それはまさに衝撃的だった
私は胸に大きな衝撃を受け意識を失いかけている
貫かれた苦痛は体に広がりソレが私を浸食する
腕は震え体中から汗が噴き出た
「もう・・・だめなのね」
体を支える力が抜け急速に抜けていく
裂かれていく、私の体
食い尽くされていく、私の意識
「駄目だよ、綾波!諦めちゃ駄目だ!!」
薄れゆく意識を止まらせる声
彼は涙をためて私を抱きしめてくれている
次の私は彼をどう思うのだろうか?
今の私はもう彼に応えられない
「そんな・・・目を閉じちゃ駄目だぁぁぁ」
彼の涙が私の頬に落ちる
−ありがとう−
口から流れるモノに私の声は届かない
彼に伝えるすべはない
永遠に続く責め苦の螺旋が私を縛り続ける限り
次の私は彼の言葉を聞くだろうか?
薄れゆく意識の中、最後まで私は体を食い尽くされる痛みに曝される
「だからミサトさんのカレーだけは食べちゃ駄目って言ったのに」
ごめんなさい
あなたの言葉を聞かなくて
だって命令だったんだもの・・・