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KISSの温度「A」Edition 11th

爆音と共に国連海軍太平洋艦隊旗艦オーヴァー・ザ・レインボウの甲板へと降り立つヘリ。
その様子を、ブリッジの張り出しから見下ろす少女がいた。
ヘリから降り立つ4人の姿を認めると、彼女は踵を返して走り出す。
そして・・・・・

「ヘロゥ、ミサト!元気してたぁ?」
「ま、ね。アナタも背、伸びたんじゃない?」
「そ。他のところもちゃぁ〜〜んとオンナらしくなっているわよ?」
「紹介するわ。エヴァンゲリオン弐号機の専属パイロット、セカンド・チルドレン。
惣流・アスカ・ラングレーよ」
甲板で向き合う5人・・・・・といっても、ブキミに眼鏡を光らせる少年はあちこちをカメラに収める事に、そしてジャージ姿の少年は、少女の靴に踏みつけられている帽子を懸命に引っ張っていた。 ミサトがアスカを紹介した直後、お約束のように一陣の風が甲板を舞い・・・・・・・

パン!パンッ!!


連続でビンタの音が・・・・・・・・・・・・・・・何故か2発。
沈黙したジャージヲタクとカメラヲタクの屍を踏み越え、残ったふたりへと歩み寄るアスカ。
「・・・・・で、噂のサード・チルドレンはどれ?まさか、今の・・・・」 「違うわ、アレは単なるザコキャラ。本命はこのコよン♪」
ミサトは何を思ったのか、シンジの背後に回り背中から抱きしめた。
一瞬アスカの額に青筋が走る。
が、頬を染めながらミサトの腕の中でモジモジしているシンジを見た途端、クルリと振り返ってガッツポーズ。
『・・・・・くぅ〜〜〜〜♪デッキから見かけた時も中々だと思ったけど、近くで見たらますますイイわぁっ♪
こんな上物滅多に居ないンだから、ショタっぽそうなミサトの魔の手からなんとか・・・・・そうだ♪』
・・・・と、0.9989秒で回答を導いたアスカ。
ミサトの腕を強引に振り解き、シンジの首に自分の腕を絡ませて・・・・
チュっ♪
キャぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪
「な・・・・ちょ、アスカぁっ!アンタ、アタシのシンちゃんに一体ナニしてンのよぉっ!!」
「ウルッサイわねぇ、ミサトぉ!
コイツはアタシの大事な部分を見たばかりか、アタシのファーストキスまで奪ったのよぉっ!?
こうなったら責任取ってもらう以外ないじゃない!!」
「せ、責任ってねぇ!?
ダレがどう見たって、今のはアスカがシンちゃんを無理矢理襲ったとしか言えないわよっ!!(▼▼メ」
「だーかーらー、嫁かず後家は黙ってなさいってぇのっ!!
・・・・ねぇ、シンジぃ?責任取って一生面倒見てくれるわよねぇ♪」
「え、いや、あの、その・・・・・・」
「ンもう♪照れ屋さんなんだからぁ、ダ・ァ・リン♪」
チュっ♪
「ムッキーーーーー!!!!!
こうなったらアスカ!シンちゃんを賭けて勝負よぉっ!!」
「ハンっ・・・・笑わせないでよね!?
アンタなんかより遥かに若いアタシが負けるワケないじゃない!」
「あ〜らぁ?アンタみたいなガキンチョじゃぁ、アタシのテクニックに敵うワケないじゃない♪」
「仕方ないわね・・・この勝負、受けたわ!」
「じゃぁ、3回勝負だからね!?」
「望むところよっ!!」
「あのー、僕の意思は・・・・・って、ダレも聞いてないよぉ・・・・・・(泣)
ふたりに両脇を抱えられ、艦内へと引き摺られていくシンジ。
彼の涙は風に舞い、海の中へと落ちていった・・・・・

その後、何があったのかは不明である。
だが、下船する際完全に萎れたシンジと、ヤケに艶の良い顔をしたミサトとアスカの姿があった。

蛇足ではあるが、勝負は延長戦でも決着がつかず、翌日再試合が組まれたという・・・・・・

合掌(笑)







・・・・・・・・・・・・・・・旅に出ます、探さないで下さい(−−;
 
 
 


管理人のコメント

 はじけてます。(笑)
 お話も雰囲気も大好きです。(廃)
 どらこさんも言っていましたが、旅に出る前に再試合をお願いします。(爆)


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