。(汗)