どらこさんの
KISSの温度「A」Edition

「 暑いよぉ〜、暑いよぉ〜〜 」
 アスカが 又 喚いている
 リビングの床の上を ゴロゴロ 転がりながら
 今日も気温は36度を越したそうだ
 こうなると いくら クーラーを効かせても 室温は30度近い
 ましてや この高温多湿な気候に 馴れてないアスカは、ただ 不満を洩らすだけ
 フローリングの床の上
 少しでも 涼を求めて ゴロゴロ 転がっている
 すぐに その床も、体温で暖められるんだけどね♪
「 暑いよぉ〜 シンジィ〜〜 」
 だから 僕に、振られても どうしょうもないんだけど・・・
 夏が暑いのは 僕の所為じゃない
 
 ゴロゴロ転がって、ひんやりした床の上で しばし 落ち着くアスカ
 でも、すぐに 暖かくなって 又 移動する
 ゴロゴロ 転がる
 ヘコヘコ 這う
 泣き言を喚く
 ・・・まるで 赤ちゃんだよ
 高校では、あんなに 毅然としているのに
 この家だと まったく だらしない と言うか・・・
 リラックスし過ぎてる と 言うか・・・
 以前のアスカだったら もう少し 緊張感があったんだけどね・・・
 
 全ての戦いが終わった後
 アスカは 一時期 ドイツに帰っていった
 でも、しばらくしたら、又 日本に来たけどね
 そんな訳で、又もや 僕と ミサトさんと アスカの 共同生活
 ぐーたらで 何もしない ミサトさん
 家の中の事ぱ すっかり僕に頼る アスカ
 そして・・・僕
 専業主婦って こんな感じなのかな?
 
 さて、リビングで 読書している 僕
 これだけ 暑いと 外に出る気も起きないよ
 その側で 転がっているアスカ
 服装は 相変わらずの タンクトップに 短パン
 あれから2年経って すっかり女らしくなった肢体には、ちょっと 目の毒
 まっ、ミサトさんも居るから馴れたけど・・・
 それにしても・・・何でアスカは 此処に居るんだろう?
 わざわざ、日本に来て 不自由な共同生活
 ・・・家事は 僕に押し付けているけどね
 高校だって 本当は通う必要も無いのに・・・
 ひょっとして・・・と、期待した事もあったけど、僕等の関係は 何の進展もなかった
 もう かれこれ 2年以上経つ 僕等の不思議な関係
 ・・・やっぱり 僕の考えすぎなんだろうな
 
 ふと、隣を見ると アスカの動きは止まっていた
 僕に背中を向けて・・・眠ってるのかな?
 それにしても・・・”男”の僕の前で 無防備だな
 風呂上がりだって バスタオル一枚で うろうろしてるし
 ちょっとは もう少し僕を警戒しても良さそうなんだけど・・・やっぱり 男扱いされてないんだろうな
「 うぅ〜〜ん・・・」
 アスカが パタンと 寝返りをうった
 ・・・つまり こっちに向かって
 彼女の顔が 間近になる
 赤みかかっていた髪は、金髪へと変りはじめている
 すらっと伸びた 鼻孔は、まるで 人形のようだ
 そして ピンクの唇
 濡れたようなその唇は、艶々と光っている
 胸の上で組んだ腕
 おかげで・・・胸の谷間が・・・
 その・・・
 あの・・・
 おもわず・・・一歩 近寄る
 すぅーすぅー という 寝息
 タンクトップから見える 胸の谷間
 滑らかな 白い肌
 柔らかそうな 唇
「 ・・・ゴクッ」
 思わず 鳴る喉
 もう一歩 近寄る
 彼女の呼吸が、僕の頬をくすぐる
 アスカの唇 まで
 あと 3センチ
 あと 2センチ
 あと・・・1センチ 『くっ、駄目だ!駄目だ! 僕は何をしようとしているんだ・・・』 『 寝ている彼女の向かって 何て事を・・・』
 思わず その場で 止まった
 でも、アスカから 離れる事も出来ない
 その時
 アスカの唇が 小さく動いた
「 ・・・シンジ・・・」
 うっ・・・
 僕の名前を・・・
 体を支えていた腕が、プルプルと 震える
 もう 離れないと 限界だ
 ゆっくりと 腕を伸ばそうとした その瞬間
 汗で 手が滑り
 僕は 思わず アスカに・・・
 
 ・・・ムニュ
 
 一瞬だけ ふれた 唇
 暖かく 柔らかい 感触
 僕の サード・インパクト
 ・・・最初はアスカで、2番目はミサトさん だったからね
 自分の胸を押さえた
 ドキドキと 鼓動が 鳴っている
 落ちつかせようと 必死になっている 時に・・・
 
 アスカが、ゆっくりと 体を起こした
 そして・・・僕に向かって 笑った
 ( ニヤリッ)
「 とうとう、アタシに 手を出したわね・・・」
「 ・・・えっ?」
 マヌケな顔の 僕に そして・・・
 
「 当然、責任はとってもらうわよ♪ 」
 
 
 
 
 
 おぉ、久しぶりの LASだ(笑)
 
 
 
 

seiriyu@e.jan.ne.jp

なおのコメント(^ー^)/

 万生ごろごろ記念に、すーぱーごろごろをいただきました!(^-^)/
 
タンクトップから見える 胸の谷間
 はぐぅうぅぅ
 男の子だったら、まさによだれを流して喜ぶ状況です!(笑)
 でも、すべてはお釈迦様の手のひらだったのですね。
 しかし、それに2年もかかるとは……
 シンちゃんたら、鈍感というか、我慢強いというか……(汗)


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