言葉

 

 

 

 


 それはまさに衝撃的だった
 私は胸に大きな衝撃を受け意識を失いかけている
 貫かれた苦痛は体に広がりソレが私を浸食する
 腕は震え体中から汗が噴き出た
 
「もう・・・だめなのね」
 
 体を支える力が抜け急速に抜けていく
 裂かれていく、私の体
 食い尽くされていく、私の意識
 
「駄目だよ、綾波!諦めちゃ駄目だ!!」
 
 薄れゆく意識を止まらせる声
 彼は涙をためて私を抱きしめてくれている
 次の私は彼をどう思うのだろうか?
 今の私はもう彼に応えられない
 
「そんな・・・目を閉じちゃ駄目だぁぁぁ」
 
 彼の涙が私の頬に落ちる
 
 −ありがとう−
 
 口から流れるモノに私の声は届かない
 彼に伝えるすべはない
 永遠に続く責め苦の螺旋が私を縛り続ける限り
 次の私は彼の言葉を聞くだろうか?
 薄れゆく意識の中、最後まで私は体を食い尽くされる痛みに曝される
「だからミサトさんのカレーだけは食べちゃ駄目って言ったのに」
 
 ごめんなさい
 あなたの言葉を聞かなくて
 だって命令だったんだもの・・・
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


管理人のコメント
 命令って……ミサトさん。
 あなた、レイちゃんをコロす気ですか?
 え?そんなつもりはない?
 レイちゃんが意識不明の重態になったのは、予期せぬこと?
 陰謀?
 誰かがカレーの中に毒物を混ぜたですって?
 な、なんですか、その疑いの目は?
 ワタシを疑っているのですね?
 そんなワケないではありませんか?
 隠れアヤナミスト名誉会長のこのワタシが……
 え? じゃ、このカレーを食べてみろですって?!
 そ、それだけはかんべん……
 う、うわっ。むりやり、口に押し込まないで下さ……
 
 
 
 
 
 
 あ、そ、その碇シンジです。
 管理人が気絶しているので、代わりに僕がいつもの科白を言わせていただきます。
 
 この作品を読んでいただいたみなさま。
 のあなたの気持ちを、メールにしたためてみませんか?
 みなさまの感想こそ物書きの力の源です。

 木野神まことさんのメールアドレスは kinogami@mac.comです。

 さあ、じゃんじゃんメールを送ろう!

△INDEX