どらこさんの
KISSの温度「」Edition 3rd


 お味噌汁の味見をしてみた
 
 うん、こんな感じかしら?
 
 もう時刻は5時15分
 もうすぐ あの人が帰ってくるわ
 急いで夕食の仕度をしなきゃ
 ふと 左手に視線が止まる
 薬指にキラリッと光る リング
 ・・・あの人との絆
 もう 3ヶ月も経ったのね
 本当 夢のよう
 わたしが結婚してから・・・
 
 しばらく 思い出を掘り起こしていると
 部屋のベルが鳴ったの
 ・・・あの人かしら?
 
「 碇さん、郵便ですよ 」
 
「 ・・・はい 」
 
 とりあえず駆け足で 玄関に
 すると郵便屋さんがわたしに手紙を差し出したの
 
「 えっと・・・碇 レイさんですね?」
 
「 ・・・はい 」
 
「 ドイツからの海外郵便なんですが・・・少し料金不足でして 」
 
 お金と引き換えに 手紙を受け取る
 こんなそそっかしい人は 多分・・・
 
 やっぱり あのアスカだった
 
 
 
 
『 来年の6月に 結婚する事にしたわ 』
 
 アスカからの招待状
 自宅かしら? 家の玄関で 彼に嬉しそうに抱き着いている 写真
 本当に幸せそうに微笑んでいる
 恋人の方はちょっと苦しそうだけど・・・
 早速 あの人に知らせなくては
 ・・・良かったわね、アスカ
 
 
 わたしがあの人と結婚するって言った時
 一番反対したのが 実は彼女
 あの人には言ってないんだけど
 ・・・いろいろ妨害もされたわ
「アイツはね、アンタを見ているんじゃない! 『碇ユイ』をあんたに重ねているだけよ!」
 
 ・・・多分 それは 真実
 でも わたしはあの人を手放したくなかった
 影でもいいの
 彼の側に居たかった
 彼の笑顔を見ていたかった
 
 そして 『お母さん』になりたかったの
 
 
 
 結局、わたしとあの人の決意が固い事を知ると
 アスカは黙って ドイツに帰っていった
 ・・・最後には 無理して笑顔まで 浮かべて
『 いろいろ大変だろうけど、頑張りなさいよ 』
 別れぎわの言葉
 確かに大変だったの
 反対する人は まだまだたくさん居たから
 
『 ねぇ、レイ・・・ちょっと早すぎるんじゃない?』
 結局 いき遅れてしまった 葛城さん
 
『 私としては賛成しかねるが・・・』
 渋々顔の 副司令
 
『勝手にすれば良いわ!』
 いまだ傷心が癒えない赤木博士
 
『そんな早すぎる・・・も、もしかして・・・」
 体をイヤンイヤンとくねらせたのは 洞木さん
 
 そして ただ 無念そうに睨み付けた あの人
 はからずも 『親子』になってしまった私達
 一瞬だけ悲しげな顔をすると
 すぐに日本から旅立った
 まるで わたし達の前から姿を隠すように・・・
 
 数多くの障害を乗り越えて
『夫婦』となった わたしとあの人
 他の人から いろんな陰口をたたかれるけど
 
 ・・・幸せなの
 
 ・・・本当なの
 
 
 
 
 
 
 ピンポ〜ン♪
 
 あっ、あの人だわ
 急いで玄関に駆け寄る
 そして正座してお迎え
 ・・・ちょっと大げさかもしれないけど
『新妻』の心得なの
 
「 ただいま 」
 
「 お帰りなさい、あなた 」
 ゆっくりとお辞儀して
 
 お出迎えのキス
 
「 お疲れ様です。ご飯にしますか?お風呂にしますか? 」
 
 あの人の大好きな笑顔を浮かべるの
 
「 それとも・・・寝る?」
 
 ニヤリッ
 
 
 するとあの人も笑顔を浮かべるわ
 
「 ふっ、問題ない・・・」
 ニヤリッ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ・・・つっー事で ラブラブ新婚 『レイとG 』
 ちなみにアスカはシンジと ドイツで結婚ですな
 某隠れアヤナミストさんに 嫌がらせ(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 


管理人のコメント
 う、うえええぇぇぇ〜〜〜ん。どらこさんのばかぁ。(T-T)
 たたたたたぁーーーー
 
 ……管理人不在のため、コメントできません。
 
 
 
 とゆーのは嘘です。(^^;
 
 しかし、新世紀の一発目がこれですか。
 しかも「G」はもっとパワーアップする予定とか……
 ひえぇぇ。(^^;
 
 いえ、まじめなコメント。(^^;
 読み返してみると……なんとも奥の深い作品で。
 う〜む。
 見事に騙されましたね。
 アスカの手紙、リツコさん扱い。
 無念そうに睨みつけた、図らずも親子となったあの人……シンジ君の登場のさせ方。
 そして、最後の「ニヤリッ」
 くやしいけど、うまいなぁ。(^^;;;
 
 
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