碇ゲンドウ・・・国連非公開組織 ネルフの総司令

冬月コウゾウ ・・・同ネルフの副司令

二人とも 短い期間ではあるが、人類の命運さえ握っていた男達である

『 人類補完計画 』

そのおぞましい陰謀を解明する為に、彼等は 国連の査察を受ける事となった

二人が 取り調べを受けている間に、ネルフという組織は解体され

数年ぶりに 釈放された 彼等には 膨大な借金のあげくに 自己破産 という 思いがけない”現実”が姿を現わす事となった・・・ネルフの借金である

せっせと貯めこんでいた財産は、ネルフ解体のあおりを受けて 全て 没収されていた

ネルフ幹部という事で 日本国籍から外れていた彼等には、当然 国民年金なども下りる訳もなく

かつて コネがあった有力者達への人脈も、ゼーレが消滅した為に断ち切られている

働いて金を稼ごうにも、そんな怪しい経歴の持ち主を雇う企業などある訳もなく、又 年齢的にも無理があった

こうして ただの貧乏な老人と化した ゲンドウと冬月

数ヶ月もの悲惨な生活を送った後、なんとか シンジ達の家に 潜り込む事に成功

現在では、屋根裏部屋でつつましい毎日を過ごすのであった・・・

 

 

 

 

マイ・スイート・ホーム

いいとしのオヤジ達・・・

 

 

 

 

意外なようだが、この家で 一番早く起きるのは ゲンドウであった

・・・まっ、年寄りは早起きというのは 定番らしいが

天窓から見える空は まだ薄暗い

「 ・・・むっ、朝か・・・ふぁぁぁ 」

布団の中で大きな伸びをする

ゴチン♪

伸ばした腕が 隣の布団で寝ている冬月の頭を直撃

「 うっ!? 何だ?」

いきなりの衝撃に 周りをキョロキョロ見渡す老人に、ゲンドウは ニヤリッと笑った

「 ・・・ふっ、何でもない・・・」

「 そうか?今、確かに何かが頭に・・・」

「 ・・・又、寝ぼけたのか。しょうがない奴だ・・・」

ニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべながら ゲンドウは布団を片づけ出す

「 変だな羽変だな?」と 不思議がる老人を横目にして・・・

 

さて、起き出した2人は、 先ず玄関に行って 今朝の新聞を読み出した

まだ 誰も居ない リビングに、オヤジ達の ブツブツ言う声だけが響く

「・・・又、テロか・・・この国もしょうがないな 」

「ふっ、所詮 人間の敵は人間ですよ 」

「 おおっ、この女優 もう離婚するのか 」

「 反対する理由はない。別れたまえ・・・」

「・・・碇、いくらお前がファンでも それは無いだろう?」

「 ふっ、疎まれるのは馴れているんでね 」

・・・等と 妖しい会話が続く

やがて この家の大黒柱とも言うべき青年が リビングにやってくる

「 おはようございます。冬月さん、父さん 」

「 やぁ、おはよう。シンジ君 」

「 ・・・あぁ 」 相変わらず 無愛想な返事

今だ 息子に対して どこか素直に為りきれない 父親である

「 いつもながら 早いですね。今日はどこ行きます?」

手を洗って エプロンを着けるシンジに、冬月が答えた

「うむ。今朝は岬の方に行ってみようと思うんだが・・・」

チラッ と横のヒゲ親父に 目をやる

「 ふっ、問題ない 」

と、何故か 偉そうに答える ゲンドウ

その時 彼等が開いている新聞のページは 釣り情報の欄であった右・・

 

シンジが前日の晩飯の残りで ゲンドウ達の弁当を作っている間、オヤジ達は出かける用意をしている

いつも使っている 釣り竿

餌は 裏の畑の ミミズ

そして クーラーボックスが3つ

・・・前に馬鹿釣れして 持っていったクーラーボックス 2つが 満杯になった事があったのだ。調子にのったゲンドウが 『 ・・・予備が必要だ 』とか言い出し 3つ目を購入。しかし 今までその3つ目が使用された形跡はない

まだ 薄暗い中、 せっせと 裏に停めてある かなりボロボロの軽自動車に向かう

後部ハッチを開いて 荷物を運び込んでいると

「 クワッ、クワッ♪ 」

「 クー、クー♪ 」

「 ケケケケケ・・・」

と 鳴き声を上げならが ペンペン一家が 登場

馴れた様子で 車に乗り入れると、クーラーボックスの上に 鎮座した

すっかり用意が出来た頃には シンジが手製の弁当を持ってくる

「 じゃぁ、気をつけてね 」

「 あぁ、問題ない 」

「 行ってくるよ、シンジ君 」

「クワァー♪ 」

こうして 毎朝 30分程の道のりを、オヤジと老人と5匹のペンギンを載せた 中古車が 海まで向かうのであった・・・

 

 

サザァァァン♪

堤防に静かな波が 打ち付ける

やっと昇って喚た朝日が 周囲の空間を真っ赤に染め上げていく

堤防下の岩場では ペンギン達が 鳴き声をあげながら 魚を捕っている

反対側の堤防の上には 白い花が 2つ 咲いていた

・・・オヤジ達の麦わら帽子である

海に向かって のんびりと 釣り糸を垂れながら、冬月が つぶやいた

「 ・・・温(ぬく)い な・・・」

「 ・・・あぁ 」

昇ったばかりの 太陽光線が 2人の体をゆっくりと暖めはじめていた・・・

 

結局のところ 暇を持て余している2人である

仕事も無ければ 金も無い

あるのは 時間だけという なんだかぁ〜 という 彼等

せめて 何かの足しになるかと 始めた ”釣り”

朝早く起きて 海に行き、昼までには 帰ってくる・・・という事を 繰り返していた

勿論 釣った魚は 家の食卓に上るのだが、こればっかりは 釣果がわからない

昼に帰ってきた2人を見て、その日の夕食を決める という手はずになっている

『 どうせ 海に行くなら・・・』 という事で ペンペン達が 同行

海の中で泳ぎ回り、ついでに その日の餌も 自分達で 確保していた

実際の話、ゲンドウ達が釣り上げる魚より、ペンペン達の食費が掛からなくなった方が、家計に貢献していたりするのである・・・

 

赤く染まった海が次第に本来の色を取り戻していく

その日は 見事なまでの 晴天

澄んだ空と海とが 2人を包み込む

これがもし 若き恋人達だったら 絶好の状況である

しかし・・・オヤジ2人では むさ苦しいだけ

そんな オヤジ達は 呑気に弁当箱なんか 広げはじめた

中身は 片手でも食べられるように オニギリ2つ

それに 前日の漬物とから揚げ、黄金色の卵焼き

・・・昨夜の騒ぎのなごりであろう。少し形が崩れているが

ポットの中の緑茶をすすりながら、堤防の上で朝食

数年前まで ネルフのトップとして過ごしていた 緊張感など 微塵も感じられない

ずずぅー♪

パリポリ♪と 小気味よい音は 漬物を齧る音

垂れ下がった釣り竿に あまり 動きはない

「 今日も釣れんな・・・」

「・・・あぁ 」

「 ・・・碇、ミカン食うか?」

「 ・・・あぁ 」

まるで 縁側でひなたぼっこしているような ゲンドウと冬月であった・・・

 

 

 

のんびりと 釣り糸を垂らしながら、ふと 冬月が声をあげる

「・・・ん、そういえば 今日は11日ではないか?」

「 あぁ 」

「 それでは 今日は リオ君の誕生日ではないか。・・・碇、何か用意しているのか?」

「 ・・・・・・ 」

無言で答える ズンドウ

大事な孫の誕生日

日頃いたらない祖父としては、何かプレゼントしたいのは やまやまだが・・・

なんせ、金が無い

シンジ達にも それほど余裕がある暮らしとは言えず

彼等が貰えるのは せいぜい タバコ代 くらい

現に二人の財布を合わせても 千円ちょっとだ

これでは ろくなモノが買える筈もない

ゲンドウは しばらく無言で海を見つめていた・・・が、突然 ニヤリッと微笑む

「 ふっ、問題ない 」

「 ん、どうした?」

「 冬月先生、後は頼みます・・・」

そう言うと、砂浜に降りていく ゲンドウであった・・・

 

 

 

 

丘の上の大きな家の前では 何人もの子供達の笑い声が 木霊する

屋敷の一部を使った 幼稚園。シンジとヒカリとトウジが 働いている幼稚園

プップゥー♪

入り口前で どこか情けない クラクション

幼稚園で遊んでいた 園児達が 一斉に振り返った

「 あっ、来た♪ 来た♪ 」

「 リオ〜、マオ〜、おじいちゃんが帰ってきたよ〜 」

途端に ゲンドウ達の車に 何人もの子供達が 殺到する

当然、先頭に居るのは 赤い髪の女の子と 蒼い髪の男の子

「 おかえりー、おじいちゃ〜ん♪ 」

女の子は 帰宅したばかりの祖父に飛びついた

「 ・・・おかえりなさい・・・」

男の子は キラキラした瞳で出迎える

「 うむ、ただいま 」

「 おじいちゃん、肩車。 肩車して!」

元気な女の子は、返事も待たずに ゲンドウの体をよじ登っていく

やがて 頂上に達すると、しっかりと足場を確保。そして 得意そうに辺りを見渡した

当然 ゲンドウの体は 靴の跡だらけ

「 ・・・うむ 」 それでも いつもの無表情である

「 ・・・僕にも、僕にも・・・」

男の子が 上着を引っ張って 肩車をせがむ

「 ずるいよなぁ〜。いつも リオちゃんばっかり・・・」

他の園児達も口を尖がらせて 文句を言う

地上2メートル程の視界を手に入れた少女は 胸を張って 大威張り

「 ふふん♪ あたしの おじいちゃんなんだからっ!」

結局 ゲンドウは 子供達をかわるがわる 肩車する羽目となった

・・・いつも通りに

 

駐車場に停車する冬月の元に トウジがやってきた

そして 園児達に囲まれているゲンドウを見つめて 互いに苦笑する

「 毎度、毎度、大変やな〜 」

「 奴も御苦労な事だ・・・」

トウジが 車のハッチを開けると、一斉に降り立つペンギン

たっぷりと食事をし、たっぷりと休息した彼等は これから 自分達の寝床に帰る所だ

しかし、その前に ある試練に立ち向かわなければならない

・・・期待で目を輝かせている 園児達

「 わぁ〜、ペンペンだぁ〜〜 」

「 よし、皆で 捕まえろ〜♪ 」

「 クワッ、クワッ 」

「 あっ、そっち 逃げた!」

「 待てぇ〜 」

「 クエッ、クエッ 」

チョコマカと走り回る 5羽のペンギン

それを捕まえようとする子供達とで 辺り一帯 大騒ぎとなる

「 アイツ等も 難儀やなぁ〜 」

トウジは小さく笑うと、クーラーボックスを担いで 調理場の方へ向かった

冬月は 釣り竿を片づけている

・・・と、そんな冬月のズボンを引っ張る 小さな手

クイッ、クイッ

「 ん?」

振り返ると 数人の子供達が つぶらな瞳で 見つめている

「 ・・・ふゆつきせんせい、ごほん 読んで・・・」

一人の女の子が 胸に絵本を抱きながら 老人にせがんだ

よく見ると それぞれ皆 一冊ずつ 絵本を持って来ている

「 せんせい 」

「 ふゆちゅきちぇんちぇい・・・」

ジィーと お願い光線を発する 孜供達

当然 冬月が敵う筈もない。見る見るうちに頬が緩んで ”好々爺”・・・と言うよりは”爺バカ”と言った顔になる

「 よしよし、じゃぁ 先生が読んであげるな 」

「 わぁーい♪」

「 わたし、お姫さまのお話♪ 」

「 僕、ネコ!」

ワイワイと騒ぐ園児を引き連れて、大きな木陰へと向かう 冬月

今日も喉が涸れるまで お話する羽目になるだろう・・・

 

ゲンドウが子供達にからまれている

見事 ゲンドウの肩を支配した子は 誇らし気に 下の仲間達を見下ろす・・・が、当然 順番待ちしている方は 不満そうだ

「 おい、カズ。早く替われよな!」

「 へへん♪ まだまだだもんね 」

「 ずるいわよ。降りなさいよ! 」

「 そうだ、そうだ。次は僕なんだから 」

「 べぇ〜だ♪」返事は あっかんべー

「 おじちゃん、早く降ろしてよっ!」

「 う、うむ・・・」

何故か こっちまで非難の声が飛んでくるが、ゲンドウは生返事を返すだけ

癇癪起こした男の子が ゲンドウの足を蹴る

我も 我もと ゲンドウの体に しがみつく 子供達

「 ちょ、ちょっと 待たんか 」

一人二人ならまだしも、数人がかりで引っ張られると 当然体のバランスが崩れ出す

両足にしがみつく子も居るから 尚更だ

「 あっ、あぁぁぁぁ〜 」

倒壊するビルのように ゆっくりと 倒れていくゲンドウ

それっとばかりに 皆が 襲い掛かって 馬乗り状態

いつしか それは ゲンドウ 対 幼児達 という プロレスごっこに 変っていく

「 よし、やっつけろぉ 」

「 ヒゲだぁ、ヒゲだぁ〜 」

「 メガネ 盗ったよ!」

小さい手が ゲンドウの顔や体の あちこちをまさぐっていた

完全に 子供のオモチャ 碇ゲンドウ

「 誰か、何とかしてくれ〜 」

何人もの子供達の下から 哀れな声が流れていくのだった・・・

 

「 ・・・まったく しょうがないな・・・」

それを見ていたのは シンジとヒカリ、トウジも戻ってきている

互いに呆れた顔を見合う 3人

「 ちゃんと 叱り付ければいいのに・・・」

「 無理や、無理や。あのおっさんに ガキ共を怒れる訳あらへん 」

ヒカリに向かって 手を振る

確かに 最初の対面は 酷かった

ゲンドウは あの妖しい顔だし、冬月も どこか 厳格な雰囲気を持っている

当然、園児達も引いていたのだが・・・

なんせ、此処には 孫である リオとマオが居た

ゲン吃ウにしがみ付く仲間の姿に、園児達も 次第に警戒感を無くしていった

一緒に遊んでくれるし、頼めばどんな無理でも 聞いてくれる

子供達にとって 格好の ”オモチャ” となった

特に ゲンドウの ヒゲとメガネは、幼児達の悪戯心を いたく 刺激するらしく、毎度 もみくちゃにされている

ヒゲはむしられて少々薄くなり、メガネも3回程 修理に出していた

それでも、ゲンドウ達が荒げた声を出す事はなかった

せいぜい 「 あぁ 」 とか 「 うむ 」とか 訳わからない言葉を発するだけ

当然、甘く見られて 遊ばれる毎日である

『 ・・・父さんも なぁ・・・』

シンジが ため息を洩らしていると、ヒカリがポツンと つぶやいた

「 碇君のお父さんって・・・本当に 不器用ね。よく似た父子・・・」

これには シンジも 苦笑するしかない

「 さぁ、ヒカリさん。僕等は お昼の準備をしよう。トウジ、後は・・・」

「 あぁ、ワシが見張ってるさかい 美味いメシ 頼むわ 」

ちょっと 薄情にも 幼児達を ゲンドウと冬月とペンペン達に 任せて、自分は 昼飯の用意をする シンジであった・・・

 

 

 

 

「 ぜぇ、ぜぇ・・・」

息も絶え絶えな ゲンドウ

「 ・・・声が、声が・・・」

冬月はかすれた喉を 押えている

「 父さん、御苦労様 」

シンジは 優しく 老人達をねぎらった

既に 園児達は お昼を終えて お昼寝中

シンジ達も 一息 入れている所だ

「 ぜぇ、ぜぇ・・・シンジ・・・後は頼んだぞ 」

ヨロヨロと立ち上がると ゲンドウは 屋根裏部屋に向かった

「 ・・・待て、私を置いていくな・・・」

当然 冬月も その後を追う

ふらつく足で 自室に戻る 2人

シンジは 笑いをこらえるのに 必死だった・・・

『 笑っちゃ駄目だ、笑っちゃ駄目だ 』 と心に言い聞かせながら

 

 

 

 

 

 

 

 

さて 本日の夕食は リオの誕生日パーティも兼ねていた

そんな訳で女の子の前には、4本のロウソクが刺した ケーキが鎮座する

誕生日を祝う歌が終わると、一斉に拍手

女の子は小さな頬を膨らませて、勢いよく ロウソクの火を消した

「 おめでとー♪ 」

「 リオちゃん、誕生日 おめでとう♪ 」

幼女は奇を上気させて 嬉しげに応えた

「 ありがとうー♪ 」

そして 誕生日プレゼント

「 ・・・あの、これ・・・ 」と、マオが差し出したのは アニメキャラのシール。どうやら お菓子のオマケを集めていたらしい

「 ありがとう。じゃぁ これ お返し 」と、自分のケーキを半分こにして 男の子に 差し出した

「 ・・・私は これ・・・」 レイのは大きなお絵描き帳

「 ありがと、レイママ 」

「 で、アタシが これね♪ 」と アスカは24色クレヨンをプレゼント。「 壁に落書きするんじゃないわよ!」 と ギロリと睨んでおくのは忘れない

シンジのは ピンクの運動靴 「 あまり汚しちゃ駄目だよ 」と、一応 釘を刺すが 多分無理だろう

「 はぁ〜い♪ 大事にしてねぇ 」 ミサトのはビニール人形なのだが・・・それは 覆面をつけた女子プロレスラー人形・・・つまり ミサト人形。「 何だ、売れ残ったのか・・・」 という加持の言葉に 一瞬だけ 顔色を変えたミサトである

ヒカリとトウジのは レモンイエローのワンピースだった。「 やっぱり、黒がええんとちゃうか・・・」と言う夫の言葉を 当然 妻は無視する

ケンスケのは アルバムだった。 やがて ケンスケが撮った写真で埋められていくだろう

「 はい、頼まれていた お薬よ 」 「 リツコさん、何の薬ですか?」 「 ふっふっ、成長促進剤。一夜明ければ あっという間に・・・」 ・・・ そのプレゼントは没収された。

マヤのは 怪獣のヌイグルミ 。「 やっぱり ピンクじゃなきゃね♪ 」 と 不思議な こだわりの彼女だった

マナ、ムサシ、ケイタ 3人のは 筆箱。 「 ふっふっ 象が踏んでも 壊れないんだから廻 」 「 ・・・でも、この前 マナが壊したよな?」「 うんうん 」「 アンタ等、余計な事をぉぉぉ!!!」

加持は首飾り。「 いやぁ、指輪でも良かったんだけどね・・・」 と意味ありげな笑いの加持に、ミサトが肘を打ち込んだ

絵本を贈ったのは マユミ。ただ 残念な事に1週間後 落書きだらけとなったが・・・

最後は ゲンドウだった。

孫娘の前に立つと ポケットからゆっくりと 手を抜いた

「 ふっ、私からは これだ・・・」

後ろで かすれ声の冬月 「 おい、私『達』 だろう!」

ゲンドウの手のひらに乗っていたのは・・・貝殻

全長20センチ程の巻き貝。先端が真っ赤で 螺旋状に広がって うす紅色に 染まっていた。

女の子は それをじっと 見つめる

「 ・・・これ、チョココロネなの?」

ゲンドウは何も言わずに、その貝殻を 幼い女の子の小さな耳にあてた

ザザー♪ ザザー♪

貝殻の中で 不思議な音が奏でている

「 わぁぁ、海の音だ♪ 」

女の子は 祖父に向かって ニッコリと微笑む

「 ありがとう、おじいちゃん♪ 」

ゲンドウは 少しだけ 頬染めて 応えた

 

「 ふっ、問題ない 」

 

 

その貝殻艦 少女の宝箱の 一番上に 置かれているそうである・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ども、どらこです

えぇ〜、リオ君 4歳の誕生日 おめでとう♪

そして なおさん。10万ヒット おめでとう ♪

 

なんか 記念モノが オヤジモノになってしまいましたが

まっ、笑えるオヤジって事で(笑)

 

・・・それとも 『G』 の方が 良かった?(爆)

「 ふっ、誕生日 おめでとう・・・」

「 ・・・おじさん、誰?」

「 ふっ、お父さんの『知り合い』だよ 」(にやりっ)

「 ふぅ〜ん・・・」

「 さて、君にプレゼントをやろう。さぁ・・・」

「 えぇ、僕 いいよ・・・」

「 遠慮する事はない。ほら・・・」

ちゅっ♪

 

「 うぇ〜〜ん。おヒゲが チクチクするよぉぉ 」(泣)

 

とか(爆)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 うきゃゃぁぁぁぁあ!\(T-T)/

 リオがリオがぁぁぁぁぁ……
 「G」のいけにえにぃぃぃ!(笑)
 で、でも、ご、ご利益、あるぞう (>_<)
 
 と、言うわけで、(^^;
理央誕生日記念+るなぶる10万ヒット記念にどらこさんからお待ちかね『マイスイートホーム』の4つめのお話を頂きました。(^-^)/
 貝殻なんて …… ゲンドウ粋なことをしますね。
 どらこさん、素敵なプレゼントをありがとうございました。(^-^)/
 でも、やっぱり「G」の正体って …… どらこさん? (^^;;;
 
 
 この作品を読んでいただいたみなさま。
 のあなたの気持ちを、メールにしたためてみませんか?
 みなさまの感想こそ物書きの力の源です。
 どらこさんのメールアドレスは seiriyu@e.jan.ne.jp です。

 さあ、じゃんじゃんメールを送ろう!


△INDEX