どらこさんの
KISSの温度「G」Edition 4th

「 あぁ・・・僕は もう駄目だ・・・」
「 そんな! 頑張って下さい。」
「 しっかりして・・・」
 
 
 白い部屋に 白いベット
 その上には 顔色が どす黒くなった男が 横たわっていた
 目は落ち窪み、口から出るのは うわ言だけ
 瞳は すっかり 虚ろになっていた
「 頑張って!」
「 逝っては 駄目・・・」
 枕元には 2人の少女
 栗色のショートカットに ちょっと たれ目の 活発そうな美少女
 そして 黒髪を長く伸ばし、大人しそうに 眼鏡の少女
 彼女達は 必死の思いを乗せて、男を励ましていた
「 あ、ありがとう・・・マナちゃん、マユミちゃん・・・」
「 逝くなら・・・せめて・・・私達の話を 書き上げていって下さい!」
「 そうです。アスカさんやレイさんなら とにかく・・・あの 盗撮男や ロン毛まで出てるのに なんで 私達が・・・」
 キッと睨む目には、殺気さえ 篭っていた
 思わず 脅える 男
「 だ、だって・・・書くネタが・・・」
「 あれだけ 人の掲示板に 垂れ流ししておいて、私達は 出さないつもりですか!」
「 条件はひとつだけ・・・碇さんとの キス・・・他人とキスなんかさせたら・・・あなたを殺します・・・」
 眼鏡の少女の視線が 凍てついた氷と化した
「 ひっ、ひぃぃぃぃぃ〜〜〜・・・し、しかし もう 体力が・・・」
 男が か細い声で 言い訳を始めようとした 瞬間
 
 バキンッ
 部屋のドアが 勢いよく 開けられた
 もうもう と 立ち上がる 埃
 そして その埃の奥から 低い男の声が 響いた
 
「 ふっ・・・問題ない・・・」
 
 埃が収まると そこに現れたのは
 威圧的な赤いサングラス
 むさ苦しい 髭
 やたらと 高い 背
 そして ニヤリッと 歪んだ唇の 男
 そう・・・あの 碇 ゲンドウである
 男は 偉そうに 近づく
「 ふっ、私が力を貸そう・・・さぁ 」
 ずいっと 顔を寄せる ゲンドウ
「 ひいぃ〜 」
 ベットの男は 思わず 悲鳴を上げて避けた
 そして 助けを求めようと 周囲を見渡した・・・が
 先程まで居た 2人の少女の姿は 無かった
「 に、逃げおった・・・」
 唖然とする男の肩を しっかと 握る ゲンドウ
 そして ゆっくりと 笑った
「 私に任せたまえ。君は きとく だそうだな・・・なに、すぐに 元気にしてみせるよ・・・」
 そして 唇を尖らせた
 ゲンドウの ピンクの唇が 段々と 接近してくる
 オヤヂの吐く息が 耳元をくすぐる
 サングラスの奥の瞳が 嬉しげに 輝いた
「 ・・・計画通りだ 」
 
 ブチュ〜〜〜ッッッ!!!
 
 そして 男の悲鳴が 響いたそうである
 長く・・・長く・・・
 
 
 
 
 ちゃんちゃん
 
 
 Gの番外編です(笑)
 いえ きとくな人・・・からの電波で・・・
 
 
 

seiriyu@e.jan.ne.jp

なおのコメント(^ー^)/

 こ、これは……
 自らを犠牲にしてまで、SSを書き上げるとは……
 師匠! 作家魂を見せていただきました!
 
 しかし、ますます、暴走する「G」を止めることが出来ないのかっ!
 このままでは○▽■や%$}までに魔の手が伸びてしまう。(汗)


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