map_sさんの
KISSの温度「A」Edition 4th

 とある日の葛城家。
 シンジ君はいつものように家事に精を出し。
 アスカ嬢はいつものようにリビングでゴ〜〜ロゴロ。
 名目上(だけ)の家主はえびちゅのために労働中。
 
 一段落ついたシンジ君、ふたり分の紅茶とお菓子をお盆に載せてリビングへ。
 
「アスカぁ、お茶にしない?」
「うん♪」
 
 アスカ嬢は満面の笑みをシンジ君に向けながら、ガバっと勢い良く起き上がります。
 シンジ君も嬉しそうに微笑みながら、ティーカップとお菓子の皿をテーブルの上に。
 勿論、向かい合わせの位置に置くような野暮な真似などしません。
 お揃いのカップが、仲良く隣り合わせに。
 並んで座るふたりの間には、誰も入れる隙間などありません。
 
「・・・・・あれ?」
 
 お菓子のお皿を見たアスカ嬢、ちょっとだけ意外な声を上げます。
 お皿の上にはいつものチョコチップではなく、○ッキーが。
 
「ゴメン・・・・アスカのお気に入りのクッキー、今日は売り切れてたんだ。 それで・・・・・」
 
 シンジ君の済まなそうな表情に、アスカ嬢は首を横にフルフル。
 
「ううん・・・いいの。 シンジが用意してくれたものだったら、何でもいいんだよ・・・・アタシ」
「アスカ・・・・・」
「ホラホラ♪ 紅茶が冷めないうちに食べましょ?」
 
 ニッコリ笑ったアスカ嬢、ポッ○ーを手に取るとシンジ君の口元へ。
 ハートマークを周囲に撒き散らしながら、ふたりは互いに食べさせっこ。
 
 ぽりぽりぽりぽり・・・・・
 ぽりぽりぽりぽり・・・・・
 
 ふと気づいた時には、皿の上に残ったポ○キーは一本だけ。
 互いに顔を見合わせます。
 
「アスカ、食べて良いよ?」
「ううん、シンジが食べて?」
 
 互いに譲り合う為に、お皿の上のポッキ○は手付かずのまま。
 何を思いついたのか、アスカ嬢は心持ち頬を染めながらシンジ君に聞きました。
 
「ねぇ・・・・半分こしよっか?」
「そうだね・・・・そうしよっか」
 
 シンジ君が手を伸ばそうとするのを止めるアスカ嬢。
 ひょいっと持ち上げ、自分の口に咥えます。
 
「ん♪」
 
 シンジ君もアスカ嬢の意図に気付き、頬を染めたりなんかして。
 でも、戸惑う事なく反対側を口に咥え・・・・・
 
 ぽりぽりぽりぽり・・・・・
 ぽりぽりぽりぽり・・・・・
 
 ちゅっ♪
 
 その日から、おやつにポッ○ーが必ず出るようになりましたとさ♪
 
 ちゃんちゃん♪
 
 
 
 
 
 ・・・・・・・・・あー、背中が痒い(A^^ゞ;;;;;;
 
 
 


管理人のコメント

 なるほど!
 map_sさんはいつも奥様とそうしてポッキーを食べているのですね!(爆)
 
 そういえば、ジャイアントポッキーというのがありましたねー
 今もあるのでしょうか?(汗)
 
 しかし……ジャイアントポッキー……
 ……できないよね。さすがに。(汗)


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