「ごっめ〜んリツコ、ちょっち遅くなっちゃった! 」
「はぁ・・・ごめんじゃないでしょ、まったく。」
「てへへ、ごみんごみん・・・んで、状況は? 」
「はい。第六サーチ衛星が捉えた飛行物体は、衛星軌道に乗ってボルネオ上空を通過中です。」
「ふ〜ん・・・映像、モニターに頂戴。」
「それが・・・」
「伊吹二尉、何事も簡潔にね。」
「は、はい! ・・・それが、光学的には何も観測されていないんです。」
「・・・熱放射は? 」
「はい、赤外領域でも、異常は有りません。レーダーにも反応無しです。」
「・・・じゃ、なんで『それ』が飛んでるって判ったのよ? 」
「・・・海面隆起よ。」
「かいめんりゅうき? 」
「ええ、地球上のジオイド面・・・つまり、等重力ポテンシャル面に、不自然な歪みが観測されたの。」
「・・・それに、衛星軌道上を飛行する衛星にも、僅かながら針路の乱れが確認されています。」
「・・・ごめん、簡潔じゃなくて良いわ。 判りやすく言って頂戴。」
「つまり・・・」
「つまりね、ミサト。 目には見えない何かが、重力の影響を振りまきながら飛んでるって事よ。」
「海面・・・要するに、潮の満ち引きを起こさせる程に重いってコト? 」
「はい。衛星に加えられた加速度から逆算して、およそ四千万トンと推測されます。」
「それって・・・」
「はい・・・パターン・青は未確認ですけど・・・」
「確かめる迄も無いわね・・・使徒よ。」
「ほんじゃなぁ、シンジ! 」
僕の肩を軽く叩いて、トウジが横を駆け抜けていった。
一度失った筈の右足は、トウジ自身の細胞から培養されたクローン・パーツに変わっている。
その事実がトウジの足取りを重くしたコトなんて、今までだって一度も無かったけど・・・
「あ〜あ、すっかり浮かれちゃってさ、トウジのヤツ。」
「うん・・・そうだね・・・」
隣りに並んだケンスケに、曖昧な笑みで応えながら。
「洞木さんだって、喜んでたしね・・・」
廊下の角に消えるトウジの背中で、一瞬弾んだ白い鞄。
トウジの足取りを軽くしたのは、その中でカタカタと揺れる手作りチョコだって知ってるから。
「はあ・・・いいなぁ・・・」
どんなに溜息を吐き出したって、僕の足は重いままだったんだ。
「なんだよ、オレだって一個も貰えなかったんだぜ? モテナイくんはシンジだけじゃ無いさ! 」
そう。どんなにケンスケが慰めてくれたって、僕の足は重いままだったんだ・・・
「異常な重力波が検出されました! 」
「解析を急いで!! 」
「はいっ! ・・・これは・・・」
「・・・はぁ? これは・・・また・・・小さいわね? 」
「はい。ひょっとしたら、センサー内に生じたノイズかも知れませんが・・・」
「・・・いいえ。MAGIの解像能力は、3gの分解能を持っているわ。」
「ちょっとぉ、作戦部にも情報を廻してくれる? 」
「あ、はい・・・現在、日本上空を通過中の物体から一部が分離、降下を始めたようです。」
「!? 攻撃なの? 」
「判らないわ。MAGIの試算では、推定質量は10g前後。」
「・・・攻撃にしては極端にセコイわねぇ〜。」
「油断は禁物よ。・・・マヤ、降下中の質量、追跡は出来てる? 」
「はい・・・あ。大気圏突入・・・駄目です、目標質量が小さすぎてノイズに紛れました。」
「大気の質量に埋もれた・・・か。」
「はい・・・ああっ!? 目標、静止しました!! 」
「本体の方ね!? 」
「はい! 目標、第三新東京市の直上ですっ!! 」
「これは・・・いよいよ・・・」
「ええ、使徒ね。・・・一年ぶりだわ・・・」
靴を履き替え、僕たちは玄関を出た。
僕なんて、なんの取り柄も無いし・・・
いや、取り柄は有るんだよ、学校のみんなは知らないだけでさ。
「はあ・・・アスカだって、綾波だって、毎日僕が作ったご飯食べてるじゃないかぁ・・・」
「なんだよ、あの二人からも貰えなかったのか? 」
呆れたようなケンスケの声が、僕をますます惨めにする。
「え・・・うん。家族みたいな物だから、いまさらチョコなんて、って思ったのかなぁ・・・」
「なんだよ、家族にだって義理チョコくらい渡すだろ? あいつら、ホントに冷たいな。」
いいヤツだよね、ケンスケって。僕を慰めてくれてるんだ。
でもさ、ちょっと誤解してるよ。
「違うよ、アスカも綾波も、本当はすごく優しいんだ。・・・きっと忘れてるんだよ。」
「だって、バレンタインだぜ? 年に一度の、オトコの晴れ舞台じゃないか。」
「それはそうだけど・・・」
「だろ? それに、主役は結局、女の方だしな・・・忘れるなんて有り得なイテッ! 」
奇妙な悲鳴を上げて、ケンスケが頭を押さえた。
直後、彼の足元に、銀色の小さな小石が転がる。
「いてて・・・なんだよ、こりゃ? 」
「う〜ん・・・ん? これって・・・」
ケンスケの代わりにしゃがみこんで、地面のそれを手に取る。
小石かと思ったそれは、銀紙に包まれた楕円体で・・・
「これって・・・アーモンドチョコじゃないか・・・やった! 」
僕の手からそれを受け取ったケンスケは、ガッツポーズを決めて涙を流し始めた。
「くうう、とうとうオレにも春がきたかっ・・・! 」
「どっ、どうしたのさ、ケンスケ? 」
なんだか心配になって顔を覗き込んだ僕の鼻先に、ケンスケはチョコを突きつけて叫んだんだ。
「見ろよシンジ! これが女心の結晶だっ!! 」
「・・・え? 」
「バレンタインだよ、バレンタイン! 」
呆気にとられる僕に構わず、ケンスケは熱弁を振るい始める。
「くううっ、なんて奥ゆかしいコなんだろう! この飾り気の無さこそが、『飾らない気持ちです』ってメッセージじゃないか!!」
「・・・そう・・・なの? 」
「そうさ! さらに、この幾何学的に均整のとれた美しいフォルム! きっと、知的でクールな女の子なんだ!! 」
「そう・・・なのかなぁ・・・」
「そうに決まってるだろ! ああ、しかも、面と向かって渡すのが恥ずかしくて、遠くから投げて寄越した奥ゆかしさ・・・これこそ大和撫子! まさに日本女性の鏡だよ!! 」
そうかなぁ? なんか違うような気がするけど・・・
「ああっ、こうしちゃ居られない! きっと今頃、可憐で健気な女の子が、不安と期待に胸を締め付けられながらオレを待ってるに違いない!! 」
「・・・ケンスケ? 」
「そうだよ、シンジなんかとブルーに浸ってる場合じゃないんだ! あばよシンジ、おまえのコトは忘れないぜ!! 」
そう言い放つや否や、ケンスケは校舎の中へと駆け込んで行った。
「シンジなんかって・・・ひどいよ、ケンスケ・・・」
寂しくなって、僕は思わず呟く。
なんだか涙が出そうになって、ケンスケの背中を見送ったままの顔を上に向けたそのとき・・・
「あ・・・あのコかな・・・? 」
三階の教室の窓から、栗色のショートカットが消えていったんだ・・・
「重力波に異常を確認! 再び小質量を投下した模様です!! 」
「今度は!? 」
「はい・・・ええ、先程と同様、投下した質量は10g前後です。」
「本体は!? 」
「依然、第三新東京市の直上にて静止中! 」
「パターン! 」
「不明です!! 小質量、追尾できません!! 」
「リツコ・・・」
「ええ・・・使徒よ。」
涙がこぼれないように、じっと空を見上げていた。
雲一つない青い空。
きれいな・・・とってもきれいな色だけど。
・・・でもそれは、空虚な僕の、心の色だから。
なんだか、世界中が僕に埋め尽くされているようで・・・
なんだか、世界中が寂しいと泣いているようで・・・
ぽと。
だから、その音。
僕の耳に届いた、何かが落ちる音。
それはきっと、僕が落とした涙の音だと思ったんだ・・・
「・・・綾波? 」
視界の端に、今は見慣れてしまった蒼銀がちらついて、僕は校舎へと視線を移す。
「綾波じゃないか・・・」
三階の窓、僕を無表情に見下ろす紅い瞳。
・・・本当に表情が無いんだ。
アスカと綾波、ミサトさん・・・そして僕。
サードインパクトの後、ミサトさんの家で新たに始まった同居生活。
新しい生活は、新しい表情をみんなにもたらして・・・
綾波だって、綺麗に笑ってくれるようになったのに・・・
とっても優しい目で、僕を見てくれるようになったのに・・・
・・・本当に、表情が無いんだ。
きっと、僕が悪いことをしたんだね?
自分じゃ判らないけれど、綾波を怒らせるようなこと・・・きっと僕がやったんだね?
だから、今日、僕は・・・
綾波の冷たい目から逃げ出したくて。
でも、寂しさの針が、僕を冷たく地面に縫い付けて。
一歩も動けなくなった僕は、ただ、地面に降ろした視線を彷徨わせるしか無かった。
「・・・あれ? 」
だけど、そんな僕の目に、小さな銀色の包み紙・・・
一粒のアーモンドチョコが映る。
「・・・これって・・・? 」
僕の爪先から50cmほど離れた所で、頼りなく転がるチョコレート。
ひょっとして・・・
期待に胸を震わせながらそれを拾い上げた僕の耳に、だけどその時、信じられない・・・ううん、信じたくない声が届いたんだ。
「・・・ちっ・・・」
それは、綾波の声。
初めて聞いた、綾波の舌打ち。
『・・・ちっ・・・』
僕が拾い上げたチョコレートは、綾波の失望なの?
このチョコレートは、綾波が僕にくれたものじゃないの?
僕は・・・また綾波を怒らせてしまったの?
答えを知るのが怖くて。
僕は、チョコレートを手のひらに支えたまま。
ただ、俯くだけだった・・・
「またですっ! 再び小質量投下しました!! 」
「またなの? ・・・質量、位置、パターン!! 」
「はい! 投下した質量は10g前後、本体は第三新東京市の直上にて依然静止中です! パターンは不明!! 」
「・・・はあっ・・・結局、あれが何をやってるのかは判んないのよねぇ・・・」
「仕方ないわ、だって使徒ですもの。・・・マヤ、追尾の方はどう? 」
「はい、やがて大気圏突入です・・・あっ!? 」
「なに? 驚いていても判らないわ。」
「すみませんっ! ・・・一瞬ですけど、投下質量を視認しました。現在、MAGIで画像を解析中・・・出ました、スクリーンに廻します。」
「・・・なに、この丸いの? 」
「扁平率121.4%の楕円体、長半径はおよそ16mm・・・小さいですね、センパイ。」
「そうね・・・四千万トンの不可視の存在から投下される、質量10gの小さなタマゴ・・・」
「・・・リツコ? 」
「ふふっ・・・さすがは使徒、というべきかしら。」
「なに? なにか判ったの? 」
「・・・使徒よ。ワケが判らないのは、とりあえずぜぇ〜んぶ使徒。だから、あの楕円体も・・・」
「楕円体も・・・なんです? センパイ。」
「ええ・・・使徒よ。」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・リツコ・・・」
「言わないで・・・」
「センパイ・・・」
「・・・判ってる・・・判ってるのよ、マヤ。」
「ま、いいけど・・・」
「こほん。・・・恐らく、次は本体ね。」
「センパイ・・・わたし、汚れてしまうんですか・・・? 」
「・・・」
「・・・」
「・・・自覚しなさい、マヤ・・・」
綾波に拒絶されたような気がして。
ううん・・・拒絶、されたんだね・・・
・・・僕はまだ、手のひらのチョコレートを見つめたまま、じっと俯いていた。
手から伝わる熱が、チョコをゆっくり溶かしているような・・・そんな気がする。
僕の心も、だんだん形を失っていくような・・・そんな気がする。
幸せな毎日が・・・
違う、幸せだと信じていた毎日が・・・
どろどろに溶けて・・・
カタチを失って・・・
手のひらからこぼれていく、そんな気がするんだ・・・
ぺしっ。
だけど。
そんな悲しい幻は。
頭に感じた衝撃が、みんな吹き飛ばしてしまった。
「・・・アスカ・・・」
見上げた窓には、あからさまに不機嫌そうな表情を浮かべた綾波と・・・
「ふっふ〜ん♪ やっぱり、こ〜ゆ〜のはアタシじゃないとダメねっ!! 」
胸の前で腕を組み、得意そうに頷くアスカの姿。
いや、それだけじゃない。
「ごめんねぇ、シンジ。ワタシ、失敗しちゃったのぉ〜! 」
申し訳なさそうに顔の前で手を合わせる、栗色のショートカット。
「まな・・・マナ!? 」
「あなたは相田くんに当てた・・・わたし、あと50cmだったのに・・・」
「綾波さんはまだ良いです。私なんて、順番すら廻って来なかったんですから・・・」
ぷうっと頬を膨らませる綾波を宥めているのは・・・
「山岸・・・さん? ・・・山岸さんじゃないか!? 」
「君はまだいいさ。僕なんて、セッティングに使われるだけ使われて、順番に混ぜてさえ貰えなかったんだよ?」
そして・・・
「シンジくん・・・残念だけど、試射には参加させて貰えなかったよ。」
くすんだプラチナ・ブロンドは・・・
「あったりまえでしょ、ホモは黙ってなさいよっ!! 」
どげしぃっ!!
アスカの踵落としを受けてなお、血塗れの微笑みを浮かべ続ける紅い瞳は・・・
「ふふっ、久しぶりだね? シンジくん。」
すぱんっ!!
「・・・あなた・・・もうイラナイの・・・」
綾波にスリッパで後頭部を痛打されてなお、乱れた前髪を爽やかに掻き上げるその指先は・・・
「そうだよ・・・僕は、君に会うために甦ってきたのさ・・・」
どばばばっ!!
「私なんて、碇さんとのカップリングは初めてでしたのに・・・」
山岸さん秘蔵の文庫本コレクションで、ついに埋もれてしまったスマートなシルエットは・・・
「・・・」
「あれ? おしりから空気を吹き込んで、足で踏んづけて『パンッ』って鳴らそうと思ったのに。」
ストローを握りしめて立つマナの足の下で、カエルの様にうんうん唸ってるんじゃないかな〜という気がする、あの懐かしい顔は・・・
・・・バレンタインデーには関係ないヒトだし・・・いいや♪
こほん。
「と・に・か・くっ!! 覚悟しなさい、シンジ!! 」
ああ・・・アスカって、やっぱり元気な笑顔が一番だ・・・
「碇さん、お待たせしました。」
山岸さん・・・サードインパクトだって乗り越えたんだね? 強く・・・なれたんだね?
「・・・試射・・・終わったから・・・」
綾波・・・ありがとう、笑ってくれて・・・僕を拒絶しないでくれて・・・
「あっれ〜、パンって鳴らしたかったのにぃ、パンってぇ〜」
・・・マナ、お願いだから、そのストローを僕のおしりに挿さないでね・・・
「「「黙っててっ!!!」」」
「・・・ちぇ。」
ほっ。
「とにかく! ・・・いよいよ本番よ。」
「バレンタインデー・・・チョコレート、あげるの・・・」
「私たちの『おもい』、受け止めてください・・・」
「・・・ストロー、要る? 」
「「「いらんわっ!!!」」」
「・・・ちぇ。」
「ああああっ、もうっ!! いいわねっ!? きちんと受け・・・」
「センパイ! 重力波の異常ですっ!! 」
「・・・きたわね? 」
「はい! 今度は大きい・・・本体・・・本体が降下を開始しました!! 」
「えぇっとぉ、とりあえずぅ・・・・リツコ、今の内に言っときなさいよ? 」
「やめて・・・惨めさが増すだけだわ・・・」
「いいじゃない、言えるうちが華よ。」
「そう・・・そうね・・・ええ、使徒よ。」
「・・・はぁ、きっとコレって、ギャグにすらなってないのよね・・・」
「・・・無様ね。」
「せんぱぁい、わたし帰っても良いですかぁ? 」
「駄目よ・・・せめて、オチぐらいはつけてあげなさい。」
「・・・汚れるって、こういうコトなんですね・・・」
「・・・いいわ、コレが終わったら、ブワァっと呑みに行きましょ? 」
「センパイも行くんですかぁ? 」
「ええ・・・もちろん、ミサトの奢りね。」
「わぁい、わたし、がんばりますぅ♪」
「・・・とほほ。」
「ほら、ミサトの了承も得たわ・・・続けなさい。」
「はぁい♪ えっと・・・大質量、大気圏に突入! 対象、可視化! 監視カメラが映像で捉えました!! 」
「ま、一応スクリーンに廻してくれる? 」
「はい・・・大きいですねぇ・・・」
「そりゃあ、なぁんてったって四千万トンだもの♪ 」
「・・・シンジくん、大丈夫でしょうか・・・」
「心配しなくていいわ。ついでに、パターンも解析してくれる? 」
「はぁい・・・やっぱり。ピンクもピンク、まっピンピンですぅ♪」
「らぶらぶ・・・いいわ、もうどうでも。・・・行きましょう、呑みに。」
「あら? 淡白ね、リツコ。」
「もうウンザリなの。ほら・・・行くわよ、マヤ。」
「あっ、はぁ〜い♪」
「『想い』と『重い』・・・そんな冗談を言うための四千万トン・・・無様ね。」
溜息混じりに呟きながら、リツコはモニターに背を向けた。
誰も居なくなった発令所で、巨大なメインモニターは、孤独な上映会を続ける。
大気との摩擦によって生じる熱を紅く纏って、とある中学のとある少年へと落下していくその物体。
少女たちの『おもい』の化身。
それは、じつに四千万トンの総重量を誇る、恐ろしく巨大な『キス・チョコ』であった・・・
管理人のコメント
喰う寝る36さんから、バレンタイン記念として 『KISSの温度 すぺしゃる』 を頂いてしまいました♪
手に汗握る第3新東京市の攻防。
リツコさんがいい味出してますね♪
使徒の正体。
実は、巨大なチョコだったとは。
ああ、シンジ君、どうなってしまいのでしょうか?
シンジ君のその後が、非常に気に掛かります。(^^;
さあ、気になって夜も眠れない方は、喰う寝る36さんにメールを出そう!(笑)
この作品を読んでいただいたみなさま。
今のあなたの気持ちを、メールにしたためてみませんか?
みなさまの感想こそ物書きの力の源です。
さあ、じゃんじゃんメールを送ろう!