喰う寝る36さんの
KISSの温度「K」Edition

 タンッ!
 グラスの底を受け止めるカウンターの悲鳴が、また一つ響いた。
「ろ〜ジッ!今日ろいう今日は、僕ァ帰ららいからえッ!」
 タンッ!
 少し離れた処で、さらに一つ。
「ああ、せや!センセろ辛いキモチ、ワシもろ〜っく判るれェ!」
 タンッ!
「あしゅかは、僕ろころらんれ、れ〜んれんっ!らかっらいらいんら!!」
 タンッ!
「ろうらっ!ひかいも、れ〜んれんっ!らかっれらいろ〜!!」
 タンッ!
「ろうらろうら〜、らあっれらいろぉ〜!」
 タンッ!
「%%$&*$$”!」
 タンッ!
「##$(!・・・&’$##&!!」
 ・・・・・
 ・・・
 ・
 ・・・・・・からん・・・
 ・・・・・・
『あ、もしもし?・・・ああ、相田だけど。・・・ああ・・・ああ・・・』
『・・・えっ!?・・・嘘だろ、商売だぜ?・・・ああ、頼むよ。・・・そう、一緒に飲んでる。』
『・・・知らないよ、勘弁してくれよ!・・・ああ・・・じゃ、委員長にも、迎えに来いって伝えといてくれ・・・』
 電話を切ったソバカスのバーテンは、開店以来の常連客を恨めしそうに見遣り、二人のグラスを手に取った。
「・・・ったく・・・これって、なかなか落ちないんだぜ?」
 眉を顰めながら、それをライトにかざすと。
「ふん・・・惣流は赤、洞木はピンクか・・・ちぇっ。」
 軽く舌打ちをして、シンクのなかに放り込んだ。
 
 
 

kuneru36@olive.freemail.ne.jp

なおのコメント(^ー^)/

 KISS…してますね。(笑)
 何だ、かんだと言いながら、幸せな二人。
 いいですね〜。(笑)


[INDEX]