喰う寝る36さんの
KISSの温度「A」Edition 2nd

 細かい矛盾を気にしない、大らかな心で読むべし。
 
 
 
「な?たまにはこんな遊びもいいだろ?」
 一日中サバイバルゲームを楽しんだ三バカトリオ。
 いまどき稀少な屋根型テントに潜り込み、楽しかった一日を振り返り・・・
「ふぁ〜あ・・・あ? うん、そうだね・・・すぅ〜・・・」
 お子さまシンジ、陥落。
「なんやセンセ、もう寝おったんか?」
「ああ。ま、ネルフと学校と惣流と。一番忙しいのはシンジだからなぁ・・・ ゆっくり寝かせてやろうぜ?」
 
 
 夜半過ぎ、静まり返ったテントの中。 
 一匹の蚊が潜り込み、やがてシンジの頬へと狙いを定めた。
「・・・む〜っ・・・」
 頬の不快な感触に、シンジはゆっくり右手をあげて・・・
 
 
「ぶわぁっちぃ〜んっ☆」
 
「バカシンジッ! なによ、そのほっぺたのキスマークはっ!?」
「知らないよっ! 虫だよ、虫っ! 昨日テントで寝たからさぁ・・・」
「ふんっ!! もう、アンタなんて知らないっ!!」
 
 
 夜半過ぎ、静まり返ったシンジの部屋。
 赤毛の少女が忍び込み、やがてシンジの頬へと狙いを定めた。
「ふっ。悪い虫の痕跡なんて、このアタシが消してあげるわ♪」
 頬の素敵な感触に、シンジはにっこり目尻をさげて・・・
 
 
「ぶわぁっちぃ〜んっ☆」
 
「バカシンジッ! なによ、その『虫に刺された』って言いぐさはっ!?」
「ホントだよ! 虫だよ、虫っ! 昨日窓を開けて寝たからさぁ・・・」
「ふんっ!! もう、アンタなんて知らないっ!!」
 
 
 あれ? そういえば僕の部屋って、窓は付いてなかったっけ?
 ・・・じゃ、なんで・・・ 
 
 
 

kuneru36@olive.freemail.ne.jp

なおのコメント(^ー^)/

 某イナフさん家みたいに、蚊取り線香(リキッドタイプ)を切らしてはいけません。(笑)
 しかし、矛盾って……なんだろう?(滝汗)


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